フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

8月25日(金) 晴れ

2023-08-26 11:48:35 | Weblog

8時半、起床。

チーズトースト、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、珈琲の朝食。

本日の『らんまん』。「菊くらべ」は菊千代の菊が勝つことに決まっている出来レースだったが、弥之助は寿恵子の菊と彼女の見事な口上に300円出すと女将に告げる。そして寿恵子の夫が植物学者であることを知って、何かを考えている様子だった。一方、植物学教室の教授になった徳永から研究室の助手(月給15円)にならないかという手紙が届く。ところで菊千代役は初めて見る役者だったが、宝塚の娘役トップだった華優希とのこと。なるほど、名前の通り、華のある人である。

「あさイチ」のプレミアムトークのゲストは浜辺美波だった。「退場フラグか?」と心配する声もあったようだが、「大丈夫です」とのこと。ところで私は彼女の名前を「渡辺美波」とよく間違う。「浜辺」という苗字が私のボキャブラリーにないせいだろうと思う。もちろん「浜辺」という言葉は知っている。♪あした浜辺をさまよえば~という「浜辺の歌」も知っている。しかし「浜辺さん」という苗字の人を知らないのである。いそうでいないのではなかろうか。ちなみに「渡辺美波」でググると「浜辺美波」が出てきます。

昨日のブログを書く。

11時半に「まやんち」を予約してあるので、10分前に妻と家を出る。

歩きながら空の写真を撮ったら、何か写り込んだ。

鳥かと思ったらアゲハチョウだった。けっこう高いところを飛ぶのだな。鳥に狙われないのだろうか。

11時38分に「まやんち」に到着。すでにオープンしていて、ドアの前に行列はなかった。

今シーズン最後のピーチメルバである。

私は10皿目、妻は2皿目である。今シーズンは「まやんち」はカフェ営業の日が少なく(原則金曜日のみ+若干の土曜日)、去年の14皿からの大幅ダウンである。

今年もごちそうだまでした。来シーズンまでさようなら。

店主のマユミさんによると、私の10皿というのは男性客では断トツのトップだが、女性には私より多い方がいる。その方はクイーンということで、私のキングの称号はそのまま。

駅ビル構内の出店で「アンジェリーナ」のモンブランを販売していたので買って帰る。

「ホンズキッチン」でバインミー(レモングラスチキン)を一本テイクアウト。ホンさんに妻を紹介する。

「ハーフにカットしましょうか」と聞かれたので、「6:4でお願いします」と答えたのだが、意味が通じなかったようで、4等分にカットされていた。妻と2切れずつ食べる。ハーフでカットされたのと同じである。

断面が太巻きを連想させる。

お八つに「アンジェリーナ」のモンブランを食べる。1903年創業のパリのカフェ「アンジェリーナ」の有名なモンブランである。クリームが濃厚である。たいていの西洋のスイーツは「甘さひかえめ」に慣れた現代の日本人には濃厚(甘すぎ)に感じれるのではないか。「まやんち」のモンブラン(9月になったら食べられる)の方が美味しいと思う。

「あくまでも個人の感想ですね」

来週の金曜日は9月なのである。暑さにもいくらか、本当にいくらかだが、陰りが感じれる。

夕食は鶏肉と豆腐のチリソース(新作)、サラダ、めかぶ、味噌汁、ごはん。

食事をしながら『ハヤブサ消防団』第話(録画)を観る。先週、予告編で「犯人がわかった」と主人公が言う場面があったので、期待して観たのだが、それは今回の最後のシーンでの台詞だった(ドラマ予告編あるある)。

一服してからウォーキング。今日はすでに3000歩歩いていていたる、+5000歩歩いて、8000歩台に乗せた。なんだが8000メートル級の山に登ったような気分だった。軽めの昼食+ウォーキングの効果で、一週間で体重を500グラム落とせた。わずか500グラムと思う人もいるだろうが、短期間での減量はすぐに元に戻りやすいので、一週間で500グラムくらいのコンスタントなペースがいいのだ。一か月(4週間)で2キロというのが目標である。

ウォーキングから戻って、玄関に出迎えに来たチャイを、外に出してやる。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時半、就寝。


