フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

3月19日(月) 曇り

2018-03-20 19:28:58 | Weblog

8時、起床。

起きて最初にすることの一つはメールのチェックである。至急のメールがあったので、朝食抜き(紅茶だけ)で返信を書いた。

10時半に家を出て、大学へ。庭の桜の開花は加速度的であるが、明日明後日は寒が戻るようなので、一時停止というところだろうか。

今日は1時から現代人間論系の新2年生を対象とした科目登録ガイダンスがある。先輩の3・4年生(院生も)が何人か登壇して、後輩にアドバイスをするというコーナーがあるのだが、私のゼミからも一人出てほしいといういう要請があり、4年生のKさんにお願いした。3年生を出すゼミが多いようだが、就活やゼミ論執筆も含めて論系での3年間をコンプリートで経験している4年生の方がよいように私は思う。卒業間近の慌ただしい時期かもしれないが、就活真っ最中の3年生より、かえって時間的なゆとりはあるだろうという読みもあった。

Kさんには早めに研究室に来てもらって、ご足労のお礼に食事を一緒にした。食べたいものを尋ねたら「お蕎麦か、おうどん」ということで、「三朝庵」に行く。

かき玉うどんが私で、玉子とじうどんはKさんだ。

一見同じものに見えるが、私のはあんかけで、Kさんのは普通のかけ汁だ。

食後のお茶は「カフェ・ゴト―」で。

洋梨のフランとタルトタタンのハーフ&ハーフ。どちらも作ってからあまり時間が経っておらず、ほんのりとあたたかく、そして柔らかで、とても美味しかった。

飲みものは二人ともシナモンミルクティー。Kさんは初めてだったが、シナモンの香りとミルクティーの甘さが気に入ったようである。

「カフェ・ゴト―」の店員さんの多くは早稲田の現役の学生だが、卒業で辞められる方もいるようだ。

39号館と31号館の間の八重椿が今年もたくさんの花を咲かせている。1つ1つの花の開花時期はそんなに長くはないが、蕾がたくさんあって、次から次に咲くので、全体としての見頃は桜よりもずっと長い。

ガイダンスでは私も少し話をした。

現代人間論系へようこそ。2年生の春学期と夏休みは、好奇心全快であれこれ興味のある科目をとり、本も手当たり次第に読み、秋学期あたりから、ゼミ・卒研選択と並行して、ゼミ論や卒論で取り組みたいテーマの絞り込みを行っていくのがいいでしょう。授業の後の教室で、あるいは研究室のドアと叩いて、教員と話をする(アドバイスを求める)ことを試みたらどうでしょう。みかけは別として、怖い先生はいませんから。

先輩たちからのアドバイス、後輩からの質問への応答の時間は、森山先生の発案で今年から設けたものだが、有意義なものだったと思う。いつもガイダンスに使っている大教室より小さな教室だったが、満員の授業のような臨場感があって、むしろよかったのではないかと思う。ガイダンスの後に留学関係の相談の時間をとったこともよかったと思う。

ガイダンスの後、3時半から論系の教室会議。全員がそろうのは久しぶりで、今後のカリキュラムの在り方などについて話し合った。

夜、仕事終わりの卒業生が来ることになっていたが、「残業しなければならなくなりました、すみません」と連絡が入る。会社勤めをしていれば、よくあることです。頑張ってください。

6時過ぎに大学を出る。妻には予定変更で夕食は家で食べますと連絡をする。 

夕食は麻婆茄子、シューマイ、サラダ、玉子とワカメの味噌汁、ご飯。

下の写真、シューマイは二人前です。

今週はドラマ最終回週間であるようで。でも、途中を見ていない(録画はしてある)ものばかりなので、リアルタイムで最終回を見られるものは一つもない。 

2時、就寝。


3月18日(日) 晴れ

2018-03-20 17:44:18 | Weblog

7時半、起床。

書庫には東向きと北向きの小ささ窓が2つだけ。電灯を点けなければ、この時間が一日の中で一番明るい。

朝食用のパンを買いに出る。

昨日は一輪だったわが家の桜は今日はこんなに。

路傍のハナニラもかわいい白い花を咲かせている。

パンを買いに行く前にナツにエサをやったが、戻ってみると、少し残している。人間の子から「残さず食べなさい」というところだが、猫は(少なくともナツは)食べている途中で空腹が満たされればそこで食べるのをやめる。「飽食」というものは野良猫にはないらしい。あるいは、常にエサを少し残しておくことは「食べるものがまったく状態」に陥らないための知恵なのかもしれない。それとも、もしかして、野良猫仲間のために残してやっているとか?(実際、ナツが去った後に、近くで見ていた野良猫がナツの食べ残しを食べるのを見たことがある)

