かねてからの予告どおり、2019年1月16日以降、ジョンロブ正規販売店の店頭小売価格が一斉に値上げされました。値上げ幅はモデルによってだいぶ違うようですが、たとえばプレステージクラスのチャペルでグランドトータル27万円となっ。
このモデルは2006年の発表当時から注目していたモデルなので、その(お値段の)変遷はよく存じております。
個人的には、ここまでよくこの価格でガマンしたな、というのがこのモデルに関しては正直なところです。今回の値上げでは、このクラスでは各モデルおおまかにいって3万円程度の値上げっす。
発売当初にたしか22万円前後だといって、一同のけぞったモデルですが、モデルの生い立ちを知ればこの値段もしゃーない、ということになります。秋の増税後は限りなく30レベルに近くなっちゃうんですね(!)。
一枚革を使った超絶技巧を木型8000に載せた、いわばゲージツ作品というとらえかたができれば許容範囲か、という プロダクツですが、靴好きな方が、このモデルの存在を知ったらやはり惹かれるのは間違いないところだと思われます。どうりで中古市場でも人気なわけです。
2013年ごろから個人的に始まったDワイズシフトキャンペーンのおかげで、手元に来ては去っていったチャペルは総計3足(!)。
ロンドンのバイヤーさん経由でバイリクエストまでして手に入れておきながら、Eワイズだったために手放した、というアホな記憶もございます。が、そこはそれ、ブランドきっての人気モデルだということもあり、利益を若干生みながらの売買が続いたのにも驚いたものでございます。
買った値段よりも高く売れる、だなんてえのは近年空冷ポルシェとスポーツ系ロレックスだけかと思っていましたが、ジョンロブの一部モデルに関してもアリです(未使用ものに限ります)。
その後イキオイあまって2015年にロンドンに渡ってからはまさにバイリクエストざんまい。
現地に出向いて、気持ちがアゲアゲ(苦笑)なのに加えて、3割程度割安なのをよいことに、Philip閣下をはじめとして、アコガレのモデルばかり買いあさりました。
だいたい1年に2足のペースで古典的な代表モデルに限って収集すること、おおよそ4年でラインナップ完成をみました。くしくもすべてが極上アソビ靴に仕上がったのは宜なるかな(爆)。
昨年末には突然のロムゼイくんとの邂逅などという出来事もありましたけれど、ここまで値が上がってもやはり出会いさえあれば、と考えてしまうあたりは完全にビョーキ。自覚はあるんすよ、これでも(爆)。
でもね、なんというかジョンロブのスタンダードモデル(=ロングセラーでもある)にはそういう、「このゾーン」に踏み込んだものにしか理解できない魅力がこれでもかと詰まっているのです。
今後もネット徘徊はもとより、ロンドン詣でを中心に過去のアーカイヴの中からお宝を探す迷宮への旅に出かけてまいる所存でございます(懲りてねーし)。
一部の画像は、ジョンロブのサイトから無断借用しております。