8月24日(木) 晴れ

2023-08-25 15:17:49 | Weblog

8時50分、起床。

トースト(はちみつ&オリーブオイル)、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

朝刊の一面に慶応高校優勝の記事が載っている。「ぶりV」は声に出して読むと「ぶりぶい」となる。ちょっと軽薄。ここは「ぶり優勝」としてほしかった。字数を節約したかったのかもしれないが、写真があるのだから「高校野球」なんて説明は不要(まさか東京六大学野球と勘違いする人はいないだろう)。

本日の『らんまん』。岩崎弥太郎の弟・弥之助の提案で「菊くらべ」なる余興が催されることになった。菊の品評会のようなものだが、一等の賞金は500円とのこと。当時、15円の月収があれば所帯をもてたそうだから、大変な金額である。いかにも成金的な金の使い方である。まぁ、万太郎と寿恵子にとっては救世主になるのかもしれませんけどね。

このところ、毎日、空模様を伺いながら洗濯物を干している。

昨日のブログを書いてアップする。

昼食を食べに出る時、ナツの墓の水を替える。

百日紅の花が器の水に浮かんでいる。

コロナ以降、街には焼き肉屋が増えた。でも、減量中の私には縁がない。

「ちよだ鮨」で助六をテイクアウト。

助六(すけろく)とはお稲荷さんと海苔巻きの詰め合わせのことである。歌舞伎の演目「助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」の主人公の恋人の揚巻(あげまき)に由来する(油揚げ+海苔巻き)という説が有力で、歌舞伎の幕間に食べるお弁当としてうってつけだった。

助六を食べながら、NHK杯将棋トーナメントの佐々木大地七段と服部慎一郎六段の一戦(録画)を観る。

終盤、後手の服部六段の必勝の局面である。AIはここで後手5七金と打ち込む手をベストとしている(以下、同金、同桂成り、同玉、3七歩成りという進行だろうか)

ところがここで服部六段は3七金と打った。とたんにAIの評価値が逆転して、先手有利となった。佐々木はここで8二飛と打つ手がある。詰めろではないが、後手は先手に駒を渡しにくくなる。

しかし、佐々木は8二飛ではなくて、2五歩と香車を取った。ここで再び形成が逆転した。

後手6八金、先手同玉、後手4八金、先手6五馬と進む。ここで後手に6五桂と馬を取られて、先手玉はもう受ける手はない。3四桂打ち以下、王手ラッシュで後手玉を詰ましに行ったが、駒が一枚足りず、無念の投了となった。

休憩時間は終わり、夕食まで原稿書き。

夕刊に「プリゴジン氏死亡か」の記事。モスクワからサンクトペテルブルクに自家用ジェット機で移動中に墜落したらしい。墜落の原因については「調査中」とのこと。

夕食はオムライス、サラダ、味噌汁。

食事をしながら、『プレバト』を追っかけ再生で観る。俳句の兼題は「アウトドアのカレー」。

 残暑の夜誰も洗わぬカレー鍋 えなこ *才能あり第一位

 芋煮ゆる紙の器の頼りなく 梅沢富美男 *お見事

少し横になってから、近所の専門学校のキャンパスの周りをウォーキング。

以前なら夜でも蒸し暑かったが、風が気持ちよい。

数年前ならジョギングしていた道だが、いまはウォーキング。

虫の音が聞こえる。

路上に並んだフラワーポットの中からだった。小さい秋、見つけた。

6000歩を越えたところで、帰宅。

「お帰りなさいませ」

風呂から出て、今日の日記を付ける。

2時、就寝。

 


8月23日(水) 晴れ

2023-08-24 13:03:38 | Weblog

8時半、起床。

王位戦第5局二日目。対局は9時から。佐々木の封じ手は1四角打ちだった。後手番の持ち駒(実際は駒台の上に置かれている)は指しかけ図では図の外(左側)に描かれているので、そこから矢印で1四の地点まで長い矢印が引かれている。藤井の王将を射程に入れた攻撃的な角打ちである。

ここから藤井は4七銀と上がり、佐々木は3五歩と打った。昨日、解説者が予想したたんなる3五歩よりも1四角のラインに藤井の王が位置しているので、怖い攻めである。今日は夕方まで中継から目が離せない。原稿書きはお休みである。

トースト(はちみつ&オリーブオイル)、ソーセージ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

本日の『らんまん』。寿恵子は叔母の料亭で働かせてもらうことになった。子どもたちの世話は誰がみるのだろう。万太郎には無理だろう(植物採集に出かけるから)。長屋の人たちが見てくれるのかしら。