トースト(母堂パン)、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

昼食は下丸子の「喜楽亭」に食べに行く。月一のペースを心がけているが、先月はいけなかったので、2カ月ぶりである。

店の前の風景をこのアングルで撮ると、 道がくの字型に曲がっているせいで、奥行きのある写真が撮れる。三叉路はいい。碁盤の目のように区画された街よりも、適度に三叉路のある街の方が散歩には面白い。

 

もしすべての交差点が三叉路であったら、蜂の巣のように区画された街になるだろう。世界のどこかにこういう街が実際にあるだろうか?

いつもようにチキンカツ定食を注文。私が店に入ったとき、私はいつも座る入口に一番近いテーブルの上にチキン定食が置かれていたので(ただしご飯とみそ汁はなし)、まさか私が来ることが予感されていたのかと思ったが、もちろんそうではなくて、向かいの不動産さんから電話で注文があり、ほどなくして不動産屋さんが受け取りに来た(ご飯とみそ汁は冷めてしまうので受け取りに来るのを待ってよそわれた)。

遠い人にはコンビニ弁当のような容器に入れて渡すが、厚味があるので、無理矢理押し込む感じになり、あまりお勧めできないとのことだった。ご主人が子どもの頃は(私とご主人は同世代)、出前もしていたそうだ。洋食屋さんからの出前というのは私は経験がない。鮨屋さん、お蕎麦屋さん、中華屋さんくらいだ。もっともそれは近所に洋食屋さんがなかったせいだろう。そんな話をご主人としながら食事をした。

店を出て、踏切を渡り、来たときとは反対側のホームから蒲田方面の電車に乗る。

長らく工事中だった(まだ工事中だが)蒲田駅前の工事現場のフェンスが撤去され、視界がよくなった。なんでこんなに工期が長かったのかいまもってわからない。ずっと放っておいて、年度末が近づいたらバタバタと作業が進んだ。

食後のコーヒーを「テラスドルチェ」に飲みに行く。

カウンター席に座る。

目の前にいるかの形の立体ジグソーパスルが置かれていた。飾りだろうか、ばらして(目のところの棒を引き抜くとばらけるのに違いない)組み立ててもいいのだろうか。

家路をたどる。道端の雪柳。このまま大きくなったら、枝垂れ桜のように見えるだろう。

夕食はニシン蕎麦とサラダ。

昨日今日とカロリーの高い昼食が続いたので、夕食は軽めにとリクエストしたのである。

ネットのテレビで将棋のA級順位戦の前代未聞の6名による挑戦者決定プレーオフ第4戦、ここまで3連勝で勝ち上がってきた順位6位の豊島八段と順位2位の羽生竜王の一戦を生中継していた。局面は終盤で、先手の広瀬八段の手番である。解説の深浦八段によると、羽生勝ちであるという。実際、ここから豊島は5一金打ち以下攻め続けたが、詰めろが続かず、投了した。私は5一金打ちではなく、2四の馬を2五に引いて、攻防に効かせる(しかも桂のヒモが付いている)手を一生懸命読んでいたのだが、その手は解説で触れられることがなかった。

 勝った羽生と順位1位の稲葉八段が次に(21日)対戦してその勝者が佐藤名人に挑戦して7番勝負を戦うことになる。

羽生は何かのインタビューで、「将来、藤井6段とタイトル戦を戦う可能性」について聞かれたとき、「彼が近い将来トップ棋士の仲間入りをすることは確実だが、問題はそのとき自分がトップでありつづけられるかどうかである」と答えていた。藤井は今回全勝でC級2組から1組へ昇級したが、C級1組→B球2組→B級1組→A級→名人挑戦者となるまでには最短であと4年かかる。現在47歳の羽生はそのとき自分が名人位にあることの大変さについて語ったのである。

