8時半、起床。
ハムトースト、牛乳、紅茶の朝食。
昼前に家を出て、大学へ。門扉のところでナツが寝ている。こっちが玄関から出て来てもちょっと薄眼を開けただけで居眠りを続けている。
1時過ぎに卒業生のアユムさん(論系ゼミ6期生)がやってきた。彼女と前回会ったのは、一昨年の10月であるから1年8カ月ぶりである。その間に彼女は結婚、出産、退職、(夫の転職)、転居を経験した。
ベビーカーには今月末でちょうど1歳になるメイちゃんがいる。メイちゃんは私をじっと見ている。男の人には人見知りをしがちで、実際、アユムさんのお父さんにも旦那さんのお父さんにも最初は大泣きしたそうである。しかし、とりえず、私の顔を見ても泣くことはなかった。アユムさんはここに来る前に私の写真をメイちゃんに見せて、「大久保先生だよ。大久保先生だよ」と何度も言って聞かせたそうである(笑)。「あっ、写真の人だ」とメイちゃんは思っているのかもしれない。
でも、ここですぐに触ったりしていはいけない。じっと見つめるのもよろしくない。とりあえず同じ空間にいるという状態になれてもらう。怖い存在ではないと認識してもらう必要がある。
何かないかなと部屋を見渡したら、小さな犬の縫いぐるみがあった。自分で買ったものか、誰かからいただいたものか、記憶が定かでなかったが、「これは使える!」と直感した。
思った通り、メイちゃんはこれを渡すとニッコリした。指でほっぺたをつんつんするとさらに笑った。こうなればもうこっちのものである。
テーブルの上でハイハイしてもらう。
机上の書類が多少くしゃくしゃにされることは想定内である。それは私の論文のコピーである。
個人面談をする(笑)。
ツーショットを撮ってもらう。
さあ、そろそろお母さんのところへ戻ろうか。
バイバイ。
私はアユムさんが育児疲れでやつれていないか心配していたが、そういうことはなかった。聞くと、今日は実家から来られたのだが、美容関係の仕事をされている妹さんがヘアスタイルやメイクを整えて「いってらっしゃい」と送り出してくれたのだそうだ(笑)。通りで、きれいなお母さんである。
セルフタイマーを使ってスリーショットを撮ろう。
何度もテイクし、どうにか撮れたときは、メイちゃんがお眠むになっいた(笑)。
ランチに出る。普通のお店ではメイちゃんがくずったときの対応が難しいから、文カフェにいく。 メイちゃんは私にほっぺたをツンツンされるのが気に入ったようである。
ここなら多少騒いでも大丈夫である。私はキーマカレー、アユムさんは素うどん。メイちゃんもうどんは好きみたいだ。
デザートにケーキも。文カフェのケーキを食べるのは久しぶりである。前より美味しくなっているのだはなかろうか。
戸山の丘に行ってみましょう。
芝生の上にはけっこう学生たちがいる。
メイちゃんを芝生の上でハイハイしてもらおうと下ろしたら、いやがった。足の裏が芝生でチクチクするのがいやだったようだ。赤ちゃんの皮膚には芝生はやさしくないようである。ここでゴロゴロするのは大学生になってからにしようか(笑)。
研究室に戻る。メイちゃんは寝入ったようである。
紅茶を淹れる。ベビーカーにメイちゃんを寝かそうとすると目を覚ますので、アユムさんは12キロのメイちゃんを抱っこしたまま飲んだ。
あれこれのことが短期間に起こって、大変だったね。いまも大変だけど、夫婦力を合わせて、そしてそれぞれの家族の力を借りてやっていけば、なんとかなります。メイちゃんの笑顔は可愛いです。また会いましょう。次はあまり間を空けないで会いましょうか。
2人を地下鉄の改札まで送って行く。
彼女からいただいた袋の中にはお菓子の他に団扇とタオルが入っていた。「父の日」のプレゼントみたいである。
5限、6限はゼミ。
5限は映画・TVドラマを素材にして、ポピュラーカルチャーと人生の物語の考察。今日のグループが選んだ作品は塚原あゆ子監督、有村架純主演の『コーヒーが冷めないうちに』(2018)。原作は川口敏和の同名の小説である。
4話からなるオムニバス映画。そのうちの1話(認知症の妻を介護する夫が過去に戻って、妻からの手紙を受け取って戻ってくる)を観てから、グループディスカッション。
休み時間のスイーツ。
私は2枚もらった。「余ったらもう1枚さしあげますね」と言われたが、余らなかった。
6限は私の論文「現代日本における『幸福の物語』のゆくえ」を元にしたディスカッション。
8時半に大学を出る。夕食は東西線から京浜東北線に乗りかえる途中の大手町の『屏南』で。
いつもの担担麺。
9時半、帰宅。
アユミさんからいただいたお菓子を食べる。
2時、就寝。