昨日のブログを書きながら、将棋の中継を観る。

「午前おやつ」は藤井はフルーツ盛り合わせ。わざわざ「少量」と注文したのは、盤側をあまり離れたくなかったからではないか。本音をいえば「いりません」だったのかもしれない。われわれの感覚でも、朝食と昼食の間に何か食べたいとは思わないだろう。実際、私はいまブログを書きながら、紅茶は飲んでいるが、お菓子や果物を口にしたいとは思わない。しかし、対局者にとって「午前おやつ」を食べることは、対局場になっている旅館や地元へのサービスなのである。こうしてTVで紹介されることで、経済効果は大きいからである。

佐々木は抹茶。添えられているのは和三盆のお菓子らしい。

局面は進んで、佐々木の手番で昼食休憩。おそらく佐々木の次の一手は5五歩である。そこから先はもう終盤である。AIの形成判断では佐々木がいくらか指しやすい。

対局の昼食休憩の間に私はブログを書き上げてアップした。対局が再開したので、私はカップ麺を食べながら中継を観る。こらから終局まで一時も目が離せなくなっている。

佐々木の5五歩に、藤井は8三歩成り。これを佐々木は同金と取った(AIの最善手は同歩)。AIの形成判断が藤井有利に変わった。「解説」と「聴き手」は二人とも「中村」だが、夫婦でもきょうだいでもない。また、本局の立会人は中村修九段である。

先ほどの盤面から、先手7三歩成り、後手5六歩、先手6三と、後手4一玉と進んだ。

「午後おやつ」は藤井はアイスレモンティー。もう固形物は食べないので、盤側に持ってきてもらうように注文したようである。スポンサーの伊藤園の「お~いお茶」は盤側にたくさん置かれている。

今回のイベント用に「王位お茶」ラベルの「お~いお茶」(非売品)が用意され、大盤解説会で配れらたそうである。非売品ではあるが、ネットで買えるようである。

佐々木の「午後おやつ」は和菓子と抹茶。蚊取り線香入れの豚の焼き物がイメージされている生菓子。か、かわいい。

佐々木が強襲をかけて飛車が2七に成り込んだ。次の狙いは3六銀打ちである。「先手(藤井)はどう受けるのでしょう」と解説陣もわからない。

ここで藤井の指した2四歩打ちは誰も(AIさえも)予想していなかった手。佐々木の王を挟撃する拠点となる手である。詰めろにはなっていないが、佐々木が駒を渡さずに藤井の玉に迫ることは難しい。「駒をもらったら詰ましやすよ」という手である。「七冠」の先輩、羽生善治が得意とした「手渡し」という高度な手である。この歩を龍で払うと、2五歩と打たれ、3四龍には2四銀と打たれて次の2三角打ち(王手飛車)を狙われる。攻めることも受けに回ることも難しい局面である。

佐々木はここで1時間以上の長考に沈んだ。あきらかに苦しいことが佐々木の姿勢からわかる。ここで彼は負けを覚悟したであろう。最初、2四歩を「これは何でしょう?」と言っていた解説陣も、藤井の読みの凄さに感嘆していた。

佐々木は攻める順を選び、3六銀打ちから藤井の王に激しく迫った。ここで藤井は自玉に詰みがないことを確認して(2四歩を打ったときから読み切っていただろう)、8三飛成りと金を取った。佐々木は同歩とは取れない(取れば詰まされる)。かといって6九馬から迫っても詰ますことはできない。佐々木は次の一手を指さずに潔く投了した。

藤井は4勝1敗で王位のタイトルを防衛した。これで藤井は「八冠」達成をかけて8月31日から始まる永瀬拓矢王座との王座戦5番勝負に臨む。原稿は30日までに必ず終わらせよう。

高校野球は慶応高校が優勝した。おめでとう! 最近の早実ってどうなっているんだろう? 甲子園の決勝で、早慶戦が観られる日は来るだろうか。

夕食は鶏肉とピーマンの丸ごと味噌煮、肉豆腐、漬物(たくあん)、味噌汁、ごはん。

食事をしながら『転職の魔王様』第6話(録画)を観る。なにやら新しい人物が登場してきた。原作を読んでいる妻は「彼はね魔王様とは真逆のキャラで・・・」と話し始める。ストップ!

