大好評につき(うそ)続編としてコレクション画像をご紹介いたします(爆)。シャマルとくれば私にとってはリアのフェンダーが圧巻。フロント側から見ますとこぶしを握り締めたようなシェイプ。拳骨のようなフェンダーが見せ所で、930、964時代のポルシェターボのあの同心円状に膨らませたフェンダーを想起させてくれる機能美がウリですね。シャマルはご覧のようにブリスターで膨らましているわけですが、ぜんたいを冷静に観察してみますと(爆)まさにトレッド拡大のためにだけ「足し算」であとからかぶせられたリアフェンダーはどこかゾク車に似てタマランチ会長。ナデナデして楽しいのはポルシェのほうでしょうが、シャマルのこの違和感たっぷりなリアフェンダーはつねに、アンタにころがせるのかい、と問いかけてくるような凄みを帯びていますね。ギリギリのところでバランス点を越えているシャマルの危うさ。オーナーさまたちは「シャマル=ハマる(完全意味明瞭)」といって騒いでおられるようですが、まさに言いえて妙!こんなに違和感タプーリのクルマなんざ空前絶後でしょうよ。こうしてのんびりと眺めている分にはふうん、でおわっちゃいますけれど、いざ自分で乗ってしかも超高速からワインディングまでコントロールする、となったらヒキますよこれは(爆)
さて、そこへゆくとギブリのフェンダーは控えめです。というかバランスがよい。これとてたとえばとなりにTTでももってくりゃあかなりなボリュームだということがわかりますが、なにしろ上品。ウィンドウグラフィックからインテリヤの質感までヨーロッパの貴族の持ち物なのだ、ということがよくわかります。こいつの圧巻はなんといっても高めに切られたトランクリッドのセンで、シャマルにはない別の意味での主張がしっかりとあってまったく美しい。イタリヤ~ンなモードを2台ともまとっているにしても、シャマルは明らかにモード系。ギブリがまとうのはクラシコイタリヤ(完全意味明瞭)そのもの。そのあたりが今回わかっただけでも私には大収穫でございました。ギブリは不思議とレッドが似合わないクルマですね、とオーナー様と話したのですが、ブルーやグリーン系のメタリックがバッチリときまるマセクーペのこの美しさは現行モデルには果たして引き継がれているのでしょうか?・
ううむ、当ホテルもいろいろとクルマのミーティングはございますんですが、こりゃまた特別ですな。なんつうかミュージアムみたい(爆)