フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

12月20日(月) 晴れ

2021-12-21 13:49:16 | Weblog

8時15分、起床。

チャイがベランダに出る窓の前で「私をベランダに連れてって」アピール。はい、はい。

トースト(はちみつ&オリーブオイル)、オムレツ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

本日の『カムカムエブリバディ』。安子がロバートと立ち話をしている現場を見た勇に見られ、慌てて釈明する安子。勇は「そういうことか」と呟いてその場を離れる。アメリカの文化への憧れとアメリカ人への敵意。その後の日本人の「アメリカ」に対するアンビバレントな感情を象徴するシーンだ。

午後、天気がいいので(今週はオンデマンド講義の準備がないこともあり)、思い立って鎌倉へ行く。11月に1年ぶりに松本へ行ったが、鎌倉は近い場所にもかかわらず2年ほどご無沙汰である。コロナ前は夏を迎えに、夏を見送りに、年末か年始に、つまり年に3度ほど訪れていた。若い頃はもっと頻繁に訪れていた。

自宅を出てから鎌倉駅のホームに降り立つまでちょうど1時間。

西口(こじんまりした方)に出る。

御成り通りを歩く。おもちゃ屋「くろぬま」が閉店していた。張り紙がしてあって、2020年11月にご主人が亡くなられたそうだ。

他にも消えた店、新しくできた店があった。2年とはそういう時間なのだ。

由比ガ浜通の「橘」で昼食にする。ここに来るのは3度目かな。昔はここはわらび餅で有名な「こ寿々」の支店だった。

メニューはコースとハヤシライスのみ。コース(1500円)を注文。

サーモンのサラダと豆腐の味噌漬け。

ふろふき大根。

魚(3種類の魚が焼いたり南蛮漬けにされていた)と彩り野菜の天ぷら。天ぷらは塩でいただく。

ごはんはけっこう量があった。

アサリの吸物。

これで1500円はお手頃価格である。魚は合鴨焼きやビーフシチューに替えることもできるが、私はいつも魚を注文。プラス400円でケーキとコーヒー(あるいはフレーバーティー)が付くが、デザートは別の店を考えていた。

由比ガ浜通をさらに先まで歩く。六地蔵の前を通る。

ランドマーク的な昔の銀行の建物。ここを左に曲がると和田塚(江の電)の駅がある。

「岡埜榮泉」で豆大福を買う。私はこしあん、妻は粒あんだ。妻は粒あん派でおはぎでもなんでも粒あんだが、私はどちらも好きでケースバイケースでこしあんと粒あんを食べ分ける。豆大福の場合はこしあんかな。

サザエの炊き込みご飯が美味しい「花ごころ」は月曜定休だ。

名前がノー天気な「ほいほい」。

「美味しい焼うどん」「美味しいホットドック」とわざわざ「美味しい」と付けるところが可笑しい。でも、確かに、美味しそうだ。まだ入ったことはないのだが。

あらま。お目当ての「こ寿々」が餃子屋になっている!

すぐには気づかなかったが、左隣で「こ寿々」がテイクアウトの店を出していた。店の構えからイートインもできるのかと思ったが、いまはやっていないそうである。残念。

それでは、ということで、和田塚の駅のそばの甘味処「無心庵」に行ってみることにした。有名店なので満席かもしれないが、のぞいてみよう。無人駅でなのでホームに入るのには料金はいらない。

ホームの端から降りて、「無心庵」へ。こんなルートを辿る甘味処はここだけだろう。

クリームあんみつの有名な店だが、冬場はお汁粉がいい。

月曜日ということもあり、待つことなく席に案内される。

田舎汁子(850円)を注文。

鎌倉らしい風情のある店であるが、ときおり庭先を江の電が通るところが面白い。

店を出る。目の前に線路。踏切はない。「お願い」に「危険ですから左右の警報がなっていないか確認して渡って下さい。電車が見えたら絶対に渡らないでください」とある。まじである。

電車がホームに停まっている。

さて、海岸(由比ガ浜)に出よう。時刻は3時20分。これから日没までの1時間ほどがいいのだ。今日はそのために来たのである。

鎌倉海浜公園の裏手に出る。この先に海がある。

由比ガ浜は海に注ぐ滑川の境にして右が「由比ガ浜海岸」左が「材木座海岸」と呼び分けられている。

駅から真っすぐに伸びる若宮大路を歩いて来たひとはたいてい「由比ガ浜海岸」の方に降りる。

日没までまだ時間があるので、私は人気の少ない材木座海岸の方へ降りる。子供の頃、家族でよく海水浴に来たのはこちら側である。父の勤務先の千代田区役所が契約していた海の家があったからだ。

いい形の雲が広がって来た。夕焼けは雲があった方がほうが、それが夕日に染まって美しいのだ。

「天使の階段」が降りて来た。

たたずむ親子。

行き交う二人と一人。

そろそろ由比ガ浜海岸の方へ移動しよう。

太陽が雲間から姿を現した。海上に夕日を見ることができるのはいまの季節だけだ。

夕日を見るために人々が集まって来た。

だんだん人の数が増えて来る。

由比ガ浜人みな並ぶ冬夕焼 たかじ  *季語は「冬夕焼」(ふゆゆやけ)

海岸を後にする。

鎌倉駅東口。

お土産に「豊島屋」の鳩サブレ―を買う。鎌倉に行ったときのお土産はいつもこれである。

蒲田に戻ってくる。時刻は5時半を少しまわったところ。

「一二三堂」で雑誌を購入。ご主人に「よいお年を」のご挨拶。

『NHK俳句』1月号。

『将棋世界』1月号。

妻にお土産(豆大福と鳩サブレ―)を渡したら、その場で豆大福を食べた。あの~、夕食前ですけど・・・。私もお付き合いで食べる。

夕食はピーマンの肉詰め、キノコ汁、ごはん。

デザートは鳩サブレー。

「私にはお土産は?」

「ないんですね・・・」

食事をしながら『最愛』第7話(録画)を観る。すでに最終回の放送は終わっている。知り合いのブログに『最愛』の文字を見つけるとあわてて閉じる毎日である。

明日の演習の発表者のレポートに目を通す。

レビューシートのチェック。残るは明日明後日の二日間だというのにまだ200名以上が未提出である。次回の授業(年明け)の前日だと勘違いしているんじゃないだろうな。

風呂から出て、今日の日記をつける。

2時、就寝。