7時、起床。今日も快晴。
7時半から朝食。
寝具の片付けをして、チェックアウトの手続きをする。
帰り支度をしてロビーに集合。
管理人さんにご挨拶。管理人さん曰く、「大久保先生は鴨川セミナーハウスを一番利用されている先生なんです」。ほ、ほんとですか!このセミナーハウスが出来てから、年に2回、コンスタントに利用しているが、そういう教員は他にいないのか・・・。
セミナーハウスの玄関で安房鴨川駅行きのバスを待ちながら。
他のゼミの集合写真を撮ってさしあげる。(ゼミ生のOさん撮影)
安房鴨川駅前→東京駅前の高速バスの中では、セミナーハウスで一緒だった商学部のT先生とずっとおしゃべりをしていた。帰りのバスの中で一睡もしなかったのはたぶん初めて。
渋滞に巻き込まれることもなく、12時ちょっと過ぎに東京駅前に到着。ここで解散。お疲れ様でした。
蒲田に着いて、「phono kafe」によって、昼食を食べていくことにする。
私が「カフェ文化論」を書いたタウン誌が出来上がって店頭に置かれていた。
「巻頭エッセイ」という扱いになっていた。
ご飯セットを注文。
ごぼうのフリット、ブロッコリーと赤カブのタルタルソース。
ネギポテトの油包み揚げ
帰宅して、一服してから、投票に行く。
投票をすませ、投票所(相生小学校)の隣の女塚神社にお参りをする。
「テラスドルチェ」でコーヒーを飲む。
もう12月も半ばである。合宿が終わったので、これから年末感がじわじわと湧いてくるだろう。
東急プラザの「くまざわ書店」を覗く。
何かと話題のピケティ『21世紀の資本』の翻訳が出た。内容は高度に専門的で(実証的な経済史研究)、しかも大部な本なので、手を出すつもりはないが、『現代思想』(臨時増刊号)が特集を組んでいたので、購入する。巻頭のインタビュー記事(外国の雑誌からの転載)をまず読んでみる。
―あなたのご著書『21世紀の資本』が、これだけ売れている理由をどうお考えですか。
ピケティ 現実に不平等が拡大していることへの憂慮が、この本の成功の理由の1つでしょうね。
―この本が売れているのは、経済危機は周期的にやってくるのではなく、構造的なものだと、人々が信じはじめたからだと、ある経済学者が言っていますが。
ピケティ わかります。アメリカ合衆国における富の不平等は広がり続けていて、人々はこれが永遠に続くのかと思い始めています。これまでよりも成長率が低くなって、1パーセントとか2パーセントの成長ということになると、将来が心配になってきて、人は不平等だと考えるようになるのですね。
―ご自身の過去について少しお聞きしたいのですが、あなたにとっての経済学のヒーローは?
ピケティ ある意味で私がやってきた研究は、クズネッツの仕事を他の多くの国に拡張して、時間枠も長くとろうとすることです。経済学の伝統を見てみると、これを誰もやっていないことに気付いて驚きました。
―マルクスの影響については? いつごろから読み始めたのですか?
ピケティ マルクスですか?
―ええ。
ピケティ 一度もちゃんと読んだことはないです。きちんと読もうとした人がいたのかな。あなたは読んでみましたか?
ーエッセーはいくつか。経済モノは読んでいないです。
ピケティ 1984年の『共産党宣言』は短いし、よく書けている。『資本論』は難しすぎて読みづらい。あまり影響されていないです。
―でもご本、とくにタイトルは、マルクスへの敬意が込められているのでは?
ピケティ とんでもない、全然! 大きな違いは、私の本が資本の歴史を扱っていることです。マルクスの本にはデータがない。
『日経WOMAN』が時間術の本を同時に2冊出していたので、どう違うのだろうと思ったら、一冊は『プレジデントWOMAN』という新しい雑誌だった。よく見ると「WOMAN」のロゴが違うが、かなり紛らわしい。
お金のない時代にはお金の使い方の本は売れない。代わりに、時間の使い方の本が売れるのだろう。どんな時代にも一日の持ち時間は24時間で、これについては格差はない。でも、お金のある人はお金のない人の時間を搾取するから(ブラック企業)、自由時間の格差は生じるのである。だから労働者は賃金アップだけでなく、労働時間の短縮を求めなければならないのである。
夕食は豚肉とアスパラと卵の炒め、麻婆豆腐。
開票速報を見る。どの局も最初に出口調査の結果を示していたが、あれだけ見て、「もういいや」という気になってしまう視聴者が多いのではないだろうか。TV局にとっては自分で自分の首を絞めてしまうような演出ではないだろうか。
戦後最低の投票率と与党の圧勝。われわれの半分は政治に期待せず、残りの半分の多くは現状の政治的趨勢に身を任せることにしたようである。
広島七区から民主党公認で立候補した教え子は落選した。彼女からメールが届く。帰京して一息ついたらアフタヌーンティーを飲む約束をする。