7時半、起床。
ホテルの近所にあるパン屋「イズズベーカリー」。昨日、サヨさんがここは地元で人気のパン屋さんなのだと教えてくれた。ここで朝食を調達する。
カレーパンとチョコレートパンを購入し、ホテルの部屋で食べる。
カレーパンは何種類があったが、牛すじ入りのカレーパンというのにした。
チョコレートパンはチョコレートの美味しさにびっくりした。
10時過ぎにホテルをチェックアウト。9月に神戸で学会があるので、その時のために今回泊まったユニゾホテルの会員になっておく。
三宮から芦屋まではすぐだ。
改札口に句会仲間の八木さんご夫妻(渺さん、月白さん)、花さんがいらした。花さんとは初対面(ずっと投句のみの参加だった)、今日は京都の宇治からいたした。少し遅れて紀本さんも東京から到着。これが本日の句会の参加者だ。
句会は八木さんご夫妻のお宅で行うが、その前に芦屋を散策(吟行ということになっているが、はたして句が作れるかしら)。散策のコースは地元の八木さんご夫妻にお任せしてある。タクシーに乗って「ヨドコウ迎賓館」へ。散策だから歩くのが本来かもしれないが、このあたりは六甲山の麓で、芦屋駅からだとずっと上り坂なのである。
ヨドコウ迎賓館は大正時代にフランク・ロイド・ライトが設計した住宅(個人の別荘)で、戦後間もない時期に、淀川製鋼所(ヨドコウ)が社長宅として購入し、30年前、平成元年より「ヨドコウ迎賓館」として一般公開されている、
「お屋敷町・芦屋」のシンボル的存在で、1974年には、大正時代の建物として、また鉄筋コンクリート作りの建物として初めて国の重要文化財に指定された。朝ドラ『まんぷく』では結婚前の福子が勤めていた「大阪東洋ホテル」のロケ場所としても使われた。
ああ、そういわれてみると、萬平が朝の出勤のときの福子を待ち伏せしてプロポースをしたのはこの場所だったような気がしてきた(まったくの当てずっぽです)。
さあ、中に入ってみましょう。
玄関を入ると、ライトの写真が飾ってある。
2階の応接間。
応接間の窓からの眺め。
3階の3間続きの和室。
和服がお似合いの紀本さんと。
4階(最上階)の食堂。
食堂の暖炉。ほかにも3か所に暖炉がある。
食堂からバルコニーに出る。
さて、次の場所に向かいましょう。タクシーが来るまでの間、気持ちを集中して句作に耽る紀本さん。
タクシーで阪神電鉄芦屋駅まで移動。
駅前にある「にしむら珈琲」。ここがランチの場所である。予約した時間まであと30分ほどあるので、近所を散策することに。
芦屋駅のホームの下を流れる芦屋川。
ガード下をくぐって向こう側へ。
川の両側はずっと松並木で、その向こうに六甲山が見える。
「あれがさきほどまでいたヨドコウ迎賓館です」と指差されるが、私にはどれだかよくわからなかった。
橋の上から川面を眺めていたら、あめんぼうがいた。それをみんなで眺めていたら、道行く人が「何がいるのですか?」と聞いてくる。「あめんぼうです」と答えると、「なぁんだ」という顔でニッコリされた。ここで一句(それは後ほど披露)。
芦屋警察署。旧館は昭和2年の竣工。正面玄関付近は昔のまま保存されている。
正面玄関のアーチとミミズクの彫刻。
現在、玄関としては使われていない。
玄関左手の半地下の窓。物々しいですね。侵入防止というよりも脱出防止なんでしょうね。
さて、いい時間になりました。「にしむら珈琲」に入りましょう。
2階の窓際の大きなテーブルが予約席でした。
私はオムレツセットを注文。花さんも同じ。
紀本さんはシシリアンセット。厚切りパンの上にシチューがかかっている。私のように口が大きく開かない者には無理です(笑)。
月白さんはミックスサンド、渺さんはカナディアンセット(ベーコン&エッグをトーストしたパンで挟んだもの)。
宇治からいらした花さんは全員が初対面。句会への参加は恵美子さん(7月にご出産の予定)の紹介によるものだが、花さんが言うには、「私は俳句はそのときまで全然やったことがなかったのです。恵美子さんがなぜ私に声をかけてくれたのかが謎なんです」。花さんは有名な句を書にしたためてネットにアップしたりしていた。私は聞いてみた。「その場合、〇〇の句と添え書きをするのですか?」「はい、〇〇の句と添え書きをして、自分の印を押します。ただ・・・私は山頭火の句が好きなのですが、彼のとても有名な句の場合はわざわざ山頭火の句と添え書きすることはいたしません」。ははぁ、それで謎が解けた。恵美子さんは山頭火の「とても有名な句」を知らなかったのかもしれない(笑)。そして、普段、〇〇の句と添え書きをする花さんがそれをしなかったので、その句は花さんの作だと勘違いしたのではないか。そして「才能アリ」と判断して、句会に誘ったのではないかと。みなさん、私の推理に大きくうなづかれていた(笑)。
「にしむら珈琲」には1時間ほど滞在した。
駅前の洋菓子屋「アンリ・シャルパンティエ」でお八つの用のケーキを買っていく。
(「句会篇」に続く)