フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

12月30日(日) 晴れ

2018-12-31 13:23:54 | Weblog

8時半、起床。

鶏肉団子スープ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。 

昨日のブログを書いてアップしてから近所の「蒲田屋」に昼食を買いに行く。 

「年内はいつまでですか?」と女将さんに聞くと「大晦日までやります」とのこと。ああ、正月のお餅の注文があるのでしたね。「年始は?」と聞くと、ちょっと考えてから、「5日くらいからかしら」 と答えた。年始ははっきりしていないのですね。その後の女将さんの一言にはびっくりした。「来年でお店を閉めることになったんです」。「えっ?!来年の年末ですか?」と聞くと、女将さんは首を振りながら、後ろの貼紙を指差して、「3月31日です」と答えた。

 気づかなかったが、確かにそう書いていある。「この建物が取り壊しになるんです」そうだったんですか・・・。確かに古い建物で、いつ取り壊しになっても不思議ではない。何軒かの店が入っていたが、いまは、「蒲田屋」と会員制らしきバーが営業しているだけだ。「どこかで新しくお店を始めるのですか?」と聞くと、「いいえ、もう二人とも年だから、もういいかなと」と女将さんは笑って言った。お歳を聞くと、お二人とも70代で、「もういいかな」と言うには少し早いようにも思ったが、移転となると何かと大変なのだろう。

残り3ヵ月、意識して来るようにしよう。新しい客が来て、「閉めちゃうんですって?」「そうなのよ」という会話が始まった。

「蒲田屋」で買ってきたもので昼食。

太巻きと細薪とお稲荷さん。

口直しの甘団子。

買物に出ていた妻が帰ってきた。自分の昼食用に「銀だこ」のたこ焼きを買ってきた。「8個入りを買ったので、2個食べる?」と聞かれる。はい、お裾分けに預かります。甘辛の連鎖というのは下手をすると無限に続くのだ。気を付けなくては。

エネルギーを補充したので、大掃除の続きに取りかかる。

洗面所の天井の換気扇の掃除。写真は掃除が終わった後に撮ったもの。 掃除を始める前、カヴァーを外して中が見える写真はとてもここに載せられるものではない。ヘルメットを脱いだプレデターみたいに醜悪であった。

一階の台所の掃除。本来は台所の掃除は大変なのだが(とくに換気扇)、母が亡くなってからは、一階の台所は調理にはほどんど使われていないので、雑巾がけだけでいい。 

一階の2つの和室に掃除機をかける。作業と呼べないほどの簡単な作業である。

これで私のミッションはほぼ終了。残りは私の固有のテリトリーである書斎と書庫、およびそこからはみ出して一階の和室に置かれている書籍と書類の整理だけである。これは急ぐ必要がない。というよりも、急いでやってすぐに終わるものではない。

夕食はすき焼き。12月330日の夜は(我が家では)すき焼きと決まっている。

妻に今日の肉の価格を尋ねると、「100グラム1500円」とのことだった。ただし、500グラム以上買うと割引になるそうで、600グラム買ったそうである。私と妻で400グラム食べ、残りの200グラムは明日の朝食兼昼食に息子が食べるだろう。息子は今夜は大学時代の友人と飲み会。娘が来るのは明日の夕方だろう。

すき焼きのよいところは、肉以外にも具がたくさんあるので、肉は上質のものがいくらかあれば十分な点だ。肉を腹いっぱい食べたいという欲求はもう私にはない。いや、ないわけではないが、体重管理=健康管理が生活のベースにある。

デザートはイチゴ。 

 深夜、ゲラの直しをしていると、ナツが窓の外で鳴いているので、開けると飛び込んできた。今夜はお泊りかな?

 結局、ゲラは3回通して丁寧にチェックし、ポストに出しに行ったのは4時半ごろだった。編集者からの書状には「10日迄にご返送下さい」とあったが、年越しの作業にはしたくなかった。仕事初めは来年度の講義要項の作成になるだろう。

真冬のこの時間はまだ夜だが、線路の方からは始発電車の音が聞こえた。

ナツは私が家を出るときに一緒に出て、私が戻っても、家には入って来なかった。猫には一日の生活を始めるべき時刻なのだろう。

5時、就寝。