食後、一服して、風呂に入る前に、ウォーキングに出る。今日はチャイを抱っこして玄関先に出ただけである。300歩くらいしか歩いていない。5000歩を越えるまで歩いて、戻って来る。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時半、就寝。


8月22日(火) 曇り

2023-08-23 13:15:32 | Weblog

7時半、起床。

この時間、まだ青空が広がっているが、いずれ雲が増えて来るだろう。

チーズトースト、ソーセージ、サラダ、牛乳、珈琲、ヨーグルトの朝食。玉子は切らしている(明日の昼に生協から届く)。

明日の決勝戦は仙台育英と慶応の戦いである。仙台育英は連覇をかけ、慶応は107年ぶり(!)の優勝をかける。

本日の『らんまん』。田邊の妻・聡子が長屋を訪れ。田邊の所蔵の植物学の本を万太郎に受け取ってほしい、田邊がそう望んでいたと告げる。持ってきたのはとりあえず一冊だが、ほかにもたくさんあるはずだろう。万太郎は受け取ることにしたが、長屋には蔵書を引き取るスペースはないだろう。聡子は引越しはしないそうだから、「お好きな時にうちに来て本を持って行ってけっこうです」ということなのだろうか。そうすれば聡子と寿恵子は友人として頻繁に会えることにもなる。

雲行きが怪しくなってきた。ベランダの洗濯物を取り込む(洗濯物用のファンを室内で使う)。

ベランダにいて気づかなかったが、妻からも洗濯物を心配する連絡がスマホに入っていた。

今日は王位戦第五局(二日制)の一日目である。藤井の先手だが、佐々木の注文で(藤井の角換わりを避けて)、横歩取りの展開になっている。AIの評価値は藤井がいくらか指しやすい局面。一日目だから大きな動きはないだろうと思っていたが、目を離せない将棋になっている。ただし、お互い時間はたっぷりあるから、どんどん指し手が進むということにはならないだろう。

「午前おやつ」は藤井は季節の和菓子。涼しげである。

佐々木はフルーツ盛り合わせ。楽しげである。私ならこちらをチョイスするだろう。

昔は対局しながら(盤の前で)おやつを食べていたが、最近は、コロナのことがあったり、TVの中継がずっと入っていたりするので、席を外して別室でおやつを食べるようになった。

ここで昼食休憩に入った。

私も昨日のブログをアップしてから、昼食を食べに外出する。

近所にインドカレーの店ができた。ランチタイムは11時から3時までだ。3時までというのはありがたい。2時までだと私にはちょっと短い(早い)。朝食が遅めなので、昼食は2時前後になることが多いからだ。この新しい店にはそのうち来よう。マトンのカレーが食べたい。

今日は「吉岡家」の気分。

もり、目玉焼き(黄身は半熟)、ごはん(軽め)のランチセットを注文。朝食で目玉焼きを食べなかったので、ここで「目玉焼きのせごはん」を食べるというのが朝からの私の「読み筋」である。

今日は日差しが弱いので、食後のウォーキングをする。学期中はとくに運動を心掛けなくても、大学に出れば6000歩は歩くことになるのだが、8月に入ってから、猛暑のこともあり、一日の歩数が全然いかない。それが体重増につながっていることは明らかなので、こういう日に歩かなくてどうするということである。

「処方せん」は「箋」という難字を「せん」としているわけだが、「処方しません」と思う人はいないかしら(いないでしょうけど)。

近所の専門学校のキャンパス(四角形)の周りを歩く。

最初の一辺。

二番目の辺。

三番目の辺。

四番目の辺。一周は700歩。3周くらい歩こうか。

2番目の辺に沿って「ルージュブランシュ」がある。今日は定休日。誘惑がないのはよいことである。

3周目の途中で東急プラザのパン屋に朝食用のパンを買いに行く用事を思い出した。

「吉野家」の前を通るとき鰻重のポスターに目が行く。これで1098円は安いと思ったが、よく見ると「一枚盛」の価格である。「*写真はイメージです」と小さな字で注記されているが、「イメージ」ではなくて、「二枚盛」とすべきでしょ。ちなみに「二枚盛」は1838円である。それでも安いとは思いますけどね。

帰宅してチャイを外に出す(写真は妻に撮ってもらった)。スマホの万歩計の数字は5000歩を越えていた。

シャワーを浴びてから、王位戦のネット中継を観る。

佐々木が3三の金を4四に繰り出し、それに対して藤井が4六歩と突いた局面で、佐々木が2時間を越える長考の末に封じ手にして一日目が終わった。AIの推奨する次の佐々木の一手は7四歩だが、解説者は4四金と指した「手の流れ」からは3五歩と打ちたいと言っていた。この辺がAIと人間の違うところだ。AIは直前に指した手とは切り離して「その局面における最善手」を探究する。

