8時、起床。梅雨の晴れ間。今日は土曜日だが大学へ出かけ用事があるので、晴れてくれるのはありがたい。
昨日と同じ、カレー、トースト、牛乳の朝食。
10時過ぎに家を出て、大学へ。左右社のT氏が昨日上がってきたばかりの見本刷りをもって来てくださる(書店に出るのは1週間くらい先になるだろう)。休日返上でわざわざいらしてくださったのは、プロモーションの相談があるからである。浮世の義理というものがあるから、1回くらいは言うことを聞かねばならないかと思う。
献本というのは学者の世界での慣習だが、もらってもね・・・という場合もあるでしょうから、興味のある方(同業者)はメールでお知らせいただければ、謹んで進呈させていただきます。本は読んでくれる人のところへ届けられるのが本と著者にとっての一番の幸福ですから。
T氏が帰られてから、飯田橋のカフェで一文の社会学専修の卒業生のTさんと会う。来月、飯田橋の近くの現在の住居から引っ越しをするというので、その前に一度会いましょうかということになったのである。その引っ越しの理由と言うのが、いかにも彼女らしくて、書道をするための(大きな紙を床に広げられる)部屋がほしいというものだった。その彼女の作品が出品される書道展が来週、新国立美術館で開催される。昨年は谷川俊太郎の「五行」だったが、今年はブルーハーツの「情熱の薔薇」とのこと。渾身の作のようである。
帰宅する電車の中で見本刷に目を通していたら、校正しきれなかった箇所を数か所見つける。いつも不思議に思うのは、あれだけ一所懸命に校正をして、見落としたミスを、本が出来上がってパラパラとやると、簡単に見つけてしまうことだ。ふぅ。
4時頃、蒲田に着いて、この時間帯はまだ混んでいるだろうと思いながら、「まやんち」に電話を入れると、空いていますというので、速足で向かう。東口の駅前に人だかりができている。知名度の高い政治家が街頭演説の応援に来ているからだった。明日は都議会議員選挙の日だ。
「まやんち」は2週間ぶり。モーロットスカーカという期間限定のケーキを注文。お店のホームページに載っている説明によると、「スエーデン語で、ニンジンのケーキという意味です。すりおろしたニンジンとクルミにスパイスを効かせて焼いたケーキにレモンが香るチーズクリームを乗せました。バターを使わず、カラダに優しいグレープシードオイルを使っています」とのこと。このケーキに合う紅茶はなんでしょうとモモコさんに尋ねると、ナントカ茶園のナントカという茶葉のセカンドフラッシュを勧めれたので、それにする。ケーキのしっかりした味に負けないしっかりした風味のお茶だった。