嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

フォアグラにアスパラ

2009-05-28 19:23:24 | 食・レシピ
000502_004とある日の前菜でございます。アスパラは正真正銘の地物。なんといってもJAの売り場に生産者名入りで並べられているものを仕入れて参りました。若干細めですが、そこはそれ、味のほうは濃い、この一言。フォアグラにも負けませんて。今日は百花のハチミツに煮詰めたバルサミコに塩少々、というソースを添えて供します。冷やした極甘の白ワインがぴたぴた。御予約、お待ちいたします。タイミングがよいとアスパラが白い場合がございます(爆)



シャリアピンステーキを焼いてみました

2009-05-28 19:10:42 | 食・レシピ
000518_001ご存知、帝国ホテルの伝説の一皿!先日、シャリアピン・パイなるこのステーキに使われるお肉をパイでつつんだものを食べて参りましたので、それを元に作ってみました。
タマネギのすりおろしに半日漬け込んだサーロインを極強火でレアに焼き上げたのちにバターで色付けをおこなった新タマネギのみじん切りをのせて、自家製ドミグラスソースとラタトゥイユを添えて供します。うちのデミは脛ニクをふんだんに使ったビーフシチュウ級の濃厚さを誇るのですが、赤ワインをふんだんに使ってゆるめに仕立ててあるのが特徴。白いご飯トマランチ会長(爆)・・・ご予約はおいまつえん 0267-62-0251 oldpine@seagreen.ocn.ne.jpまで、どうぞ!

ラタトゥイユはこれからが本番。バジルのカヲリがこれでもか、と効いているタイプですが、添える料理と使用する野菜によっては山椒の葉で、というケースもございます。どうぞお楽しみに。



祝!生誕100年 松本清張 空の城

2009-05-28 18:54:07 | こんなの読んでまったがや

000528 清張センセの生誕100年記念だ、ということでTVドラマをはじめ、いろいろと動きが見られるようですが、映像化にふさわしい、というかはじめから映像化を想定して描かれたフシも見られる作品群の数には圧倒されます。この本の巻末に阿刀田高センセ作成の映像化リストが付属しているのですが、96年現在でその数なんと161本(驚)。

センセの活躍なさった時代はTVの普及にミゴトにシンクロしていた時代、ということもあり、まずは映像化ありきだった。というよりもセンセご自身がTVの影響を受けて映像化をイメージしておられた、という面も多分にあるのだろうなあ、と愚察する次第。

この「空の城」も80年12月にNHKドラマで名取裕子、山崎務の出演で放映済みとのこと。むべなるかな。放映時のタイトルは「ザ・商社」・・・センスねえなあ、ともおもいますが、原作となった本書は素晴らしい仕上がりです。衝撃的な出来事などなんらなしにカナダの石油コンビナートに群がる商社と銀行、政商を描く超大作。綿密な取材に基づく筆致はまさに清張ワールド。会社組織内でのごくごくビミョーな人間心理をイヤラシさ満点で描ききった500ページはあっという間の★★★★★。