画像は3番目の池。
画像手前のテラスの下あたりから、水が流れ出て、右側の壁面近くに見えている排水口に水が流れ込み、家屋の地下を通り抜けて用水に戻される仕組みです。
反対側から眺めるとこんな感じ。岩のみで構成された凝った造りで、水路が作られているわけですが、岩に阻まれて奥に埋蔵された土管の吐出口までは1m強ほどあって、やっかいです。
ケルヒャー吹くなら、こちら側からしかない。
というわけで、配達されるのももどかしく、カッパを着て池に飛び込みブシャ~、と吹くのですが、
ざんね~ん。
全然ダメ。むしろひどくなってるし(爆)。考えますに、ケルヒャーの水圧をもってしても、動かせないなにかが詰まっているのか、はたまた、凝りすぎた造りが邪魔をして、ケルヒャーの噴射口がスイートスポットに当たり損ねているのか。
と、そんな悪戦苦闘を2週間ほど続けるうちに、いよいよ詰まりがひどくなり、画像の吐出口からの出水がほとんどなくなってきてしまいました。
以前はチョロチョロ、とでも流れがあったのに、今回はもうバッタリない(顔面蒼白)。
こうなりますと、水を流すことができない→鯉のえら呼吸に支障が出る→鯉お亡くなりになる→お客様に鯉料理ふるまう、って違いますから~!
もとい、
緊急事態でございます。うちの植木屋さんは、とっくに作業終了で、他の現場に行っていたところを出動要請いたしました!シロートの手には負えないというわけっす。
もちろん造園のプロでもありますから、緊急の打開策を相談します。
過去の事例でゆきますと、池の排水に使用されていた土管の継ぎ目や割れ目から、木の根が入り込み、そいつが内部で繁殖して水路を妨げていた、木の生命力はすごいというお話ですとか、土管の水路全体が水で満たされてしまって動いていないところから推察するに、2番目の池の鯉が水路に迷い込んで、一方通行で行き止まっているのではないか、などなど、当事者としましてはまったく笑えない話が飛び出します。
そんな話をする中でも、池の水は止めざるを得ないのですから、鯉のことを考えると一刻も早く打開策を見出さなければなりません。
画像の鉄棒=の直下あたりを問題の土管が走っているわけで、いっそこのテラスを斜めにぶった切って、そこを掘り、全て露出の水路として流れを作る、という大胆なプランも浮上したのですが、高価な総ヒノキで作られたテラスをぶった切ってどうの、というのはどうにももったいない。せっかくの長方形で使い勝手もギリギリよいので、スペース的に削られるのは痛い。
という判断で、点検口、といっても数年前に同じ植木屋さんが土管にツルハシを突き立てて開けてくださったものなのですが、そいつの開口部をできるだけ大きくする。つまり土管にさらに穴を開けて可能な限り露出させる作戦としました。
もちろんそこから手を入れて、土管内の掃除に役立てよう、ということです。その程度かい、と思われるでしょうが、そのとおり。これしかできない、のです。
いよいよ追い詰められてまいりますた(汗)。
画像は、完成後のお姿、ご容赦。だってさ、作業中は撮影どころぢゃないっすから。もう、全身泥まみれ。
画像左側の奥に問題の点検口があって、そこからだいた50cmほどのところに新たなる点検口が開けられて、その間をツルハシ一閃!!
ビシューっと泥水が吹き上がって、池の水位急降下。と行きたいところなのですが、そんなドラマみたくいきやしませんて(爆)。
2番目の池の水位が下がるまではあらたなる点検口からドボドボと溢れてくる水をかいだします。およそ1時間(号泣)。ジムで鍛えておいてよかった~、と(爆)。出水がどうやら落ち着いたところで、新規の点検口から画像上の鉄製カナてこを差し入れて、土管も割れよとばかりにこじりますと~
ぶっしゃ~とばかり詰まっていた泥や、その他枯葉などなどが大量に排出されて、「黒部の太陽」状態(完全意味不明)だ!!画像は、水位が下がって平常の状態に戻った2番目の池。中央の石に泥の跡が見えますが、水位がここまで上がって、溢れていた、というわけです。
ぬわ~、よかった。
ちなみに土管内に詰まっていたのは。鯉でも根っこでもなく、堆積しまくって硬くなった泥。
実に毎年、鯉が活動期に入るたびに、池の中の泥を捲き上げたものが流れに乗って長年の間に堆積。そいつが徐々に流れを妨げていた、というのが実態だった模様。
どうりでブラシが通らないわけです。こんかいは、たまたま植木屋さんが持参の1.5mサイズのカナてこの重みが役に立った、というわけ。ホースやブラシでは水中で浮いてしまい、役に立たないわけっすね~(涙)。
というわけで、お疲れ様でした!これで私もここ数年来の苦行からようやく解放されることになりましたとさ(祝)。
気がつけば、今年も後半。すでに7月も半ば近い。
みなさま、せせらぎが戻ったおいまつえんへと、どうぞおでかけくださいませ~(PRぬかりなく)。