フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

12月1日(水) 晴れ

2021-12-02 16:16:41 | Weblog

8時半、起床。

12月になった。

コロナの第5波が収束し、やれやれと一息つく一方で、オミクロン株の不安が頭をもたげる年末である。

サラダ、玉子焼き、牛乳、紅茶の朝食。今日の昼食はふだんより早いのでトーストは抜いた。

チャイが「外に出たい」アピール。

抱っこして玄関前の道に出る。今日はまた小春日和が戻って来た。

ハナミズキの最後の一葉・・・というわけではないが、残りはわずかである。

11時半に家を出て、卒業生のユメさん(論系ゼミ11期生)と南武線の鹿島田駅で待ち合わせ、「パン日和あをや」へ行く。

私たちが本日一番乗りの客であろう。カウンターにはたくさんパンが並んでいる。後で食べるので、チョコクロワッサンとスフォリアテッレ(アーモンドクリーム入り)をとっておいてもらう。

店内はクリスマス仕様になっている。

予約しておいた二階席に上がる。

まずはアップルタイザーで乾杯。

サーモン、アボカド、クリームチーズのサンドウィッチ。

本日のスープは安納芋のポタージュ(ミニサイズ)。

サンドウィッチはこれが一番人気のように思う。

BLT(ベーコン、レタス、トマト)は食パンではなく丸パンで。

丸パンのBLTはハンバーガー感覚で。

最後は、私はチョコクロワッサンとシンプルココア、ユメさんはスフォリアテッレ(アーモンドクリーム入り)と奉じちゃミルクティ。

ユメさんは一番最近の卒業生で、私とのカフェは初めてだが、私のブログをよく見ているので、「ここがあの「パン日和あをや」ですか」とドラマの撮影現場(スタジオのセット)を見るように店内を見回していた。

階段のところでツーショットを撮る。

一階に降りて、支払いを済ませて、奥様に写真を撮っていただく。彼女はメキシコに留学の経験があり、「メキシコですか。珍しいですね」と奥様が彼女に聞いていた。

お店には2時間ほど滞在した。

矢向の駅へ向かう。

矢向駅の付近をぶらぶら歩いていると「ふるほんや」という看板を見つける。固有名詞が書いていない。まさか「ふる・ほんや」という名前の方のご自宅ではあるまいな。

開いている玄関から中に入り、サッシ戸を引いて店内に入る。左側にもう一列の空間がある小さな古本屋である。私たちが店内に入ったときにチャイムが鳴って、奥から店主さん(年配の女性)が出て来たので、挨拶をする。「ふるほんや」と書かれていますが、何という名前の古本屋さんなのですかと尋ねると、名前はないんです。「ふるほんや」で30年前からやっていますとのこと。そんなことが可能なのだろうか(登録するときに固有名は必要なのでないか)と思ったが、追及するのも野暮なので、「へぇ、そうなんですか」と相槌を打つ。

挨拶代わりに棚から一冊抜き出して購入する。

柳田泉・勝本清一郎・猪野謙二編『座談会 大正文学史』(岩波書店、昭和40年)。売値が書かれていなかったので、尋ねると、店主さんはちょっと考えてから、「500円です」と言った。妥当な額だと思う。

大正時代は、「ライフストーリーの社会学」の授業で話していることだが、「成功の物語」の機能不全(一部の勝者と多数の敗者が生まれる)を補完するべく「幸福の物語」(誰でも幸福になれる)が台頭してきた時代である。

店主さんがわれわれを玄関先まで見送りに出てくれたので、少しおしゃべりをする。「古本は売れますか」「売れません。若い方が本を読まなくなっちゃたから」。私と店主さんとのやりとりをみていたユメさんが、「鶴瓶の『家族に乾杯』のロケに同行しているような気分になりました」と言った。店主さんは初対面の方だが接客を仕事(の一部)にしている方である。道でいきなり見ず知らずの人に話しかけるわけではない。ハードルは全然高くはありませんよ。

矢向から電車に乗って、川崎で乗り換え、蒲田で乗り換え、池上へ行く。

本門寺の階段を上る。

境内でジャンプ。影も一緒にジャンプしているところを撮りたかった。

冬の日は短い。大堂に参拝する前に本門寺公園でポートレイトを撮ることにする。

コートを脱いで身軽になったもらう。

彼女は卒業式のときに写真の上手な友人にたくさん写真に撮ってもらって、撮られる楽しさに目覚めたそうである。なるほど、伸びしろを感じさせますね。

足が長い!

あっという間に陽が傾く。

バーベキュー広場で。

噴水池の畔で。

子ども広場で。

以上で、撮影終了です。参拝に行きましょう。

大堂は門扉が閉まっていた。冬は4時閉室ですか(5時だと勘違いしていた)。外から参拝。

鐘楼の横に沈む夕日。

霊仙橋の上から夕焼けに染まる雲を眺める。

「池田屋」に寄って行く。

もちろん葛餅を注文。彼女は葛餅は初めて食べるそうである。「美味しいですね!」

彼女は留学をした関係で卒業は同期より半年遅れて9月卒業となった。4月から証券会社で働くが、いまは塾でアルバイトをしながら、諸々の資格の勉強をする日々である。就職してしまったら、こういう時期はなかなかありませんから、どうぞ大切に過ごしてください。

夕暮れの池上駅前商店街。彼女とは池上駅のホームで別れた。

6時から卒研指導(オンライン)を一件。残り2週間、ひたすら書くことです。

夕食はハヤシライス。

食後にユメさんからいただいたお菓子を食べる。一番賞味期限の早いどら焼きからいただこう。

妻と半分こ。中に栗が入っている。

食事をしながら『ラジエーションハウス2』第9話(録画)を観る。

今日はレビューシートの提出締め切り日。受講生の半数(150名)がどっと提出してくる。早めの提出を心がけてほしいと再三アナウンスしているが、焼け石に水である。明日からは新しい回のレビューシートの提出が始まる。混在させたくないので、就寝前に全部に目を通す(採点する)。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

2時、就寝。