嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

池波正太郎 散歩のときなにか食べたくなって 初版本発掘!!

2010-03-31 19:10:29 | こんなの読んでまったがや

Dsc00705 佐久市内には4軒の図書館があります。うち3軒は合弁前の周辺町村に散在。図書の在庫もそれなりなのですが、こちらはなんといっても「まばら」なのが売り(爆)。館内にだあれもいないなか、思うさま本を漁る(爆)、などというのは本好きの理想郷といってよい。

加えて、家族全員の登録をしてあるおかげで、4館を満遍なく回った場合、マキシマム100冊の図書をいっぺんに借り出すことも不可能ではない(爆)。いっそももちゃんの登録もして、120冊まで引き上げることも可能でございます(なんのために)。

で、周辺がまばらなのはよいとして、佐久市の中心部にある中央図書館・・・こちらはリッパです。史書さんだって5、6人は常時いるし、蔵書も周辺の3軒にくらべたら5倍はあるでしょう。ただし、こちらは常に人が集まっている。朝から晩まで入り浸っておられる退職者(爆)ならびに早期退職者、および失業者、さらに営業周りの途中で時間調整しておられる営業さん(来年度失業者)やハナからソファで居眠りを決め込む浪人生などもいてヒジョーにうざいのが特徴です(爆)。

並べてある図書も図書館の常で薄汚れており、まあそりゃ仕方がないが、私のように常に貸し切り、しかも新しい本ばかりのゼータクな図書館を知るものにとりましてはちょいと、となるのであまり近寄ってはおりません。

そんな佐久市中央図書館蔵書!池波正太郎センセの「散歩の途中で何か食べたくなって」・・・非常に長いタイトルですが、疑いのない名著!昭和52年の発刊ですが、いまだにレストランガイドとしても通用する他に、食のエッセイとして白眉。行間を読ませるなんとも味わいのある文体はまさに文化遺産だ~!とその初版本が中央図書館の書棚から発掘されてしまいますた(爆)。

表紙にはセンセ直筆のデッサンが描かれていてよいフンイキです。写真の類も昭和52年当時としてはかなり多かったほうでしょうが、なんとカラー写真(完全死語)が料理の雰囲気を伝えるのに効いています。この名著はこのあと版を重ねること数版。さらによりグラフィックな構成となって再販、果ては文庫にまでなって現代に至るわけですが、出版社というのはこうして利益を稼ぎ出しているのだなあ、と誠にベンキョーになる一冊。

佐久市中央図書館蔵書!スキモノは傷まないうちに急げ(爆)!当分は私が借り出しておりますがなにか(爆)