フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

6月28日(日) 雨のち曇り

2020-06-29 12:46:59 | Weblog

9時半、起床。

雨の日曜日。一階の雨戸を開けるのは私の役目(どんなに寝坊してもだ)。

玄関脇の和室の雨戸を開ける。花見月の葉が雨に濡れている。

仏間の雨戸を開ける。椿の葉が雨に濡れている。

ダイニングの雨戸を開ける。百日紅の花が雨に濡れている。

六文銭の「雨が空から降れば」という歌を思い出す。作詞は別役実である。

 ♪しょうがない 雨の日はしょうがない

今日は昼食を「パン日和あをや」で食べることになっているので、朝食はトーストではなく、クラッカー、サラダ(+牛肉の大和煮)、牛乳、紅茶。

野崎の牛肉の大和煮の缶詰を開けた。クラッカーにすこぶる合う。オードブルの感覚。

11時半に家を出る。まだ雨は降っているが、予報では午後には上がることになっている。

蒲田ー(京浜東北線で1駅)→川崎ー(南武線快速で1駅)→鹿島田。

卒業生のホナミさん(論系ゼミ3期生)と待ち合わせ「パン日和あをや」へ行く。

なじみのカフェが続々と店内営業再開となり、ひとわたり顔を出したが、卒業生との一緒のリアルカフェは緊急事態宣言の出る前の4月3日以来である。そのときも「パン日和あをや」だった。

営業再開といっても形態はさまざまで、「パン日和あをや」では1階のテーブル席は2人客まで。2階の和室(卓袱台)は家族であれば3人以上OKだが、そうでなければやはり2人客まで。今日は2階を予約しておいた。

まずはアップルダイザーで喉を潤す。

本日のスープ(ミネストローネ)とクロワッサン。

卓袱台は丸いのと四角いのを二つ繫げて(前方後円墳みたいだ)、対面にならないように座る。食事中は当然マスクはしないから、大きな声(下に聞こえるような)でのおしゃべりはNGである。

サーモンとアボカドとクリームチーズのサンドウィッチ。

おじいちゃんの蜂蜜トースト(バターでなくオリーブオイルを塗って)。イタリア大好きのホナミさんは普段からトーストにはオリーブオイルを塗って食べているそうだ。

食後のドリンクはほうじ茶ミルクティー。私のおススメだが、「とっても美味しいですね」と彼女にも好評だった。

いつの間にか雨が上がって、曇りガラスの外が明るくなってきた。。

曇りガラスを通過する光は柔らかくてポートレイトに最適である。エレガントだ。

階段のところでセルフタイマーをツーショットを撮る。彼女の左手首に包帯が巻かれているのは、少し前にコーヒーを煎れている時に火傷をしてしまったのだそうだ。幸い大事にはいたらなかったが、薬局で医療用のガーゼが買えなくて困っているそうだ。

