フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

12月27日(月) 晴れ

2021-12-28 13:53:18 | Weblog

8時半、起床。

本年も残り5日となりにけり。

トースト(はちみつ&オリーブオイル)、たらこクリームパスタ、サラダ、牛乳の朝食。

本日の『カムカムエブリバディ』。主人公が安子からるいに替わり、舞台も岡山から大阪に移り、まったく別の朝ドラが始まったようであるが、るいの額の傷が連続性を担保している。

今日も寒いが、昨日よりは心持ち温かい。

11時半に蒲田駅でAさんと待ち合わせる。写真NGで、匿名希望である。そういう方はたまにいる。もちろんご希望どおりにいたします。

蓮沼駅の近くの蕎麦屋「上むら」へ行く。

鍋焼きうどんを注文する。Aさんも同じだが、私は「上」で、彼女は「並」。「上」には餅と鶏肉が入っている。鶏肉はなくてもかまわないが、餅は必須。海老天、玉子(生)、餅は「完璧な鍋焼きうどん」のための必須アイテムだ。

びっくりしたのはAさんは鍋焼きうどんを初めて食べるということ。ホントですか?!「鍋焼きうどんというものがあることは存じていましたが、実際に口にするのは初めてです」。で、いかがですか?。「とても美味しいです!」。それはよかった。『ローマの休日』のグレゴリー・ペックのような気分になる。

ちなみに村上春樹が「最後の晩餐」に食べたいものは鍋焼きうどんだそうである。『村上RADIO』の中で何度か聴いた。

「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。」

いうまでもなく彼のデビュー作『風の歌を聴け』の冒頭である。しかし、草稿段階では、「絶望」ではなく「鍋焼きうどん」となっていたというのは、研究者の間ではよく知られた事実である(というのはもちろん嘘です)。

腹ごなしの散歩を兼ねて池上まで一駅歩く。

食後のスイーツは「池田屋」で。

葛餅を注文。私は黄粉に黒ゴマが混じったもの、Aさんは黄粉だけのもの。葛餅は初めてではないようで、「黒蜜は好きなので多めにかけます」と言ってかけていたが、私から見るとそれほど多めとは見えなかった。たまにトンカツソースのようにドバドバかける人がいるのである。

 

 葛餅や蜜かけすぎし老紳士 たかじ

昨日のブログにも引いた句。ちなみにこの「老紳士」は「おっ、かけすぎてしもうた」と呟く笠智衆のイメージ。あるいは「あっ、かけすぎちゃったな」と呟く中村伸郎のイメージ。どちらも小津安二郎の映画に登場する俳優である。小津の映画がお好きなAさんは私の雑談に「なるほど!」と相槌を打った。

本門寺にお参りに行く。

静かな境内だが、大晦日と三が日は参拝客であふれることだろう。

もう一軒のカフェでコーヒーを飲みましょうと「ハナコーヒー」に行ったら閉まっていた。昨日が年内最終営業日だったのだ。

蒲田に戻って「テラスドルチェ」へ行く。

サイホンで淹れたコーヒーを飲みながら(彼女はブラックで、私は砂糖とミルクを入れて)、身の回りの話や、来し方行く末の話をする。

蒲田駅の改札でAさんを見送る。どうぞよいお年を。

帰宅して、書斎の窓ガラスと網戸の掃除。

日没までもう少し時間があるので、続いて、一階の和室(2つ)とダイニングの窓ガラスと網戸も掃除もする。

掃除が済んで日が暮れる。

「まやんち」に大晦日のテイクアウトのお菓子(木の実とドライフルーツの生キャラメルタルト)の取り置きの電話をする。

寿司屋に正月三日の出前の注文をする。

夕食は餃子、サラダ、ワカメと玉子のスース、ごはん。

食後に林檎。いただきものの林檎だが、年内に食べ終わりそうである。

食事をしながら『スーパー・リッチ』最終回(録画)を観る。

『村上RADIO』をタイムフリーで繰り返し聴きながら、机の中の片付け。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

2時、就寝。