5時半、起床。
旅先では(それがゼミ合宿であっても)早くに目が覚める。朝風呂に入る。朝風呂は旅の楽しみ中でもかなり上位に位置するが、露天風呂の朝風呂は格別だ。
朝食は6時半から供されるので、風呂から上がって、さっそく食べに行く。「自慢の美味しい朝食を!」と看板に書いてあるが、看板に偽りはなく、ドーミーインの朝食(和洋バイキング)は実際に美味しいと思う。
しっかり食べる。目玉焼きと温泉卵と卵がかぶっているが気にしない。高菜ご飯はお替りをした。
さらに蕎麦も食べた(小さい器です)。今回の旅で最初の信州そばなり。
フルーツと紅茶は自室に持ち帰る。お腹いっぱいで、二度寝する。早起き→朝風呂→朝食→二度寝、これ旅の朝の基本である。
ホテルでレンタルしたパソコンで一仕事してから(オンデマンド授業のレビューシートのチェック)、10時半にチェックアウトする。何かのフェア中ということで、お菓子とドーミーインのゆるきゃらのどちらをプレゼントしますと言われ、ゆるきゃらをチョイス。
昨夜がずいぶん雨が降ったようだが、朝は傘を差さなくてもよいほどの小降りになった。「Gargas」へ。
深志神社の近所で七五三のお参りに行く一家と遭遇。小さな女の子(3歳なのだろう)がお兄ちゃんに手を引かれて歩いていた。
左手奥に見える白い蔵が「Gargas」。
本日から「柿渋とブルー」展が始まった。
本日一番乗りの客。
ミルクティーを注文し、オーナーの熊谷ご夫妻とおしゃべりをする。
ケーキは奥様のお手製である。無花果とチーズのパウンドケーキ。
紙の箱工房AkaneBonBonさんの個展「柿渋とブルー」。
柿渋と藍由来の染料で染めた紙で作ったクラフト。紙といってもペコペコのものではなく、しっかり硬めの紙で、見た目には木工のように見える。
今回のテーマである柿渋とブルーの小物入れを2個購入。何を入れようかな。切手なんかどうだろう。使い途はいつも後から考える。
オーナーの熊谷ご夫妻もクラフト作家である。熊谷敏行作「おうちへ帰るフネ」(木工)を購入。作品が置かれていた石(奄美大島で拾ったものだそうだ)も一緒にゆずっていただいた。
「Gargas」の近所のまつとも市民芸術館でクラフト展をやっていて、小澤夏美さんも出店されていますよと教えていただいたので、ちょっと寄ってみる。
小澤さんがいらしたので、挨拶をして、来年度のカレンダーを購入。
別の作家さんのお店で娘へのお土産を購入。いま、劇団(獣の仕業)の公演で「ヴェニスの商人」をやっていて、3日(月)に観に行くことになっているので、シェークスピアのブローチ(?)はちょうどいいお土産だろう。芸術館ではいま「テンペスト」が上演中で、それに合わせての出品のようである。
また別の作家さんのお店では、「家」をテーマにして作品が展示されていた。いいことを思いついて、小さな家を一軒購入する。
「おうちへ帰るフネ」と組み合わせるとこんな感じになる。イイネ!(でも、押しボタンはありません)
昼食は「ル・コトリ」で。列車の時間が少し気になったが、シェフが大丈夫ですと言ってくれたので、ランチの軽めのコースを注文する。
季節野菜のポタージュ。
メイン料理は秋鯖のソテーをチョイス。
デザートは檸檬タルトとマンゴーシャーベットをチョイス。
これで2千円でお釣りがくる。奥さまはとても気さくな方。また来たい店である。信州旅行は基本的に同じパターンの繰り返しだが、たまに新しい要素が付け加わって、バージョンアップをしていくのだ。
1時59分発の松本発茅野行の列車まであと20分ほど。途中で、開運堂によって栗甘納豆を買わねばならないし、駅のロッカーから荷物を出したりしなくてはならないことを考えると、ギリギリのタイミングである。
駅まで速足で歩く。
列車が7分ほど遅れたので間に合ったが、時間通りだったら乗り遅れたかもしれない。列車は二輌編成で下校の高校生などでけっこう混んでいた。窓外の紅葉がきれいだ。
50分ほどで茅野に到着。雨が降っている。松本よりも強い雨だ。
Kが迎えに来てくれていた。
Kの別荘(安楽亭)で荷物を下ろし、Kの奥さんと妹さんと一緒に「グリーン・エッグ」へ。
Fさん、こんにちは。また、来ました。
無花果のタルトを注文。
ベトナム風焼きそばを一皿注文して4人でシェア(主として私が食べましたが)。
左から高校時代からの友人のK、Kの奥さん(彼女とも高校の同期)、奥さんの妹さん、私。Fさんに撮っていただく。
Fさんが「カレーラーメンを始めました。美味しいですよ」とおっしゃる。そういうことは先に言ってくれないと(笑)。わかりました。明日、もう一度来ますからね。
市場やスーパーに寄って今晩と明日の食材を購入する。
セロリのことをこの地方ではセルリーという。たぶん原音に近いのだろう。茅野は日本で最初に高原野菜の栽培を始めた土地だそうで、そのせいだろう。K夫人のお祖母さんも「セルリー」と昔から言っていたそうだ。
夕食の前に安楽亭の近くの温泉で一風呂浴びる。いい湯だった。
夕食は私のリクエストですき焼き。ただし、肉は豚肉。子どもの頃は私の家でもそうだった。懐かしい味である。
ご飯は炊かなかったので(私以外の3人はビールを飲みながらの食事なのだ)、〆にうどんを入れてもらう。二人前は多すぎるのではないかと思ったが、美味しくて、ペロリと平らげた。
11時には寝室(私はロフトで)に入る。本日の日誌を付けて、早めの就寝。屋根をたたく雨の音が聞こえる。