フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

1月10日(金) 晴れ

2014-01-11 11:27:17 | Weblog

      8時、起床。

      朝食はとらず、11時に家を出て、大学へ。

      神楽坂で途中下車して、「SKIPA」で昼食。のんちゃんとは先日お隣の「トンボロ」に来たときに新年の挨拶をすませているが、宙太さんとは今日が今年初。ところが宙太さん、風邪で喉をやられて声が出ない。(今年もよろしくお願いします)とほとんど口パク。私も自然と小声で「今年もよろしくお願いします」と挨拶。

     今日は晴天。新潟出身ののんちゃんにとって、冬の青空は、大学進学で上京したとき、びっくりしたことの一つだった。新潟(寺泊)では冬はずっと曇天が続く。アパート探しで一緒に上京したのんちゃんのお母さんは、「冬に蒲団が干せるなんて・・・」と感激していたそうだ。そういえば、私のゼミの卒業生で、秋田出身のHさんも東京で就職したい(地元に戻りたくない)理由の1つに冬の東京の青空のことをあげていた。高村光太郎の妻千恵子は「東京には空がない」と言ったが、「冬の東京には青空がある」という見方もできるわけだ。


SKIPA定食(カレーはおまけ)


食後にチャイ(豆大福はおまけ)

      4限は講義「ライフストーリーの社会学」。NHKスペシャルの「ワーキングプア」(2006年)の映像を使って現代における社会的排除についての講義をしたが、授業後のレビューシートを読んでいたら、高校のときの授業で同じ番組を見せてもらって、そのときの先生は「一生懸命勉強して、いい大学に入らないと、こういう人たちみたいになっちゃうよ」と言ったと書いていたものがあった。そういう教材としての使い方もあるのかと驚いたが、あの番組の基本的なメッセージが「ワーキングプアは当人の自己責任によっては説明できない」というものであるのは明らかで、一体、そこからどうやったらそうしたアドバイスが導き出されるのか、実に不思議である。

     「梅花亭」で購入したみたらし団子を食べてから、5限・6限のゼミに臨む。

 

     今日のゼミでは4年生が提出したゼミ論の概要の報告を1人10分(+質問5分)で9本行った。これで半分。残りの9本は来週行う。


本日のスイーツ


ゼミが終わった後の教室

    8時半に研究室を出て、「五郎八」で夕食。天丼とかけ蕎麦のセット。女将さんは不在だったが、若旦那と新年の挨拶。

     マスターへの新年の挨拶がてら「カフェ・ゴトー」で食後のコーヒーを飲んでいく。今年もよろしくお願いします。

     「たかはし」「五郎八」「maruharu」「SKIPA」「トンボロ」「梅花亭」、これでひとわたり早稲田周辺の行きつけの店への挨拶は済ませたかな・・・、あっ、まだ「すず金」と「メルシー」に行っていない。

     谷川浩二がA級リーグから陥落することが決まった。プロの将棋の世界は頂点に立つ名人(現名人は森内)の下に10人のトップ棋士から構成されるA級リーグというものがあり、年に一度、そのリーグ優勝者が名人に挑戦する(7番勝負)という仕組みになっている。天才谷川浩二は名人であった期間(5期)を含めて、連続して32期(32年間)の長きに渡ってA級棋士であり続けた。この連続A級在籍の記録は史上最強の棋士と呼ばれる大山康晴(故人)の44期に次ぐものである。「光速の寄せ」と呼ばれた人並み外れた終盤の読みの力でA級棋士の座に君臨してきた彼も、今年で51歳。「光速の寄せ」に陰りが出て来たことは数年前から指摘されていたが、1年前、米長邦雄の突然の死で将棋連盟の会長に就任し、多忙な日々の中での対局は相当に厳しいものであったはずだ。とはいえ引退するには若過ぎる。本人も「来期はB級1組で頑張りたい」との談話を発表している。ぜひA級に復帰して、通算でのA級在籍位記録の更新を期待したい。