ベランダの洗濯物を取り込むタイミングを私は空を見て判断するが、妻はスマホの雨雲レーダーで判断するのと似ている。

夕食は鱈の野菜あんかけ、クラゲと胡瓜のサラダ中華サラダ、ごはん。

食事をしながら『何曜日に生まれたの』第3話(録画)を観る。高校時代の回想がどんどんドロドロしたものになっていく。それと連動するように、再会後の現在の人間関係も複雑に屈折していく。野島伸司ワールド全開だ。

デザートは梨。

食後、しばらく横になってから、原稿書き。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

2時、就寝。


8月21日(月) 晴れ

2023-08-22 12:36:15 | Weblog

7時半、起床。

チーズトースト、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、牛乳、珈琲、ヨーグルト(+ブルーベリー)の朝食。

本日の『らんまん』。「田邊博士遊泳中に溺死」の新聞記事。田邊はこの事故がなかったら、どんな人生を送ろうと思っていたのだろう。

昨日のブログを書いてアップする

原稿を書く。

2時を回った頃、昼食を食べに出る。今日も外出するのに決意が必要な日差しだ。

今週はお盆のときに営業していた店が一週間遅れの夏休みをとっていたりする。

駅ビル西館のパン屋でイートインをすることにする。

カフェでパンを食べる場合はトーストかサンドウィッチのことが多いが、パン屋のイートインでは調理パンが食べられるのがいい。学期中はキャンパスのミルクホールで調理パンを買って研究室で食べることがよくある。ミルクホールにもイートインできるカウンターがあるが、それは学生のための場所である。

コロッケパンとリンゴのシナモンロールとアイスティー。コロッケパンは思ったとおりの味わいだったが、シナモンロールはリンゴが前面に出ていてタルトタタンの味わいがあった。

最近は千円札一枚で支払いが済むランチが少なくなったが、ここならOK。

食後は長居はせず(そこはカフェとはちょっと違うところで)、6階の有隣堂をぶらぶら。外を散歩する気はしない。

井上泰至『山本健吉』(ミネルヴァ書房)を購入。「ミネルヴァ日本評伝選」の一冊。昨年の10月に出版されたのだが、気づかなかった。著者が冒頭で書いている通り、「山本健吉は、「昭和」を代表する文芸評論家の一人であり、特に俳句・短歌の分野では文化勲章を受章しているのは、俳人の高浜虚子(昭和29年)と、評論家の健吉(昭和58年)のみで、これ以降は出ていないが、その事実は象徴的である。」学生時代に購入した角川文庫版の『現代俳句』は手元において折に触れて読んでいた。生前に刊行された『山本健吉全集』全16巻・別巻1(講談社)は半分くらいもっているだろうか。

好きな評論家の一人なのだが、本書を購入したのには、別に理由がある。山本健吉は1907年(明治40年)に生まれて、1988年(昭和63年)に亡くなっている。つまり、清水幾太郎と同じなのだ。仕事の分野は違うが、二人はまったくの同時代人なのである。清水幾太郎の人生年表は私の頭の中にインプットされているので、それと照らし合わせながら、山本健吉の評伝を読んでみたいと思ったのである。そういう人物は他に何人かいる。いま書いている原稿が終ったらの話だけれど。

「温かさを貫く剛毅。近代主義の軽薄を撃つ。」という帯の謳い文句は、清水幾太郎にも通じるものがある。

帰宅して夕食まで原稿書き。

夕食は茄子の味噌田楽、餃子、春雨サラダ、卵の吸物、ごはん。

食事をしながら『最高の教師』第6話(録画)を観る。二週目の人生を精一杯生きた鵜久森(芦田愛菜)が学校の渡り廊下で誰かともみ合って転落して死んでしまった。なぜ彼女は死んでしまったのか。死なねばならなかったのか。それにしても鵜久森の当日の一連の行動は自分の死を予感・覚悟しているとしか思えないものだった。ならばなぜそれを回避しようとする行動をとらなかったのか。

「そこが謎ですね」

原稿書き。

風呂から出て、今日の日記を付ける。明日は終日曇天のようである。

1時半、就寝。