フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

8月9日(金) 晴れ

2019-08-10 09:43:29 | Weblog

9時、起床。

トースト、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

今日の『なつぞら』。雪次郎が夕見子に突然プロポーズし、二人の結婚が決まった。どうも唐突である。雪次郎のことも、夕見子のことも気になっていた。みんなそうだろうと思う。しかし、だからといって、残り者同士を結婚させて問題を一挙に解決しようというのは、ご都合主義というやつではなかろうか。でも、そこまでやるならついでに菊介にも嫁を世話してやってほしい(彼独り者だよね?)

11時半に蒲田駅で卒業生のカナエさんと待ち合わせて「まやんち」へ。彼女はいま京都大学の大学院の博士課程の1年生で、夏休みでこちらに帰省している。京都も暑いが、東京も暑く、驚いている。

私にとっては今シーズン7皿目、彼女にとっては1年ぶりのピーチメルバである。

紅茶は、私はヒマラヤスプリングというネパールのお茶を初めて注文してみた。春摘みということあるが、とても淡い色合いである。彼女のアールグレーと比べると日本茶のようである。

彼女とおしゃべりをしているところに、店主の八代さんがやってきて、「モモコさんがいらしています」と教えてくれる。モモコさんというのは以前「まやんち」のスタッフをされていた方である。お子さん連れだった。スタッフをされていたときはエレガントな印象だったが、今日は日に焼けてワイルドな雰囲気が漂っていた。

ランチはカナエさんの希望で「マーボ屋」で食べることにする。卒業生との「マーボ屋」は久しぶりである。工学院通りを歩いて行く。

 駅から電話をして席があることを確認してから行ったが、1時を回っていたこともあり、他に客はいなかった。

海老のサクサクフリッター。「先生のブログで見たことがあります」と彼女が言った。そうですね、前菜として注文することが多いです。 

四川風麻婆豆腐。これは彼女の希望。辛いものが大好きらしい。 

今月のおすすめメニューから カジキマクロを揚げて香草と甘酢をかけてもの。

確かに彼女は辛い物好きだ。私などはこの店の麻婆豆腐はご飯と一緒でないと食べられないが、彼女は麻婆豆腐だけでパクパクいっていた。 

デザートは杏仁豆腐。 

「マーボ屋」と「ティースプーン」は歩いて1分ほどの距離である。当然、顔を出す。これで私は3日連続だ。

 私にティーフロート、彼女は先日私が飲んだパイナップル・アイスティー。

今日もお店の方や常連客とのおしゃべりを楽しんだ。ここはおしゃべりカフェである。大きなテーブルが1つだけなので、イートインしようとすれば他の客と相席になり、ほぼ必然的に会話が生まれる。逆に言えば、読書やスマホやもの思いにふけりたい客には不向きなカフェである。ひとりの時間を過ごすためのカフェはほかにいくらでもあるのだから、ここはおしゃべりカフェとしてやってゆかれるのがよいと思う。「男性の常連客というのはいますか?」とシマダさんに尋ねたら、「いまのところ先生だけです」とのことだった。そ、そうですか。 

最後に8月いっぱいで閉店する「ノザワBAKE」に寄ってみたが、残念ながら今日はテイクアウトのみの営業だった。

時刻は午後3時半。本日のカフェめぐりはここまでとしましょう。 

卒業研究、大学院受験、修士論文、博士課程進学とここ数年ずっと忙しく走り続けてきた彼女だが、博士課程に入って、少しゆとりができたそうだ。これからの3、4年というのは彼女にとって重要な意味をもつだろう。自分のペースを大切にして歩いていってください。 

彼女を駅の改札で見送ってから、「有隣堂」に寄る。

  ルシア・ベルリン(岸本佐知子訳)『掃除婦のための手引書』(講談社)

初めて名前を聞く女性作家である(表紙の写真は本人)。 帯に「死後十年を経て「再発見」された作家の始めての邦訳作品集」とある。冒頭の短篇「エンジェル・コインランドリー店」を立ち読みして、購入を決める。

 今村夏子『こちらあみ子』(ちくま文庫)

アマゾンで単行本を注文したばかりだが、文庫版も購入した。「解説」(町田康)と朝日新聞に載った「書評」(穂村弘)を読みたいということのほかに、単行本にはなかった「チズさん」という短篇が文庫版には収められているからだ。

7時、夕食。 

サーモンのソテー ホワイトクリーム掛け、付け合せはアスパラ。 

2時、就寝。