フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

8月23日(水) 晴れ

2023-08-24 13:03:38 | Weblog

8時半、起床。

王位戦第5局二日目。対局は9時から。佐々木の封じ手は1四角打ちだった。後手番の持ち駒(実際は駒台の上に置かれている)は指しかけ図では図の外(左側)に描かれているので、そこから矢印で1四の地点まで長い矢印が引かれている。藤井の王将を射程に入れた攻撃的な角打ちである。

ここから藤井は4七銀と上がり、佐々木は3五歩と打った。昨日、解説者が予想したたんなる3五歩よりも1四角のラインに藤井の王が位置しているので、怖い攻めである。今日は夕方まで中継から目が離せない。原稿書きはお休みである。

トースト(はちみつ&オリーブオイル)、ソーセージ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

本日の『らんまん』。寿恵子は叔母の料亭で働かせてもらうことになった。子どもたちの世話は誰がみるのだろう。万太郎には無理だろう(植物採集に出かけるから)。長屋の人たちが見てくれるのかしら。

昨日のブログを書きながら、将棋の中継を観る。

「午前おやつ」は藤井はフルーツ盛り合わせ。わざわざ「少量」と注文したのは、盤側をあまり離れたくなかったからではないか。本音をいえば「いりません」だったのかもしれない。われわれの感覚でも、朝食と昼食の間に何か食べたいとは思わないだろう。実際、私はいまブログを書きながら、紅茶は飲んでいるが、お菓子や果物を口にしたいとは思わない。しかし、対局者にとって「午前おやつ」を食べることは、対局場になっている旅館や地元へのサービスなのである。こうしてTVで紹介されることで、経済効果は大きいからである。

佐々木は抹茶。添えられているのは和三盆のお菓子らしい。

局面は進んで、佐々木の手番で昼食休憩。おそらく佐々木の次の一手は5五歩である。そこから先はもう終盤である。AIの形成判断では佐々木がいくらか指しやすい。

対局の昼食休憩の間に私はブログを書き上げてアップした。対局が再開したので、私はカップ麺を食べながら中継を観る。こらから終局まで一時も目が離せなくなっている。

佐々木の5五歩に、藤井は8三歩成り。これを佐々木は同金と取った(AIの最善手は同歩)。AIの形成判断が藤井有利に変わった。「解説」と「聴き手」は二人とも「中村」だが、夫婦でもきょうだいでもない。また、本局の立会人は中村修九段である。

先ほどの盤面から、先手7三歩成り、後手5六歩、先手6三と、後手4一玉と進んだ。

「午後おやつ」は藤井はアイスレモンティー。もう固形物は食べないので、盤側に持ってきてもらうように注文したようである。スポンサーの伊藤園の「お~いお茶」は盤側にたくさん置かれている。

今回のイベント用に「王位お茶」ラベルの「お~いお茶」(非売品)が用意され、大盤解説会で配れらたそうである。非売品ではあるが、ネットで買えるようである。

佐々木の「午後おやつ」は和菓子と抹茶。蚊取り線香入れの豚の焼き物がイメージされている生菓子。か、かわいい。

佐々木が強襲をかけて飛車が2七に成り込んだ。次の狙いは3六銀打ちである。「先手(藤井)はどう受けるのでしょう」と解説陣もわからない。

ここで藤井の指した2四歩打ちは誰も(AIさえも)予想していなかった手。佐々木の王を挟撃する拠点となる手である。詰めろにはなっていないが、佐々木が駒を渡さずに藤井の玉に迫ることは難しい。「駒をもらったら詰ましやすよ」という手である。「七冠」の先輩、羽生善治が得意とした「手渡し」という高度な手である。この歩を龍で払うと、2五歩と打たれ、3四龍には2四銀と打たれて次の2三角打ち(王手飛車)を狙われる。攻めることも受けに回ることも難しい局面である。

佐々木はここで1時間以上の長考に沈んだ。あきらかに苦しいことが佐々木の姿勢からわかる。ここで彼は負けを覚悟したであろう。最初、2四歩を「これは何でしょう?」と言っていた解説陣も、藤井の読みの凄さに感嘆していた。

佐々木は攻める順を選び、3六銀打ちから藤井の王に激しく迫った。ここで藤井は自玉に詰みがないことを確認して(2四歩を打ったときから読み切っていただろう)、8三飛成りと金を取った。佐々木は同歩とは取れない(取れば詰まされる)。かといって6九馬から迫っても詰ますことはできない。佐々木は次の一手を指さずに潔く投了した。

藤井は4勝1敗で王位のタイトルを防衛した。これで藤井は「八冠」達成をかけて8月31日から始まる永瀬拓矢王座との王座戦5番勝負に臨む。原稿は30日までに必ず終わらせよう。

高校野球は慶応高校が優勝した。おめでとう! 最近の早実ってどうなっているんだろう? 甲子園の決勝で、早慶戦が観られる日は来るだろうか。

夕食は鶏肉とピーマンの丸ごと味噌煮、肉豆腐、漬物(たくあん)、味噌汁、ごはん。

食事をしながら『転職の魔王様』第6話(録画)を観る。なにやら新しい人物が登場してきた。原作を読んでいる妻は「彼はね魔王様とは真逆のキャラで・・・」と話し始める。ストップ!

食後、一服して、風呂に入る前に、ウォーキングに出る。今日はチャイを抱っこして玄関先に出ただけである。300歩くらいしか歩いていない。5000歩を越えるまで歩いて、戻って来る。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時半、就寝。