嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

悪戦苦闘2015! 池の流れは絶えずして-4

2015-07-08 10:19:05 | 悩み

画像は3番目の池。

画像手前のテラスの下あたりから、水が流れ出て、右側の壁面近くに見えている排水口に水が流れ込み、家屋の地下を通り抜けて用水に戻される仕組みです。

反対側から眺めるとこんな感じ。岩のみで構成された凝った造りで、水路が作られているわけですが、岩に阻まれて奥に埋蔵された土管の吐出口までは1m強ほどあって、やっかいです。

ケルヒャー吹くなら、こちら側からしかない。

というわけで、配達されるのももどかしく、カッパを着て池に飛び込みブシャ~、と吹くのですが、

ざんね~ん。

全然ダメ。むしろひどくなってるし(爆)。考えますに、ケルヒャーの水圧をもってしても、動かせないなにかが詰まっているのか、はたまた、凝りすぎた造りが邪魔をして、ケルヒャーの噴射口がスイートスポットに当たり損ねているのか。

と、そんな悪戦苦闘を2週間ほど続けるうちに、いよいよ詰まりがひどくなり、画像の吐出口からの出水がほとんどなくなってきてしまいました。

以前はチョロチョロ、とでも流れがあったのに、今回はもうバッタリない(顔面蒼白)。

こうなりますと、水を流すことができない→鯉のえら呼吸に支障が出る→鯉お亡くなりになる→お客様に鯉料理ふるまう、って違いますから~!

もとい、

緊急事態でございます。うちの植木屋さんは、とっくに作業終了で、他の現場に行っていたところを出動要請いたしました!シロートの手には負えないというわけっす。

もちろん造園のプロでもありますから、緊急の打開策を相談します。

過去の事例でゆきますと、池の排水に使用されていた土管の継ぎ目や割れ目から、木の根が入り込み、そいつが内部で繁殖して水路を妨げていた、木の生命力はすごいというお話ですとか、土管の水路全体が水で満たされてしまって動いていないところから推察するに、2番目の池の鯉が水路に迷い込んで、一方通行で行き止まっているのではないか、などなど、当事者としましてはまったく笑えない話が飛び出します。

そんな話をする中でも、池の水は止めざるを得ないのですから、鯉のことを考えると一刻も早く打開策を見出さなければなりません。

画像の鉄棒=の直下あたりを問題の土管が走っているわけで、いっそこのテラスを斜めにぶった切って、そこを掘り、全て露出の水路として流れを作る、という大胆なプランも浮上したのですが、高価な総ヒノキで作られたテラスをぶった切ってどうの、というのはどうにももったいない。せっかくの長方形で使い勝手もギリギリよいので、スペース的に削られるのは痛い。

という判断で、点検口、といっても数年前に同じ植木屋さんが土管にツルハシを突き立てて開けてくださったものなのですが、そいつの開口部をできるだけ大きくする。つまり土管にさらに穴を開けて可能な限り露出させる作戦としました。

もちろんそこから手を入れて、土管内の掃除に役立てよう、ということです。その程度かい、と思われるでしょうが、そのとおり。これしかできない、のです。

いよいよ追い詰められてまいりますた(汗)。

 

画像は、完成後のお姿、ご容赦。だってさ、作業中は撮影どころぢゃないっすから。もう、全身泥まみれ。

画像左側の奥に問題の点検口があって、そこからだいた50cmほどのところに新たなる点検口が開けられて、その間をツルハシ一閃!!

ビシューっと泥水が吹き上がって、池の水位急降下。と行きたいところなのですが、そんなドラマみたくいきやしませんて(爆)。

2番目の池の水位が下がるまではあらたなる点検口からドボドボと溢れてくる水をかいだします。およそ1時間(号泣)。ジムで鍛えておいてよかった~、と(爆)。出水がどうやら落ち着いたところで、新規の点検口から画像上の鉄製カナてこを差し入れて、土管も割れよとばかりにこじりますと~

ぶっしゃ~とばかり詰まっていた泥や、その他枯葉などなどが大量に排出されて、「黒部の太陽」状態(完全意味不明)だ!!画像は、水位が下がって平常の状態に戻った2番目の池。中央の石に泥の跡が見えますが、水位がここまで上がって、溢れていた、というわけです。

