9時、起床。ようやく梅雨らしくなった。 梅雨らしくなられてみると気分が重い。誰でも気分を重くする問題の1つや2つは抱えているだろうが、梅雨の最中では、その重量が増して感じられるのである。なぜだろう。考えてみると、不思議である。
昼前に家を出て、大学へ。気分が重いのは学生も同じだろう。それを少しでも晴らすべく、駅ビルの洋菓子屋で、授業で配るスイーツを40個買っていく。
神楽坂で途中下車して、「SKIPA」で昼食をとる。もしも「phono kafe」と「SKIPA」で昼食をいつもとっていれば、着実なダイエットに成功するだろう。
研究室の窓からは工事現場が見える。いずれ目の前に低層棟が建てば、再び窓から見える風景はなくなる。いまだけの風景である。
3限は演習「個人化の社会学」。今日と来週のテーマは「友人・仲間」である。最初にスイーツを配る。「ワ―」と梅雨の晴れ間のような歓声が上がる。一応、作戦成功。今日は3人の学生が発表し、質疑応答が活発に行われた。
授業を終えて、研究室に戻ってきてから、余ったスイーツでティータイム。
その後は、学内の小部屋でずっと調べもの。1人で黙々と作業を続けていたら、だんだん気分が重くなってきた。ここらが潮時と、6時過ぎに作業終了。
帰りの電車の中では、木皿泉の『ハル』(アニメの脚本のノベライズ)を読む。リアルな空間の空気が重く湿っているときは、フィクション(物語)の世界の中に逃げ込むのがいい。
7時40分、帰宅。