8時、起床。今日も朝から晴れている。「梅雨の中休み」が続いている。いや、梅雨入り宣言直後だから、「中休み」というのはあたらないだろう。「梅雨のずる休み」とでもいうべきか。いいんだよ、ずっと休んでいてくれてもね。
朝食はとらず、11時半(開店時間)になるのを待って、「まやんち」へ行く。土曜日だから開店と同時に行ってもすんなり座れるとは限らないと思っていたが、案外、空いていた。注文をとりに来たカナさんに聞いたら、今日のような日は珍しいですと言っていた。何曜日が空いているとか、何時頃が空いているとか、晴れた日が空いているとか、雨の日が空いているとか、はっきりと言えるような規則性はないらしい。
今日はアフタヌーンティーセットを注文しようと来るときから決めていた。2年前の8月3日に初めて「まやんち」を訪れて以来、いつかそのうち注文しようと思い続けて、今日まで来てしまった。「いつかそのうち」がなかなか実現しなかった理由は、値段(1600円)の高さではない。確かに「まやんち」のメニューの中では一番高いものだが、世間一般のアフタヌーンティーの相場からすればむしろ安いともいえる。私がなかなか注文に踏み切れなかったのは、「目立つ」からである。「まやんち」は圧倒的に女性客が多い。女子会的世界である。カップルならまだしも、男性の一人客は目立つ。「甘党系男子、見つけちゃいました」、みたいた。そういう男性一人客が、アフタヌーンティーを注文したらどうなるか。アスタヌーンティーはその外観の華麗さ故に、厨房からフロアーに運ばれてくるときに、必ず、周囲の注目を集め、喚声を浴びる。「うわー、きれい!」。その運ばれていく先には、友人に誕生日を祝ってもらう女性がいる、というのがよくあるパターンで、スタッフさんが「お誕生日おめでとうございます!」と祝福の言葉をかけ、他の店の客たちもお誕生日おめでとうの拍手をするのである。それが男性一人客であったらどうだろう。「じぇじぇじぇ」ということになるのではないか。自分の定年退職の日をひとりで慰労する男(イメージとしては『彼女たちの時代』の平泉成)、あるいは、長い「お務め」をはたした甘党の男(イメージとしては『幸福の黄色いハンカチ』の高倉健)がひとり出所祝いをしているみたいに見えるのではないだろうか。そんな目で見られたくはない、目立ちたくない、そういう気持ちが、今日までアフタヌーンティ―の注文を思いとどまらせて来たのである。
では、なぜ今日、思い立ってアフタヌーンティーを注文したのかといえば、2つの理由がある。第一は、この週末も原稿書きで自宅周辺を離れることのできない私をせめてものプチ贅沢で慰労するためである。お疲れ様、自分。第二は、私のブログを見ているかもしれない、就活継続中の学生や、職場で「梅雨入り」(6月病ともいう)してしまっている(かもしれない)卒業生を元気づけるためである。スイーツタイムで元気を出してね。
利己的な理由と利他的な理由が融合するとき、人は思い切った行動に出られるのである。周囲の目は気にならなかった。
ジャーン!
最初に中段のスコーンを食べる。「温かいうちに、最初にお食べください」とモモコさんから言われたので。
続いて下段の野菜のサンドウィッチを食べる。微細に切られた人参が柔らかくて美味しい。
最後に上段のケーキと焼き菓子とフルーツを食べる。おいしゅうございました。
「まやんち」を出て、「ルノアール」でしばらく仕事をする。
この2か月を乗り切れば 夏休みが待っている
3時頃になってお腹が減る。朝昼兼用でお菓子と小さなサンドウィッチだけでは夜までもちそうもない。
「ルノアール」を出て、「寿々喜」で柳川鍋とどじょう汁でご飯を食べる。
自宅に戻る途中、街角の掲示板で、大田区将棋大会の開催を知る。棋力によって5つのクラスに分かれている。私は日本将棋連盟から三段の免状をいただいているし、街の将棋道場では5段格で指していたから、出場するならAクラスということになる。しばらく人間相手に指していないが、久しぶりで指してみようか。しかし、日程を見ると、6月30日(日)とある。あらま、昨日のゼミでその日は葛西臨海公園というところでバーベキューをやろうかという話になり、先生も来られますかと聞かれ、「うん、行こうかな」という返事をしたようなしないような・・・。私、予約の人数に入ってますか? N君。