ぬわ~、よかった。

ちなみに土管内に詰まっていたのは。鯉でも根っこでもなく、堆積しまくって硬くなった泥。

実に毎年、鯉が活動期に入るたびに、池の中の泥を捲き上げたものが流れに乗って長年の間に堆積。そいつが徐々に流れを妨げていた、というのが実態だった模様。

どうりでブラシが通らないわけです。こんかいは、たまたま植木屋さんが持参の1.5mサイズのカナてこの重みが役に立った、というわけ。ホースやブラシでは水中で浮いてしまい、役に立たないわけっすね~(涙)。

というわけで、お疲れ様でした!これで私もここ数年来の苦行からようやく解放されることになりましたとさ(祝)。

気がつけば、今年も後半。すでに7月も半ば近い。

みなさま、せせらぎが戻ったおいまつえんへと、どうぞおでかけくださいませ~(PRぬかりなく)。

 

 

 

 

 

 

 

 


悪戦苦闘 2015! 池の流れは絶えずして-3

2015-07-08 09:07:07 | 悩み

さて、なにが起きたのか? 

池の水があふれ出したのです(顔面蒼白)。さよう、ひさびさにポンプの清掃をして、性能が戻ったのはよいのですが、吐水量が、排水量を上回ってしまった、というわけ。

テキトーにやれたポンプの能力で給排水のバランスがギリギリ取れていたところへ、お掃除をすることでポンプの能力が戻ったために、そのバランスが乱れてしまった、というわけですよ。

でもね、あれやこれや詰まったままでは当然ポンプにも負担がかかりますから、しゃーない。

まあね、池から水があふれたところで、ソク床下浸水するわけではありませんし、これまでにもじつは週に一度程度は水位がギリギリになってしまい、3つある池のそれぞれに溜まったゴミや泥などを掻き出して、流れを良くする、という作業はおこなっておりました。

3番目の池の水位が最低レベルまで下がっているのに、2番目の池の水位最高(号泣)。というかあふれてる。

池周辺の泥が浮いて、庭が台無しです。

ふたつの池の間はおよそ5m。地中埋設の土管で繋がっています。この地中に埋められた土管のどこかにモンダイがある、というわけです。

土管は直径およそ20cm。けして細いものではありませんし、詰まる、といってもよほどのことがない限り、チョロチョロくらいは流れそうなものです。

実際、これまでにもこの土管内を固めのホースやブラシなどでこすっては、ゴミを掻き落として、なんとかしのいで参りました。

今回の戦場はまさにここ(爆)。

池の中にはジマンの鯉も多数泳いでおりますから、水を止めることはできません。それに当然ですがポンプの能力を落とすこともできませんから、ならば、というわけで画像のような24時間タイマーを導入(爆)。あふれちゃうんだったら、断続的に流してやろう、と。付け焼刃(涙)そのものの対応です。

アマゾンで2000円。翌日には届いちゃうんですから、便利なものです。本体にこびりついた泥が当事者の慌てぶりを物語っております(とほひめ)。

本当にこんなものに頼らざるを得ないくらいに今回の詰まりは頑固なのでした。

そんなにタイヘンなのかよ、と思われるでしょうが、非常に冷たい水に腕全体を浸して、蚊やブヨにまとわりつかれながら、ブッシュの中にかがんで、周辺にあふれ出した泥水の中に膝をついて、地中30cm程度のところに這っている土管に手を伸ばしてゴソゴソやる、ってのは私には苦行です。しかも使っているブラシやホースがなんとなく頼りなくて、引っかかったりしているうちに腕なんか傷だらけですし、手もあちこちぶつけまくってしまい、もう思い出したくもないほど。

これが、5月のGWの猛ラッシュ+ホテル旅館組合定時総会と重なったのですから、いうことはございません(爆)。ほんと、ウツ寸前ですよ。

さらに

みなさん、お買い得ですよ~(ここ声が裏返った社長さんの声)!!ジャパネットタカタのケルヒャーセット導入!押してもダメなら引いてみな、それでもダメなら吹いてみな(完全意味明瞭)。というわけです。

これも元から手元にあったものではなく、たまたま遊びに来ていた、koshinya さんのアドバイスで、今回の作戦に合わせて購入いたしました。親切な彼は、地元で所有している人に借りられないか訊いてくださったのですが、他にも用途がたくさんあるので、結局買ってしまいました。2万円強。ずいぶん安くなりましたね~。って感心している場合ぢゃないってのよ。

これで、モンダイの箇所を高圧で洗浄して、泥や、ゴミを掻き出そう、というわけです。ブシャ~、と吹きまくって、そのあとは土管すっきり、と。

どうです?アタマで考えると理想的、というか最強の作戦だと思えるでしょう?

以下次号(引っ張ってどうする)