フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

8月29日(火) 晴れ

2023-08-30 13:14:36 | Weblog

8時、起床。

ロールパン、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。昨日、「テラスドルチェ」でランチを食べた帰りに東急プラザの「サンジェルマン」で食パンを買ってこようと思っていて忘れてしまったので、今朝、近所のコンビニでロールパンを買った。軽い食感で朝に食べるには悪くない。

本日の『らんまん』。助教授時代、「私はユウガオが好きだ。源氏物語に出て来るからだ。私は日本文学が好きなのだ」と万太郎に語った徳永だったが、ドイツ留学から帰朝し、教授になった徳永はすっかり官吏になっていた。少なくとも官吏としてやっていく覚悟を決めていた。「学問は勝ち負けなんだ」と。日本の植物学の勝負所は解剖学的アプローチの分野、具体的には被子植物の交配のメカニズムの解明の研究にあると考えている。もはや草花の美しさのことなど眼中にないようである。もちろんいまでも彼はユウガオが好きなのだと思うが、そうした情緒的なものは研究に持ち込まない、関係がないと割り切っているのだろう。一般に「科学者」を自認する人というのはそうである。「自然科学者」はもちろんだが、「社会科学者」や「人文科学者」にもそうした傾向が見られる。

西武池袋本店の労組が31日にストライキを実施するようである。こういうのは労使の交渉でギリギリで回避されることが多いが、そもそもそういう労使のギリギリの交渉自体がなくなって久しい。私が小学生の頃(1960年代)というのは、国鉄もよくストライキをしたし、日教組もよくストライキをした。ストライキというのは労働者の抵抗の手段としてふつうのことだと子ども心に思っていた。会社のいいなり、国や自治体のいいなりになっていてはいけないと。そういう労使の激しい対立が労働組合の弱体化によってなくなり、職場に不満のある人は転職によってそこから逃げ出すという方法が採られるようになった。これも「個人化」という趨勢の具体的な現れの一つである。もし今回ストライキが実施されたら、業界では61年ぶりのことらしい。豊島区長が「住民の迷惑になるからストライキはやめてほしい」と発言したそうだが、村に一軒しかない商店が営業をしなくなるわけではあるまいし、区長が口を出すことではないだろう。

『村上RADIO』をタイムフリーで聴きながら、昨日のブログを書く。「今日は声が少ししゃがれています。夏風邪をこじらせて喉をやられていまいました」と冒頭で語っていたが、そんなことはないように感じた。「お色気女性ヴォーカル特集」。こちらの方はハスキーな声の人が多かった。「日曜の夜」の番組なのだが、聴いているのは「月曜の午前」である。ジュリー・ロンドン「Come On-a My House」、クロジェーヌ・ロンジェ「忘れたいのに」・・・くつろぐね(笑)。

2時半頃、昼食を食べに出る。

「吉岡家」へ行く。猛暑日は近所の蕎麦屋が一番。

季節限定メニューの中からまだ注文したことのない「ごまだれ」を注文する。

これがとっても美味しかった。冷やし中華をゴマダレであれこれのトッピングなしで食べる感じ・・・という表現をしてしまうと美味しそうな感じが出ないが、実にすっきりとした、それでいてコクのある味わいである。二日続けて同じ店に行かないというのは私の中での原則なのだが、明日も来て食べたいくらいだ。

帰宅して、一服しながら、今度の日曜日の句会用の俳句を考える。三句必要なのだが、二句はできた。締め切りは明日なので、もう一句は明日にしよう。

原稿は最後のところに来ていささか足踏みをしている。体操の床運動でいえば最後の着地のところでピタリを決めたいのだが、いまひとつなのである。こういうときは少し原稿から離れた方がいい。以前書いた自分の論文や、竹内洋『メディアと知識人 清水幾太郎の覇権と忘却』などに改めて目を通す。

夕食は鮪の赤身を買ってあるそうなので、もう一品、「マーボ屋」で鶏の唐揚げ(香味ソース掛け)をテイクアウトしてくる。

妻は赤身をポキ丼にして(アボカドと一緒に)食べたが、私は赤身単独で食べる方が好きである。

食事をしながら『転職の魔王様』第7話(録画)を観る。尊敬する先輩の産休・育休・時短勤務によって自分の仕事の負担が限界を越えて大きくなり、退職した女性が今回の主人公。いまの職場でよくある話である。子育てをする女性に働きやすい職場というのを企業はよく標榜するが、人を増やしてそれをカヴァーするのではなく、周囲の者がその分を負担するのであれば、決して「働きやすい職場」とはいえないだろう。経営者はとにかく人件費の削減を第一に考えるから、社員一人あたりの仕事量が増えることなり、しかし、労働時間は増やしたくないから(残業代の削減)、「生産性を高める」という方向で社員を働かせる。ドラマの中では主人公が退職した職場で働き方を見直す会議体が立ち上がって、彼女が復職するというハッピーエンドだったが、労働組合が表に出てこないところが現代のドラマである。

バスケット・ワールドカップで日本対オーストラリア戦をやっていたので、『転職の魔王様』を観てから、後半戦を観たが、フィンランド戦の再現はならなかった。さすがに世界ランク3位の壁は高かった。でも、一方的な試合というのでは全然なかった。1勝2敗で、2次ラウンドへの進出はならなかったが、順位決定戦でぜひアジア一位になって、オリンピックの切符を手にしてほしい。テレ朝では順位結成戦での日本チームの試合(2試合)も地上波で放送することが決まったようだ。8月31日と9月2日である。

ウォーキングに出る。月が明るい。

8000歩台に乗ったところで帰宅。ちなみに昨日は「テラスドルチェ」に昼食を食べに行くとき、スマホを持って行くのを忘れたために、ノーカウント。わずかに「82歩」だった。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

2時半、就寝。