7時半、起床。
ハンバーグ、トースト、サラダ(トマトとレタス)、紅茶の朝食。
11時に家を出て、大学へ。
卒業生のNさん(論系ゼミ2期生)が研究室を訪ねてくる。彼女と会うのは卒業以来、2年半8カ月ぶりである。卒業後、何度か会っている人もいれば、一度も会っていない人もいて、もちろん後者の方が多いわけであるが、でも、Nさんに関しては、在学中のゼミ活動への時間とエネルギーの投下量の大きさから考えて、一度も会わずに今日まできたというのはちょっと意外な感じがする。
そのNさんから「大変ご無沙汰しています」というメールをもらったのは、私が信州を旅行しているときであった。研究室に遊びに行きたいと書いてあったが、思わず笑ってしまったのは、その理由で、「先生のブログを見ていて、同期や先輩後輩方が登場しているのに私だけ先生にお会いできていないが悔しいので・・・!」と書かれていた。「悔しい」というのがいかにもNさんらしい表現である。
久しぶりで会うNさんはずいぶん髪が長くなっていた。そして学生時代と同じように照れ屋であった。
手土産に西荻窪の和菓子屋の大福をいただいたが、それとは別に、遅ればせの還暦のお祝いにとジンジャーシロップをいただいた。風邪を引いたときに飲むとよいらしい。毎年、11月・12月に風邪を引くことが多いので、「風邪かな?」と思ったら飲ませていただきます。
昼食はNさんの希望で「五郎八」へ。Nさんは卒業間近の頃、ゼミ論の編集作業を手伝ってくれていたから、当然、来たことがあると思っていたが(作業の後にみんなで来ることが多かったのだ)、実は初めてだという。ここにも来てみたかったそうだ。
カレー南蛮うどんを注文(Nさんは力うどん)。
食後のコーヒーは「カフェゴト―」で。私は昨日のミニ同窓会に続いての来店である。
お店の人のお勧めのバナナのシフォンケーキ(水曜日限定)とりんごのパイ(焼き立て)をハーフ&ハーフでいただく。
卒業して3年目というのは、仕事にもある程度馴れ、現在の生活の延長線上に将来の生活のイメージを生き生きと思い描けるかどうかに悩む時期である。いまの生活から抜け出したいという脱出願望は多かれ少なかれ誰にもであるものだが、20代の半ばというのは、まだ社会的役割の重量が軽いだけに、抜け出そうと決断すれば現実に脱出は容易な時期なのである。ただ、抜け出すことは可能だとしても、その後に満足のいく新しい生活を再構築できるかどうかは別の問題であり、その目算が立たないうちは軽々に脱出はできない。逆に言えば、そういうバランス感覚というか、バランス計算ができるうちは、人間は簡単に脱出などしないのかもしれない。
Nさんの仕事は火水が休みだそうだ。友人と会うためには不都合だが、どこへ出かけるにも土日より空いているという利点がある。何事も一長一短である。いまの生活を続けるならば、そのよいところを数えるようにすることです。また、火曜日か水曜日に会いましょう。大学の教師の生活の利点は、どのようなライフスタイルの卒業生にも対応できることである。
4時半から論系会議。
7時に大学を出て、8時に帰宅。
夕食は豚肉の生姜焼きと鶏団子スープ。