フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

12月6日(土) 晴れ 一時雨

2014-12-09 16:28:05 | Weblog

5時、起床。

朝食前にゼミ生から遅れてきたライフスト―リーインタビュー調査の文字起こしデータに目を通す。週末の3年生ゼミ合宿ではインタビュー調査のケース報告をやってもらうのだが、その前に全ケースの文字越しデータに目を通しておかなくてはならない。ただし、文字越しデータはA4で70頁を超すケースもあり、作成する方も大変だが、目を通す方も大変である(全部で19ケース)。これから毎日、朝飯前の仕事はこれになる。

帆立(貝柱)の炊き込みご飯、サラダ(炒り卵、トマト、レタス)、吸い物の朝食。

11時半に家を出て、南武線の鹿島田へ。卒業生のNさん(論系ゼミ一期生)と駅の改札で待ち合わせて、「パン日和あをや」へ行く。Nさんは鹿島田の3つ隣の武蔵小杉に住んでいるが、「あをや」のことは私のブログで知るまで知らなかったそうだ。南武線に乗って川崎に出ることはことはよくあるが、途中の駅で降りたことは一度もなかったという。というわけでNさんは今日、鹿島田駅に人生で初めて降りた。

昨日の午前中に今日の待ち合わせの時間と場所の確認のメールを出したら、23時を回ったころに返信があった。会社からの帰りの電車の中からのようだった。最近はこれが普通のことらしい。Nさんに会うのは今年は三度目だが、会うたびに仕事が忙しくなっているようである。 

 オムレツサンド、サーモンとアボカドとクリームチーズのサンド、かぼちゃのポタージュ、コーヒー、クロワッサンのフレンチトーストを注文する。

注文をすませてから並べられてるパンを見て、「美味しそうですね。あとで買って帰ろうと思います」というので、「それならいま買っておいた方がいい。持ち帰りのお客さんが来てすぐになくなってしまうから」とアドバイスをする。

Nさんはクロワッサン(プレーン)を3個買った。

私も家族の土産にアマンド・キャラメーゼを3個買った。

今年初めての試みでクリスマス限定のディナー(あるいはランチ)の予約の受付をしている。20日(土)から25日(木)までの毎日、一日限定3組(シングル客は不可)となっている。休日(月曜・火曜)返上ではありませんか。「急にやる気が出たのですか?」と奥さんに聞いたら、「いつもやる気はありますよ!」と返されてしまった。そうか、やる気が表に出ないタイプなんだ・・・(笑)。

*帰ってから娘と相談して、21日(日)に二人で来ることにして、申し込んだ(私たちが最後の申し込み者だったようで、予約はこれで完売とのことです)。ここはパンだけでなくて料理も美味しいので、とても楽しみだ。

さて、注文した料理が運ばれてきた。

オムレツのサンド。オムレツなので出来立てがとくに美味しい。Nさんも一口食べて、「美味しい!」と言った。

サーモンとアボカドとクリームチーズのサンド。最初、Nさんはメニュー帳を見て、サーモンのサンドを頼もうとしたのだが、メニュー帳にはないけれど黒板に今日のメニューでサーモンとアボカドとクリームチーズのサンドがありますよと教えてあげたら、そちらに変更した。私はたいてい黒板のメニューを優先して注文する。いまはなき早稲田のサンドウィチ屋さん「maruharu」でも「今日のサンドウィッチ」を注文していた。一期一会の料理という気持ちがするからだろう。

かぼちゃのポタージュ。スープもまた美味しい。

奥様がNさんを見て、「大島優子さんに似ていらっしゃいますね」と言った。えっ、大島優子ってあのAKB48のセンターだった人だよね、似てるか? そうかなあと思っていたら、Nさんが「はい、ときどき言われます」と答えたのでびっくりした。そ、そうなんだ。たぶん私がこれまで一度もそんなふうに思わなかったのは、Nさんのおとなしい性格がAKB48とは結びつかなかったからだろう。

コーヒーが運ばれてきた。「フレンチトーストは1つをシェアして召し上がりますか」と聞かれたので、「いいえ、二つお願いします」と答える。さらに「アイスクリームはどうしますか?」と聞かれたので、「のせてください」と答える。どうも奥様はわれわれがサンドウィッチだけでおなか一杯なんじゃないかと思われているようである。われわれを甘く見てもらっては困ります。

