フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

12月7日(金) 曇り

2018-12-08 23:32:57 | Weblog

8時、起床。

朝食用のパンを買いに近所のコンビニへ。歩いて1分の場所にコンビニがあるというのは何かと便利である。われわれの生活にすっかり定着し、なくてはならないものになったと思う。

買ってきたばかりのロールパン、レタスとハム、牛乳、紅茶の朝食。

10時半に家を出て、大学へ。 

サンドウィッチカフェ「マルハル」仲間のアヤカさんが研究室にやってくる。「マルハル」はいまはもうないけれど(店主のハルさんは妹さんと地元の茨城で新たにカフェを始められた)、「マルハル」の常連さんとは大学の周りで会うといまでも挨拶を交わす。とくにアヤカさんと3人のお子さんたち(「マルハル」の開店から閉店までの間に誕生したのだ)は交流が続ていて、この夏休みには長男のコウノスケ君に研究室で将棋の指導をした。その日の様子は→こちら 

今日はアヤカさんとカフェ・ランチ。

本部キャンパス近くの「アララ・カララ」。年配のご夫婦が営む落ち着いて雰囲気のカフェだ。

私はポークジンジャー、彼女はポークカレーを注文。子供はみんなカレーが好きだが、アヤカさんちのカレーはかなり甘いらしい。それは一番甘いカレーを好む(本当はカレーよりもハヤシの方が好き)長女のアオイちゃんの味覚を基準にしているためだそうだ。 

金曜日の今日は大隈庭園の開放日だ。

紅葉が美しい。

落ち葉も美しい。

紅葉の写真を撮るアヤカさん。

庭園には学生だけでなく近所の人たちもやってくる。

 隣接するリーガロイヤルホテルで挙式するカップルが記念写真を撮っている。

左奥に新郎新婦、右奥に自撮りする振袖姿の女性を配置して(借景にして)、アヤカさんの写真を撮る。植田正治の写真みたいじゃないだろうか。

  庭園には池や築山もある。

近くにいた方にお願いして写真を撮っていただく。昔はみんなそうしていたんだけどね、いまではみんな自撮りに夢中だ。

 池の畔の紅葉。

 ここはポートレイト・スポットだ。

 「オー・マイ・ゴッド!」のポーズ(彼女は英語が堪能)。

築山にのぼる。

これはセルフタイマーを使った自撮り。

築山の上にはベンチがある。「頂上のベンチ」について坂井先生ならどんな考察を書くだろうか。

ベンチだけではない。築山の上には大隈重信夫人(綾子)の像がある。朝倉文夫の作で昭和2年に作られた。大正天皇の即位の大典に重信とともに列席したときの正装姿である。実は大正5年に夫人像を構内に建てようとしたのだが、学生たちが反対して銅像を壊すという騒ぎになった。そのときのリーダーが『人生劇場』を書いた尾崎士郎であった。

庭園内でのラストショット。黒いショールが背景に溶け込んで紅葉とのコントラストがいい。

「アララ・カララ」でデザートを食べなかったのは、「カフェ・ゴトー」でスイーツを食べることしたからである。タルトタタンとベイクドチーズケーキのハーフ&ハーフ。ドリンクは私はアイスティー、彼女はアイスコーヒー。

 アヤカさんは少し前に40歳になったそうだ。そして、これまでの40年とこれからの40年の分水嶺に立っていると思うと、なにかしたい、しなくてはという焦燥感を覚えるという。10年前(30歳の頃)と比べて、いまは時間が過ぎるのをとても早く感じるという。チコちゃんではないが、ぼーっとしているとすぐに一日が経ってしまう。3人のお子さんの世話から手が離れるのはもっと先のことだが、それまで待っていないで、お子さんたちがいろいろな習い事に取り組んでいるので、自分も何か習い事をしたいと思う。「たとえば?」と聞くと、「三味線とか」という答えが返ってきた。でも、調べてみると三味線にもいろいろあって、どいういう三味線にしたらいいかと考えていると、迷ってしまって、なかなか踏み出せずにいるという。これはいわゆるミッドライフ・クライシスというやつですね。人生の中間地点にいるという意識は「人生の残り時間」の感覚を鋭敏にする。「いつかやろう。でも、それはいまでなくてもいい」という意識から、「いまやらなければ、もうできないかもしれない」という意識への転換である。たぶん彼女は来年、三味線を始めるだろうと思った。ちなみに彼女はすでにエレキギターはやっている。

そろそろ長女のアオイちゃんが小学校から帰ってくる時間になる。「カフェ・ゴトー」を出て、馬場下の交差点の横断歩道を渡ってアヤカさんは帰っていった。

3時からFさんのゼミ論指導。これで個人指導は全員終了。残り2週間、気持ちを集中して、書き上げてください。

4限・5限はゼミ。今日は最初から学年別。4年生はゼミ論中間報告。3年生は合宿に不参加だった2名のライフストーリー・インタビュー調査のケース報告、そしてテキストの講読(1章と2章のグループ報告)。

休み時間のスイーツ。

先月(今月?)が誕生月だった2人には独別のスイーツがふるまわれた。

それは「D-Style Tokyo」のケーキだね。

時間を30分ほど延長して8時15分ころまでやる。

8時半ころ大学を出る。

夕食は蒲田に着いてから「そば新」で。

天玉うどん+コロッケ。

10時、帰宅。

明日からの札幌旅行の支度をして、1時半、就寝。寝ようとしているところに書斎の窓からナツが入ってきて、どうやらお泊りのムードである。冷え込んできたのだろう。しかし、ナツを書斎に入れたまま寝ると、こっちの眠りが浅くなる。ナツが朝が来る前に外に出たいと鳴くかもしれない(そしたら出してやらないとならない)、と思うと、熟睡ができないのだ。(結局、ナツは5時半ごろに外に出た)。