店を出る前にご主人(週末だけのヘルプ)に写真を撮っていただく。ごちそうさまでした。またお世話になります。

雨が上がったので夢見ヶ崎動物公園(鹿島田の駅からは10分ほど)に散歩の足を伸ばす。高台にあって眺めがいい。

階段を登り切ると、左手が古墳のある公園エリア、右手が動物園エリア。まずは公園エリアから。

公園エリアで一番面白いのは、樹木のトンネルである。

なんだか恐竜の化石の中を歩いているみたいだ。

洞窟の中のようでもあるが、木々の間から光が差しこんでいる。

長さは30メートルくらいであろうか。ちょっとした異世界体験である。

台地にはかつての古墳群があった。その一部は保存されている。

古墳の上には祠が作られれている。村上春樹『騎士団長殺し』の中に祠の台座の下にある深く長いトンテルに主人公が入って行く場面があるが、それを思い出した。

さて、動物園エリアに行きましょう。

レッサーパンダが木の上で昼寝をしている。

マーコールの山。

シオリという名の三本足の若いマーコールがいる。生まれてすぐに足の疾患で切断手術を受けたのだ。ここに来るといつもシオリを姿を探す。元気でやっているようである。

シマウマが地面に体をこすりつけている。

気持ちよさそうである。

ペンギンが天を仰いで鳴いている。何かを訴えているようでもあり、何かを嘆いているようでもある。けっこう図太い声である。

「嘆いてみたって何も変わらないだろう」と別のペンギンが言っているように見える。

ペンギンの檻の側にはフラミンゴの檻がある。ペンギンの鳴き声には慣れっこのようである。

ゾウガメ。相当な年齢であり、相当な体重である。

水面から鼻先を出して呼吸しているカミツキガメ。う~ん、これに噛みつかれたらただでは済みそうにない。

カミツキガメの野生化が「社会問題」になっているらしい。

ボリビアリスザル。園内で一番ちょこましている。

ラマ。いい顔をしている。こういう顔の俳優がいたように思う。

ホンシュウジカ。仲睦まじそうである。

クジャク。気位が高そうに見える。

水族館はたまに行くけれど、動物園は久しぶりだったようである。

「まもなく閉園の時間です」のアナウンスが流れる。閉園時間は午後4時と早い。まだこんなに明るいのに(通年で変わらないのだ)。

けれど、われわれにはもう1つ行きたいカフェがある。動物園を後にするにはちょうどいい時間である。

動物園エリアを出る前に一枚。

鹿島田駅まで戻り、そこから電車にのって矢向へ(本当は普通で2駅なのだが、来た電車をよく確認しないで乗ったら急行で、矢向は停まらずに川崎まで行ってしまった。そこから普通で引き返す)。

彼女と「ノチハレ珈琲店」に来るのはこれで3回目か4回目だ。しかし、いつも満席で入れなった。今日は鹿島田駅から電話をして席が空いていることを確認し、キープしておくてくださるようお願いしておいた。晴れての入店である。

私は季節のジャム(ブルーベリー)とバターのトースト、紫蘇ソーダ。酸味がすっきりしていてこの季節にピッタリのドリンクだ。ホナミさんはノチハレブレンドとチーズケーキ。

長らく在宅勤務が続いていたが、最近、週2日の出社になったそうだ。自宅と職場が近く、職場でないと能率が上がらな作業もあるので、ちょうどよい感じだそうだ。元々がアウトドア派(キャンプ大好き)だが、在宅勤務中は外出らしい外出をせず、ドラマや映画を観ていることが多かったそうだ。それでやってこれたのは新婚1年目ということもあろう。彼とは同じ会社で、彼も在宅であったから、これから二人で築いていく「家庭」というものも地盤固めがしっかりできたことだろう。実は新婚旅行にまだ行っていないそうで、本当は海外に行きたいところだが、この状況では難しそうなので、夏休みにささやかな国内旅行を考えているそうだ。

私もしばらく旅行に出かけていないな。8月か9月に行けたらいいな。

店を出る前にご主人に写真を撮っていただく。「彼女、ようやく念願かなってここに来れたのです」という話を私からご主人にする。「とても素敵なカフェですね」と彼女。「ありがとうございます」と照れたような表情で若いご主人が礼を言った。

私たちが店を出て、踏切のところまで立ち止まっていると、ご主人が私たちを追いかけて来て、「お財布をお忘れです」と言った。私の財布である。またやってしまった。す、すみません。(お店の支払いは彼女がしてくれたのだが、私はカメラを鞄から取り出すときに財布を椅子の上に置いてそのままだったようだ)。

反対方向の電車に乗る彼女とは駅の改札でお別れした。久しぶりの季節のカフェめぐりにお付き合いていただいて、ありがとうございます。まだまだ日常と非日常の間にあるような日々が続きますが、心身の健康に気を付けて、やっていってください。また会いましょう。

6時、帰宅。

夕食は妻と「マーボ屋」に食べに行く。

中華サラダ。

海老のサクサクフリッター(ハーフサイズ)。

メニューには豚肉と卵のオイスター炒めと書いてあるが、木茸肉(ムース―ロー)のことで、キクラゲが入っているのがポイントである。ふっくらとした食感とやわらかな甘さが好きである。

ここでご飯を注文。

鶏肉とカシューナッツの甘辛炒め。カリカリとした食感がいい。

久しぶりでたくさん歩いたので疲れた。帰宅して少し横になる。

風呂を浴び、今日の日記、ブログの構成をしながら、「福山雅治 福のラジオ」を聴く。構成作家とのトークが面白い。

今日、ホナミさんからいただいたお菓子と紅茶の軽い夜食。

今日は仕事は一切しなかった。そうしないと決めていた。週末も仕事をしてしまうと、一週間というものの切れ目がなく、心身が伸びきったゴム紐のようになってしまう。土日のどちらかは完全休養日にしよう。

2時半、就寝。