このところ毎週末に通っていた下丸子の「喜楽亭」に先週は行けなかったので、今日は2週間ぶりとなる。ロースカツ定食を注文し、朝食抜きだったので、ペロリと平らげる。下丸子は多摩川のそばにマンションが多いのだが、駅からの道が夜は暗いというので、若い女性はわずかの距離をタクシーで帰ったり、家族に車で迎えに来てもらったりしているという話をご主人から聞いた。最近の節電とは関係なく、地震の前からそうだという。夜道が暗いのは当たり前のような気がするが(子どもの頃に行った田舎は本当に夜道が暗くて、懐中電灯が必要だった)、商店街に店舗兼自宅の店が減ってしまったのが、夜道が暗い理由のひとつのようである。
食後のコーヒーは、蒲田に戻ってから、「緑のコーヒー豆」で日誌をつけながら。
夕方から品川駅前の「つばめグリル」での卒業生たちの集まりに顔を出す。2000年に一文の社会学専修を卒業した男性4名、女性3名(うち一人は同志社からの交換留学生)で、今年で34、5歳になる。面白いのは、彼らは4年のときの卒論演習でも、3年のときの調査実習でもなく、2年のときの演習のクラスの面々だということ。当時の演習は通年科目だったから、ときにこうして卒業後も続く関係ができあがるのである。今回はI君が近々タイに赴任することになり、その壮行会ということで集まったのである。30代半ばという年齢は、青年期の残り香が漂っている。あと5年もすればさすがにそういうものは消えているだろう。自分自身の30代の半ばを振り返ると、早稲田大学の助手の任期を終えて、一年間の非常勤講師生活を経て、放送大学に務め始める頃である。ようやく教員生活のスタート地点に立ったばかりで、気持ちは若々しかった。あれから20年か。彼らの人生もまだまだこれからである。一次会が終ったところで私は失礼する。品川駅前の横断歩道の信号が青に変るのを待ちながら、一人一人と握手を交わした。
いろいろ料理が出た中から、「つばめグリル」名物のトマトのサラダの写真を載せておこう。