8時、起床。
ウィンナー、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。
10時半に家を出て、大学へ。京浜東北線が遅延している。今日は蒲田駅で二度も人身事故があった。
今日は卒業生(論系ゼミ1期生)で大学職員でもあるユミさんとランチの約束がある。11時半の約束であったが、11時50分に変更。「フロハン」(フロム・ハンド・トゥ・マウス)に行くとすでに彼女は来ていた。
今月の初旬に休暇を取ってドイツに行って来たそうだ。彼女は数年前に、2年間ほどドイツ(ドルトムント)で暮らしていたことがある。今回はそのときお世話になったお宅や友人たちを訪問する旅だったそうだ。同時に、あの頃の自分を再認識する旅でもあったろう。2年間のドイツでの暮らしは旅ではなく、日常だった。しかしそれは日本での日常とは違う、特別な日常だった。いうなれば非日常的日常。五感を研ぎ澄ました生き生きとした日常だった。普通の日常、日常的日常では忘れがちなことである。
私はパンとスープのセット(今日のスープはボルシチだ)を注文。朝食でトーストで抜いたのはこのパン(もちもちして美味しい)を楽しみにしていたからである。パンはお替りできる。
彼女はクレープのセット。クレープといってもスイーツではなく、食事クレープである(2種のクレープが日替わりでセットになっている)。今日は何だったかしら。
セットにはドリンクが付いてくる。二人ともカフェオレをチョイス。
日常的日常を生き生きと生きるための工夫の一つがドラマを観ることである。そこには物語があるから。彼女が一番はまっている秋ドラマは『中学聖日記』だという。有村架純演じる中学校教師と中学生男子の恋愛ものだということは知っているが、私は観ていない。その設定自体に引いてしまうのである。「みんな、引くと思うんですけど、でも、違うんです」と彼女は言った。彼女は『中学聖日記』がいかに素晴らしいドラマであるか、主演の二人の演技がいかに素晴らしいかを力説した。
今夜が最終回だそうだ。録画ではなく、いつもリアルタイムで観ているという。10時からのドラマだから、早寝(普段は10時半には寝るそうだ)の彼女にしては異例のことである。しかもいつも見終わった後、ドラマの余韻でなかなか寝付かれないそうだ。だから水曜日はいつも寝不足気味である(笑)。
最終回だけ観るというは邪道のような気がするが、彼女がそれほど称賛するドラマを、今夜、私も観てみようかしら。
支払いをしようと思ったら、鞄の中に財布がなかった。またやってしまった。不本意ながら本日のランチは彼女のおごりとなった。ごちそうさまでした&すみません。
「よいお年を」の挨拶をして店の前で別れる。彼女とは年末に会うことが多い。年末に会う人、新春に会う人、桜の頃に会う人・・・なんとなくそういうパターンがある。ユミさんは年末の人なのだ。行く年を振り返り、来る年を語る。もっとも今日は『中学聖日記』の話ばかりだったけどね(笑)。「よいお年を」というのはいい言葉だ。今年もまた彼女とこの言葉を交わせてよかった。
3限は院生の研究指導(Cさんの修論)。
4限は空き時間。「ミルクホール」にお八つを買いに行く。財布は忘れたが、机の中に250円あったのだ。その百円玉2枚と五十円玉1枚を握りしめて「ミルクホール」へ行った。
あんドーナツとブレンドコーヒー(小)でピッタリ250円だった。買う前に店の人に「この価格は消費税込みですか?」と確認する。勘違いして、消費税分が足りなくてすごすごと引き返すのは恥ずかしい。
5限も院生の研究指導(Oさんの博論)。
6時過ぎに大学を出て、7時半に帰宅。玄関に妻が作ったクリスマスの飾りもの。
夕食はピーマンの肉詰め、冷奴、サラダ、ジャガイモと玉ねぎのスープ、ご飯。
今夜のピーマンの肉詰めは旨かった。ピーマンはシャキッとしていて、肉はカリッとして且つジューシー。子どもの頃、将来、こういうものが好きになるとは思わなかったな。
食後にいただきものの洋菓子と煎餅を食べる。
10時前、「いよいよ最終回が始まりますね」とユミさんにラインをした。放送が終わった頃、「最終回にはがっかりしました」と彼女から返信があった。彼女の期待していたような内容とは程遠いものだったらしい。私は録画してまだ観ていない。さて、どうしよう。「観ない方がいいです」と彼女は答えた。はい、そうしましょう。録画を消去する。
2時、就寝。