フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

12月9日(日)晴れのち曇り、ときどき雪 (夜カフェ篇)

2018-12-13 16:23:40 | Weblog

(承前)

ケンゾー君の結婚パーティーは2時半頃にお開きになり、ホテルに3時に戻ってきたが、今日の予定はこれで終わりではない。夜、卒業生のハルカさん(論系ゼミ4期生)と会う約束がある。

5時半にホテルを出る。地下鉄南北線の大通り駅で待ち合わせなのだが、歩いて20分ほどとホテルのフロントの人が言っていた。ホテルの前の道を西に2ブロック歩くと、駅前通りの「赤レンガテラス」の一角に出る。

ここから大通り駅までは3ブロックほどなのだが、なにしろ寒いし、道は凍っている。やせ我慢せずに地下道に入ることにする。「札幌駅前通地下歩行空間」というのが正式名称だ。

たしかに地下道というよりも地下空間というべき広さだ。

駅の改札といても何か所があって、それで手間取ったが、無事、ハルカさんと会うことができた。地上に出て、彼女が予約しておいてくれた店「ノーザン・キッチン」まで歩く。「狸小路」とは面白い。

ハルカさんとは卒業以来だから4年9か月ぶりである。札幌市役所に就職され、最初は生活保護、現在は教育委員会の仕事をしている。2年前に職場の方(先輩)と結婚された(4期生では一番早かった)。すでにマイホームも購入されたそうである。

 

 ソフトドリンクで乾杯。

前菜三種。酒飲みの好きそうなものばかりであるが、私はこれでご飯が食べたい。でも、そんなにお腹は減っていないから、ご飯の注文はしなかった。

サラダ(もっと気の利いた名前が付いていたはずだが、覚えていない)。

クリームスパゲティ(同上)。

さらにメイン料理として豚ばら肉の料理を注文したのだが、写真を撮り忘れてしまった。 

少しお痩せになったように見えるが・・聞くと、フルマラソンに出たりして、日頃から走っているそうである。そうでしたか、アスリート体型なんですね。ちなみに中高時代は吹奏楽部だったそうだ。肺活量はあるってことかしら。

デザートは私はミニソフトクリームとハーブティー。

彼女はパフェとハーブティー。〆パフェですね。

お店の方に写真を撮っていただく。

お店の外がホテルのロビーになっていて、ソファーがたくさん並んでいる。そこでポートレイトを数枚撮らせてもらう。

この表情は学生だったころの雰囲気がありますね。

ゼミ生時代の彼女で一番印象に残っているのは、提出されたゼミ論に一点の校正ミスもなかったこと。A4判16ページの原稿に一つのミスもないというのはすごいことで、そんな人は後にも先にも彼女だけである。「何度も読み返してから提出しました」というが、そういう当たり前のことが実際はなかなかできないものなのである。私なぞ、このブログにしても、ミスがたくさんありますからね。

まさに伝説のゼミ生であるが、おそらく市役所でもきちんとした仕事ぶりなのだろう。職場のことを聞いたところ、「みんないい方ばかりで、本当に恵まれています」と模範解答が帰ってきた。「いえ、本当にそうなんです」と彼女は重ねて言った。そうだとすると、それはあなたがいい人だからですよ。

階段のところにたくさんの時計がかかっている。どれも動いておらず、バラバラの時刻を示している。

ちょっと昔に戻ってみましょうか。

ちちんぷいぷい(狸の呪文)。

2014年3月25日。卒業式の日。前列中央がハルカさん。このときはちょっとおでこを出してますね。

「伊豆の踊子」役が似合いそうです。

時空の歪みを通って現在に戻ってくる(長居はできないのだ)。

うん、ちょっとスリムになったせいか、いまの方が洗練されている印象ですね。

さて、時刻は9時。外は寒いけれど、そろそろ出ましょう。日曜日の夜にお付き合いいただいてありがとう。

彼女は大通駅から南北線に乗って帰って行った。終点まで行くそうだが、終点といってもわずか15分ほどである。東京では考えられません。私もこの街に住みたいくらだ。寒くなければね(笑)。

お別れの握手をした彼女の手はとても冷たかった。「私、冷え性なんです」と彼女は言った。冷え性には生姜湯です。

ホテルに戻り、夜食に「赤いきつね」を食べた。狸と狐に縁のある夜だった。

 1時半、就寝。