フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

11月2日(日) 晴れのち曇り

2014-11-05 10:44:53 | Weblog

6時、起床。

安楽亭の朝。雨の音は聞こえない。止んだのか?ロフトの窓を開けて外の様子を見る。まだ薄暗い。雨は降っていないようである。他の人たちを起こさないように、身支度を整えて、散歩に出る。旅先での朝の散歩は朝風呂と同じくらい好きだ。

静かな朝だ。寒くはない。

朝靄が出ている。 

 

里山の裾野の家々を包み込んでいる。

田んぼの中の墓石たちも朝靄に包まれている。

私のいる場所も靄に包まれ始めた。

 

山々の峰が少し明るくなってきた。

靄は去ったようである。

もうすぐ東の空に太陽が昇るだろう。

日の出だ。数日ぶりの太陽だ。

安楽亭の隣の長円寺は紅葉が有名である。

紅葉に朝日が当たって美しい。

参道の横に小さな池があり、その池の向こうには石仏たちが並んでいる。

 

山門をくぐって境内へ。

足元の落葉も美しい。

そろそろ安楽亭に戻ろう。

安楽亭の朝食。ゆっくり味わう。

食後のひととき。Kが石仏のように見える。

11時にKの運転する車に乗って、みんなで小淵沢の蕎麦屋「眞」へ向かう。

だいぶ靄が出ている。幻想的な風景。運転は気を付けて。

「眞」は小淵沢駅の近くの小高い場所にある。

11時半、開店。われわれが一番乗りの客である。こんにちは、また来ました。

ほうれん草の胡麻和えと蕎麦茶。

もり。蕎麦好きのK夫婦が茅野近辺ではこの店の蕎麦が一番美味しいという。

天ぷら。塩で。

焼き味噌。酒の肴だが、蕎麦にも合う。

原村・八ヶ岳自然文化園へ行く。車があると移動が便利である。

ここは白樺と紅葉が一度に楽しめる場所である。

K夫人の妹さんのカメラの方を向いているところを撮る。二人は高校で出会って、そのまま結婚したから、もう45年の付き合いということになる。

フィールドアスレチックスの施設もある。 

高校生の頃から山登りが好きだったKは、この手のものを見つけると、すぐに上りたがる癖がある。

人生の秋、白秋の白樺林の中を歩くわれわれである。

約束通り、昨日に続いて、「グリーン・エッグ」に行く。

カレーラーメンを注文。グリーンカレー+ラーメンである。これは美味い!

各自、デザートを注文。私はシュークリームと紅茶。

安楽亭に戻り、夕方までのんびり過ごす。

もう一度、長円寺の紅葉の見に行く。今回は参道ではなく、畑の方から回る。一般の観光客は通れないルートである。石仏たちの背後から紅葉の写真を撮る。 

早朝とは違って、見物の人たちもけっこういる。

これからこの場所は厳しい冬を迎える。

次に私が安楽亭を訪問するのは春になってからである。

Kに茅野駅まで車で送ってもらい、5時28分発のあずさ28号に乗って東京に帰る。

新宿着は7時36分。

蒲田に戻ってくる。

夕食は、テイクアウトの寿司を買って、自宅で食べることにした。

帰宅したが、旅の楽しみはまだ終わらない。これから旅行中に撮った写真(約800枚)を整理し、ブログを更新し、旅先で知り合った方々にお礼の葉書を書いたりする。 これには数日を要するだろう。そうやって旅の経験を反芻することも、旅の楽しみの一部である。