2時、就寝。


3月17日(土) 晴れ

2018-03-19 10:06:26 | Weblog

8時、起床。

一階の雨戸を開けるのは私の役目。

トーストと紅茶のみの朝食。今日は昼食をガッツリ食べる予定なのである。

11時半過ぎに家を出る。11時45分に宙太さん(元「SKIPA」店主)と蒲田駅で待ち合わせる。

東口のベトナム料理の店「THI THI」(ティティ)へ。ランチタイムの予約はできないので、開店時間(12時)の10分前に行って並ぶ。すでに10人くらいの人が並んでいた。

『孤独のグルメ』(シーズン4)で取り上げられてから一躍人気店になった。宙太さんはこの店のことは知らなかったが、ベトナムかタイの料理が食べたいという希望だったので、ここにお連れしたという次第。

メニューをじっくり見ながらアラカルトで注文するのももちろんいいが、開店直後で客がいっせいに注文するわけだから、ここはスピード勝負である。お薦めのメニューが組み合わされているコース料理を注文する。ABCの3つのコースの中から一番ライトな(それでもランチとして食べるには十分なボリュームである)Aコースを注文する。

まず、生春巻きと揚げ春巻きが出てきた。

生春巻きは味噌ダレで食べる。

焼き春巻きは野菜を巻いて甘酢で食べる。

「美味しいですね~!」と宙太さんの顔がほころぶ。この笑顔が彼のトレードマークである。

彼は本場のベトナム料理をたくさん食べて来た人である。この店の料理は本場の味なのか、日本人の味覚に合うようにアレンジされた味なのか尋ねたところ、「本場の味です」とのことだった。ベトナム料理がそもそも日本人好みの味のようである。 

 鶏肉のサラダ。

一緒に出てきた海老せんべとつまみながら、あるいはこの上にサラダをのせて食べる。

イカのカレースープ炒め(パンが付いてくる)。

牛肉のファオー。 

お好みで香草と一緒に。

 今日、彼と会うことは数日前に急に決まった。メールで(彼はラインをやっていない)近況を尋ねたら、4月に湘南の方へ引っ越して就職することになりましたと聞いたからである。今日会って、詳しく話を聞いたところ、転居先は藤沢で、就職先は知り合いがやっている大船のレストランとのことだった。藤沢は昔から好きな街で、住むならここと決めていたようだ。先日、新しい職場の人たちの旅行に誘われて金沢にいってきたという。

 

この後はデザートだが、宙太さんが「おこわも食べたいですね」と言った。ということで鶏おこわをアラカルトで注文。 ベトナム料理と言えば、このソーセージが付きものである。

デザートはベトナム風ぜんざい。甘すぎず、薄すぎず、ちょうどいい感じの甘さである。

お腹いっぱいである。ごちそうだまでした。

腹ごなしに京急蒲田の商店がを歩く。 

中古のVHSやDVDを扱っている店で、私は岡田恵和が脚本を書いた2002年放送のTVドラマ『夢のカリフォルニア』(主演:堂本剛)のVHS全4巻揃いを800円で購入した。

宙太さんも『恋しくて』という映画のDVDを購入した。

アロマスケアビルの前の広場でジャンプしてみる(ワンテイクで撮影OK)。

蒲田の主要なカフェといえば、「まやんち」「phono kafe」「Slik」だが、「slik」には前回の男同士カフェのときに行っている。今日はあとの二軒に行きましょう。まず、東口の「まやんち」へ行った。

しかし、待っている客の多さにたじろいで、店主のまゆみさんに挨拶だけして退散。

「phono kafe」に電話をすると、席は空いてますとのこと。いまから伺います。

宙太さん、「phono kafe」を訪問する。馴染みのカフェの店主さん同士を結びつけることは私の個人的プロジェクトである。

私の後から入ってきた宙太さんを見て、大原さんは二度「おっ」と思った。最初は、女性(卒業生)だと思っていたら坊主頭の男性だったことに。そして、その男性が、ほかでもない、私のブログを通して知っていたあの「SKIPAの宙太さん」であっとことに。宙太さんの方も私のブログを通して知っていた「phono kafeの大原さん」を目の前にして、「おっ」と思った。二人は初対面であるが、たちまち打ち解けた。リアル空間とネット空間のハイブリッド的相互作用である。