食パンを使ったフレンチトーストはメニューにいつも載っているが、クロワッサンのフレンチトーストは特別注文である。形状が輪切りのようになっていて食べやすいのである。

食事を終えて、2階の和室を見物させてもらう。昭和の民家の雰囲気。Nさんはここが気に入ったようである。今日のお昼に行きますからと奥様にメールでお伝えしたときに、「お2階の席をご用意しておきましょうか?」と聞かれたのだが、そうするとご夫妻とおしゃべりができなくなってしまうので、いつものテーブル席をお願いしたおいたのだが、次に来るときがあれば、和室もいいかもしれない。

ちゃぶ台返しの真似をするNさん。

 

「あをや」を出て、鹿島田駅までの道を戻る。

さきほどNさんと奥様が武蔵小杉にあるあれこれのお店の話で盛り上がっていたので、Nさんの案内で武蔵小杉の街をちょっと歩いてみることにした。

私が卒業生と会う場所は大別すれば3つで、第一に、共通の場所である早稲田周辺。第二に、私の地元である蒲田周辺。そして第三に、卒業生の地元周辺である。卒業後、初めて会うときはたいてい早稲田周辺(研究室からカフェへ)であるが、回を重ねる中で、私のブログによく登場する蒲田のカフェにも行ってみたいという話になる。そして、最近は、私の散歩好きということもあって、何かのついでに相手の地元の街を案内してもらうという第三のパターンが生まれつつある。

武蔵小杉は最近注文されている街で、武蔵小杉本のようなものも出版されている。

新しいビルもあるが、それよりも私は昔ながらの商店街に関心があるので(絶滅危惧種である)、法政通り商店街に連れて行ってもらうことにした。法政大学ではなく、付属の高校(法政二高)がある通りなのだ。

行列ができているラーメン屋があったので、Nさんに列の末尾に並んでもらう。

小さな川があって、小さな橋(今市橋)がかかっていた。

少し雨が落ちてきた。

ダイソーでビニール傘を買って、新丸子駅の方へ歩く。南武線沿線は大規模な再開発があちこちで進んでいる。

新丸子の商店街。

昔ながらの商店街の面影が残っている。

東横線新丸子駅に着いた。

駅のそばにあるこの「さんちゃん食堂」は『孤独のグルメ』のシーズン2の初回に登場した店である。Nさんはたまたまロケ中の松重豊に遭遇したそうだ。路上で、傘をさして、のっそりと立っていたそうだ。

私は新丸子で買いたいものがあった。このパン屋さんで売っているシュトレーンというクリスマス用のパンである。大変評判のパン屋さんなので、午後のこの時間ではもうないかなと思っていたが、まだありました。

いま買っておいて、冷蔵庫で熟成させて、クリスマスに食べようと思う。

Nさんが最近行ってお気に入りになったというカフェに連れて行ってもらう。「HANA CAFE Nappa69」。

通りからちょと入ったところにある隠れ家風のカフェである。けっこうお客さんが入っている。隠れ家風ではあるが、すでに隠れ家とはいえない人気のカフェのようである。

私はハーブティ(カモミールブレンド)を注文。

Nさんはティンブラ(ローズガーデンだったかな)を注文。

お店に置いてあった武蔵小杉本を見ながら、いま歩いて来たルートを確認する。この角度で撮ると、大島優子というよりも、堀北真希(東京メトロのポスターに出ている)に似ているのではなかろうか。

3時を回った頃(というのは私の勘違いで、実はすでに4時を回っていた)、店を出る。店員さんに「69」の意味を尋ねたら、店長さんの誕生日が6月9日であることに由来するそうである。もしかして1969年(大学紛争の年)に由来するのかと思ったが、そりゃそうだ、もうそういう世代じゃないからね。

遅くまでつき合わせてしまいました。一週間の疲れをためないようにね。

新丸子から東横線に乗って、隣の多摩川駅で乗り換えのときに途中下車して、多摩川の土手に出てみる。まだ3時過ぎなのに日暮れが早いなと思って、腕時計を見て、実は4時過ぎであることにこのとき気がついた。

5時、帰宅。

夕食は鶏鍋。

デザートは「あをや」で買ってきたアマンド・キャラメーゼ。ケーキ的なパンである。美味しかった。

猫はソファーで丸くなる。