フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

6月21日(金) 晴れ

2019-06-22 11:42:07 | Weblog

8時半、起床。

トースト、カレー、サラダ(+ゆで卵)、牛乳、紅茶の朝食。「昨夜のカレー」のある朝の食卓の幸福。

机の脇に小型の扇風機を置く。もう何年も使っていて、ときどき床に落としたりするものだから、スイッチを入れてもすぐに回らなかったりする(ポンと叩くと動き出す)。でも、風量がちょうどよく重宝している。クーラーはめったに使わない。室内全体がヒンヤリするよりも、風の涼しさの方が気持ちがいい。 音が静かなので切り忘れて外出してしまうこともある。

 扇風機いま机上吹く誰も居ず 山口みちこ

 床屋に行く。前回よりちょうど2カ月。そろそろ床屋に行こうかなと思ってから2週間ばかりだっているから、本当は、1ヶ月半くらで行くのがベストなのかもしれない。ご主人(リーダー格の人)の話では、夏場は客が増えるそうである。 

 散髪を終えて、昼食は「西洋料理SUZUKI」で。マダムに「お久しぶりですね」と言われてしまった。前回来たのが去年の10月であったから、なんと8カ月ぶりである。

「本日のランチ」(スープ、ビーフシチューとホタテのグラタンのワンプレートで1500円)も考えたが、久しぶりなので大好物の 海老フライ(1600円)を単品で注文。ナイフとフォークで食べるに相応しい大ぶりの海老フライが2本。海老フライは洋食屋のメニューの中では高い方だが、価格が高騰している鰻に比べると(比べることに意味があるかどうかは措くとして)割安感がある。

食後にコーヒー(400円)を注文すると、デザートが「おまけ」で付いてくる。これがこの店のお得なところで、カフェならコーヒーとセットで1000円はするだろう。次回は今回のように間を置かずに来よう。散髪をした後で寄るようにすればよいかもしれない。 

「西洋料理SUZUKI」は多摩川線の踏切のそばにある。線路沿いの道を駅へ向かう。

 

 その足で大学へ。

 5限・6限はゼミ。

5限は映画『ツレがうつになりまして。』を題材にしたグループ発表。いまや鬱は時代の病である。自分が鬱になること、自分の身近な人間が鬱になること、これはかなりの確率で経験されることである。私自身も、鬱病とまではいかないが、鬱的症状はこれまでの人生の中で何度か経験し、医者の処方を受けたこともある。あれは苦しいもので、「人生であの頃に戻りたいという時期はいつですか?」というよくある質問に答えるのにためらいがあるのは、鬱的症状と抱き合わせで戻るのはごめんだからである。

休み時間のスイーツはカステラ。

6限はテキスト(土井隆義『「宿命」を生きる若者たち』)を使った発表とディスカッション。「若者論」は自分たちのことだからディスカッションは活発になりやすい。ただ、よく思うのだが、おじさんたち(社会学者)が自分たちのことを分析したものを読んで、若者がそれを素直に受け入れることに私は少々違和感がある。「わかってねえな」「それは勘違いだよ」という反発みたいなものが全然ないのである。分析されて「なるほど」と思ってばかりでいいんでしょうか。 

8時半ごろ、大学を出る。駅に向かう途中、「松屋」の前にゼミ生たちがいた。ここで食事をしようとしているらしい。「先生もどうですか?」と言われたが、あいにくと「松屋」という気分ではない。一週間の授業を終えて、やれやれという気分で食事をしたいのである。

神楽坂で途中下車して「トンボロ」に寄る。  

カウンターの右端の席に座る。やあ、オードリー。 

タラコのスパゲティを注文。  

食後にAブレンド(浅炒り)。 

 デザート代わりにブドウパンのトースト(砂糖かけ)。 

先日、宙太さんから送られてきた写真を波鈴さんに見せる。「むこう(沖縄)でこんな酒場を見つけたそうですよ」と私が言うと、写真を見て、波鈴さんはニヤリとした。

 

「宙太」は「ちゅうた」と読む。『巨人の星』を知っている世代には主人公星飛雄馬の親友の「伴宙太」からの連想で「ちゅうた」と素直に読むだろうが、いまの若い世代は「そらた」と読んだりする。波鈴さんにしても「ハレー」と正しく読んでもらえることはまれで、「なみずず」ちゃんと女の子風の読み方をされることが多かったそうだ。ちなみに宙太さん波鈴さんは男三兄弟で二人の間には遊星(ゆうせい)さんがいる。名前のイメージとは違って堅実なサラリーマンをされているそうだ。

10時半、帰宅。

2時、就寝。