大原さんが秋の閉店=高知への転居を念頭においてガレッジセールをやっている店内の棚から、宙太さんは一冊の本を取り出した。

 いとうせいこう『アタとキイロとミロリロリ』(冬幻舎、1994年)。

宙太さんはこの本を購入した。200円だった。

ケーキ(+アイスクリーム)と、私は小豆茶、宙太さんはコーヒーを注文した。

アイスクリーム添え(乗せ)は初めて注文したが、アイスクリームの量が多いことに驚いた。+200円でお得感あり。

宙太さんと大原さんが話をしていて、意外な事実が明らかになった。大原さんの高知の転居先の町に、宙太さんの知り合いのミュージシャンが住んでいることがわかったのである。この偶然には二人ともびっくり。あとから大原さんのご主人も店に顔を出したのだが、そのことを聞いて、めったに驚きを表出しない彼が、「おっ」と言った(大原さんのご主人もミュージシャンなのである)。

 「phono kafe」での時間を十分に楽しんだ宙太さんが言った。「やっぱり、いつかまたカフェがやりたいです」

私もそれを期待しています。頑張ってください。

宙太さんは今夜は戸塚の友人のところに泊まるのだといって、駅へと向かった。

夕食はカマスの干物、がんもどきの煮物、サラダ、味噌汁、かやくご飯。

2時、就寝。


3月16日(金) 雨

2018-03-18 18:57:22 | Weblog

8時、起床。

トースト(+コンフィチュール)、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

今日は朝から雨が降っているが、庭の桜が一輪咲いた。下向きに咲くピンク色の花である。母は「熱海桜」と言っていたが、だとしたらもっと早く開花してもよさそうなものだで、よくわからない。

午後2時、卒業生のMさん(一文)と蒲田駅で待ち合わせる。雨の中、千葉方面からやってきてくれた。

サンカマタ商店街を中の方まで入ったところにある「カフェドコバ」へ行く。

窓際の席に座る。サンカマタ商店街は西口では一番大きなアーケード街である。

私はオレンジジュース、彼女はアイスティーを注文。

私は海老ドリア、彼女はスパゲティ・ミートソースを注文。彼女はミートソースが一番好きな食べ物だそうである。へぇ。

スパゲティにはガーリックトーストが付いてくるのだが、それは私がいただいた。

食後に私だけコーヒーを注文。

彼女とは2時間ほどおしゃべりをした。彼女の話は、一言で言えば、「いま、私は幸せです」ということだった。経済的な安定と人間関係の安定、そして健康状態もまずまず安定している。安定しているというのはよいことだ。私なんかは、安定した状態にあるときに、それを自覚してしまうと、何かが起こって均衡が崩れてしまうのではないかと不安になるだが、彼女はそういうことはないらしい。いや、あるのかもしれないが、「いま、私は幸せだ」という喜びが不安の予感をはるかに上回っているのだろう。それはおそらく彼女がかつてとてもつらい人生の時期を経験してきたせいである。子どもの頃に戦争を経験した世代が、「いまが一番幸せ」と言うのに似ていなくもない。いまの幸福が何かで失われるかもしれないと心配するよりも、「いま、私は幸せだ」と幸福感全開でいる方が、人生の喜びを享受できるだろう。

彼女を蒲田駅の改札で見送る。いつものことだが、彼女は一度もこちらを振り返らない。この辺りは人さまざまで、一度だけ振り返る人、何度も振り返る人、そして彼女のように一度も振り返らない人がいる。そこには複雑なメンタリティがあると思われるが、どういう人の場合であれ、私は相手の姿が見えなくなるまでそこに立っている。転んだらすぐに助けにいけるようにだ。それが「見送る」ということである。

駅のスタンプ。山手線を中心とした77の駅に置かれているそうだ。「ちょっと小粋で情緒あふれる図柄」と自己言及しているところがあまり「小粋」とはいえないが、懐旧の情を催す図柄であることは間違いない。

わが「蒲田駅」は「松竹キネマ蒲田撮影所」(昔々そういうものがあったのだ)。

私の名前と縁のある「新大久保」は「鉄砲組百人隊」だが、これについて知っている人は少ないだろう。江戸西城の警備を担当した鉄砲同心100人の居住地が「百人町」で、新大久保駅は「新宿区百人町一丁目」にある。

