9時、起床。月曜日は授業も会議もない。感覚としては週末の延長。
赤飯と卵焼きの朝食。
梅雨の晴れ間だ。今日は久しぶりにジムに行こう(5月は一度も行けなかった)。
2時頃、家を出て、ジムに行く前に、「phono kafe」で昼食をとる。
今日のごはんセットは、これまでお決まりだったが、おかずをチョイスできるようになった。チョイスするとなるとちょっと組み合わせに悩む。素材や味付けのかぶりがないように気を付けないとならない。8品のメニューの中から3品を大原さんと相談しながらチョイスする。たぶんこの「相談」というプロセスが肝心なのだと思う。
スイーツのように見えるかもしれないが、玄米と豆腐のタルト(人参ソースがけ)。
ゆっくりと食事を終えて、ジムへ。西口から地下道を抜けて東口へ、わが町を歩く。
軽めの負荷で筋トレ2セット。有酸素運動を40分(10キロ相当を走り、550キロカロリーを消費)。久しぶりなのでもっと疲れるかと思ったが、そうでもなかった。
帰宅の途中で、くまざわ書店に寄って、以下の本を購入。
みつはしちかこ『ひとりぼっちの幸せ』(イースト・プレス)
重松清『きみの町で』(朝日出版社)
吉本隆明『開店休業』(プレジデント社)
みつはしちかこの名前を久しぶりに目にした。あの『小さな恋のものがたり』や『ハーイあっこです』の作者である。1941年の生まれだから今年で71歳になる。「チッチ、あなたを描いて50年。夫も、サリー(のモデル)ももう、いない。そんな今の楽しみ方について書きました。」と帯にある。
「ここ数年はいろいろ病気になりましたが、でも病気になってよかったと思うことがあるんです。それは以前よりも一か所、一か所をじーっとよく見るようになったこと。人のおもしろさでも、自然のおもしろさでも、小さな変化を見る名人になった気がします。同じ人でも、そのときそのときによって違うんですよね。漫画家だから、昔からじーっとおもしろさを追求して、こだわるところはあるんですけど。
入院しているときは毎日、ひとりぼっちでヒマな時間がすごくありました。そういう時間を楽しい時間に変えようとして、いつも窓の外を見ていました。同じような景色ですけど、空の雲を見たり、交差点を人がいっぱい歩いていくのを見たり、そういうのが案外と飽きませんでした。
空と、ビルと、人。窓から切り取ったような世界を、ひとり、ずっと見続けることは今までなかったですからね。「怪獣みたいな雲だな」「みんな元気で働いて偉いな。あの人はどこへ行くのかな」「今時の若者は長い脚をしてるな!」とか、眺めたものからいろいろ空想するのが楽しかったですね。時間がたつのがすっごく長く感じましたけれど。」(みつはし、24-25頁)
リアル空間が病室に限定されいる人にとって、窓で切り取られた空間は広大な空想の世界への入り口だ。私たちもそれぞれの空想(ときに妄想)の世界を生きているが、そのことの意味についてあまり考えていないように思う。リアル空間偏重なのだ。でも、私たちは可能性としての空想の世界を生きていて、リアル空間はその一部が現実化したに過ぎないのではないだろうか。空想する動物としての人間という視点はもっと考えらえれてよいと思う。