ある意味、究極のオクスフォード。JL2011。
この一見オーソドックスなオクスフォードに見せておいて、素材からなにから凝りまくる、というあたりがJLイヤーモデルの本領発揮というやつです。ちょいモード入りのラスト8000に載せられているのもポイントですね。
ブラックに見えておりますが、マルベックムーンライトというパープル系に着色されているというあたり、モロに刺さります(爆)。これまで、このモデルを黒靴の選択肢としてみたことわございませんでしたので、今回マルベックに塗られていたのだ、と初めて知った始末(汗)。
物欲をくすぐられる、なんてえもんぢゃない。ロンドンからバイリクエストのご案内を頂戴したら問い合わせ確定でございます(真鴨)。
が、これわさすがにイヤーモデルのリメイクですから、難しそうですね〜。
なので
これまた現行モデルのオクスフォードの中ではいちばんのおシャレモデル。Beketsさま。同じ8000番ですが、アイレット(紐を通すハトメ穴)の数が変わるだけでここまで印象が変わります。
さらに
王道のスタンダード=CITY2。JLはCityにはじまりCityに終わる、と(うそ)。ちなみに2というのは、木型が8695というぽってり系からスマートな7000に載せ替えられたときに命名されました。ここ20年で一番お値段が上がったモデルではないでしょうか(苦笑)。
Phillip閣下やトップエンドのGarnierも同じ(8695→7000)アップデートを経ています。「やらと」の「おもかげ」ですね(一部意味明瞭)。
Phillip2閣下(爆)!ううむ、普遍のバランス。
いかがです、黒オクスフォードの選択、タイクツでしょう〜?そりゃあそうです。こんなのディテールの比較でしかありませんからね。でも、このあたりがまさにジョンロブのコア。この領域でいかに顧客を楽しませるか、という要素がジョンロブの製品群には徹底して落とし込まれていると思います。
たとえば同じブラックでもバリエーションに驚きます。素材ごとにタッチやはき心地はもちろん、染色やツヤもちがえてあって、そいつが効いているのです。お店に通ううちにわかるようになってきました。
私がこんかい狙うのはブラックミュージアムカーフ。
ハナシは2017年冬のパリに飛びます。
このときは突然バイリクエストやってますよ、という緊急ニュースをエルメスの店で聞きつけて、慌ててサンジェルマンの店に駆けつけたのは懐かしいキヲクです。
迷いつつも、乗せ上手のテンチョーとの会話の中、JL2010のDワイズへのリメイクに燃えていた私は、色だけは黒、と決めていたのです。
ご存知のように2010のシェイプは究極のミニマル。いかな黒靴ぎらいの私でも、モード一歩手前まで攻めているこの一足だけはブラック以外にありえない、と考えていたのです。ちなみにリリース当時はブラックとブラウンのみがイヤーモデルとして販売されておりました。
純正はミスティカーフで造られています。
兼ねてから目指していたミュージアムカーフを所望すると、不可能である、というご返答でした。一枚革の超絶技巧で造られるこの2010は薄めのミスティカーフでないと制作不能で、厚手のミュージアムでは対応できないということでした。
ここはミスティのブラックで、というのが間違いのない選択でしょうが、手持ちのEワイズの一足と、まったく同じ仕様のものをはるばるパリまで出向いて買ってきた、というのではつまらん、と考えまして、どこかで遊んでやろうと思ったわけです。
世間話や、クルマ、ワインの話などなどしながらミスティのサンプル帳の中から選び出したのが
これだった、というわけでございます。で、そのときに眺めたブラックミュージアムカーフがまた秀逸だったのです。
そう、こんな印象。画像はBecketts様ですが、パープルにグレーの斑を散らした感じにブラックのベースがのぞいている感じです。ヒジョーにオサレ!!室内に入りますと、微かに斑がうかがえるか、というレベルに落ち着いて、ほぼ黒靴に変貌いたします。ううむ、たまらねえ(ばか)。
JL2011のマルベックムーンライトは想像するだに美しそうな色ですが、まだ拝んだことがございません。
が、ミュージアムカーフのこのマダラの方により魅力を感じるのは私だけでしょうか(だけだろう)?画像は、ロンドン店のみで売られるスペシャルモデル=Jermyn15。マルベックムーンライトカーフに塗られています。
今まで退屈だ、と考えていた黒靴の選択が、このミュージアムカーフを選択することで、霧が晴れるように楽しいものとなりますた。
ちなみにJLのオクスフォードではモデルによってミュージアムの他に、斑が若干弱めのミスティ、ロード、オクスフォードなどなどと命名されたさまざまなカーフ素材からの選択が可能です。まさにコアコンピタンス。
一見黒靴に見せておいてそのじつ、細やかな意匠が凝らされている。なんともいえないエレガンスを感じませんか?
さらに以下痔号。