「新大久保」があるなら当然「大久保」もあることを知らない人はけっこう多い。「新大久保」は山手線の駅だが、「大久保」は中央線の駅(新宿から1つ目)である。快速の停まらない駅なので、「東中野」同様、知名度は低い。住所は「新大久保」と同じ「百人町一丁目」だが、「新大久保」の方に鉄砲隊の話は使われてしまったので、「新宿高層ビルと富士山」という取ってつけたような図柄になっている。なんとなく不憫である。

夕食は妻と「マーボ屋」に食べに行く。

前菜代わりにエビのサクサクフリッター(レギュラーサイズ)を注文。

私は五目そば(あんかけ、醤油スープ)。

妻は鶏そば(塩スープ)。

帰宅して、Mさんからいただいた栗饅頭(日本橋屋)を食べる。

第三話まで観て、録画が溜まっていた『anone』の第4話と第5話を観た。展開が読めないところを含めて、実に面白い。今週で最終回を迎えるようだが、私はこれからいっぱい楽しめるのだ。羨ましいでしょ。

2時、就寝。


3月15日(木) 晴れ (後篇)

2018-03-18 00:32:09 | Weblog

東京都写真美術館は恵比寿ガーデンプレイスの中にある。 

 美術館に入る前に恵比寿タワービルに上っておこう(あとからだと夕日が沈んでしまう)。

最上階ひとつ前の37階で降りる。38階よりこちらの方が展望スペースが広いのだ。

日が沈もうとしている。

しばらく眺めていた。

大気のある惑星に生きていることの幸せを感じる時間だ。

さて、写真美術館に行こう。 

「『光画』と新興写真ーモダニズムの日本」と「APA AWARD 2018」の2つの展示会をみることにする。

3階の「『光画』と新興写真ーモダニズムの日本」へ。

『光画』は1932年から33年まで3号発行されただけの写真同人誌である。日本が戦争の泥沼に入っていく暗い時代の始まりの頃である。「新興・・・」という言葉が当時流行していた。「唯物論的」とか「プロレタリア的」というような意味合いの言葉であるが(たとえば三木清や羽仁五郎らが刊行した雑誌『新興科学の旗の下に』など)、『光画』の標榜した「新興写真」はもっと多様な意味合いを含んでいた。プレスリリースは→こちら

展示場を出て、三階のフロアーから二階のフロアーを見下ろす。

二階のフロアーに降りる。

二階のショップで図録を購入。3400円とちょっと高めだが、稀少な会報誌『新興写真研究』全3号の内容がすべて収められている。

一階へ。

 

さらに地下へ。

「APA AWARD 2018」は広告写真を対象とした公募展である。

大賞に相当する経済産業大臣賞を受賞したのはJR東日本の「行くぜ、東北、」である。5年以上続いているシリーズであり、JRの駅の構内で目にすることのある広告である。広告写真であるから「旅への欲望」をかきたてるという目的がある。そしてそれは写真の力だけではなく、そこに重ねられたキャッチコピーとのコラボによる効果である。2018年版ついていえば、そこには「行くぜ、東北、」という言葉のほかに、「メールじゃ会えない。レールで会おう。」という言葉が印字されている。

私は最近、旅行に行くと、列車の中からメール(あるいはラインのメッセージ)を出すことが増えた。そういう経験を踏まえて、「レールの上からメールを出そう。」というキャッチコピーを考えてみたが、いまひとつかな。通勤電車の中でみんなラインをやっている時代だから。

こちらの図録は4200円もした。広告(写真)ばかりが載っているのに、なぜこんなに高いのだろう。オールカラーで紙質がいいからかな。

7時近くまでいて、美術館を出る。

 

もうすっかり夜になっている。

恵比寿駅へ。

7時半、帰宅。

夕食はローストチキン、サラダ、味噌汁、ご飯。 

クリスマスの頃に買った鶏肉がようやく消費された。

昼間の自宅での講習会のときにSさんが持ってきた「とらや」の羊羹のお裾分け。

2時、就寝。

*「前篇」と「後篇」に分けてアップしましたが、しばらくしたら統合します。