私のシュミのひとつは資料あさりです(爆)。他にもまあいろいろとあるのですが、集めただけで整理ができず(爆)、書庫となっているお部屋は大変な騒ぎ。マダムからは早く捨てなさいコールの嵐を頂戴しておりますが、資料好きな私のウワサは知人の間でずいぶんと広まっているようで、手元にどんどんと集まってきてしまうわけですね~・・・ううむ、なんとかしないと(あまり真剣ではない)。さて、そんななか、押入れの資料が崩落寸前(完全意味明瞭)となりましたので、汗をかきつつ、整理に踏み切りました。するとなんということでしょう(爆)お宝の山がザ~クザク。中でも今日の白眉はこれ!
99年の東京モーターショウ、プレスリリースです(パンパカパーン)!!99年のTTのプレスリリースには実は2種類の存在が確認されており、画像のブラックの表紙のバージョンの他に、CDーROMとマウスパッドが装備されたシルバーのパンチングメタル表紙の凝りまくりバージョンがありました。パンチングメタルのほうは枕元においてよく眺めておりましたんですが、今回発掘のこれははじめて目を通します(爆)。
ううむ、すばらしいぞ!・・・とはいえ、ほぼ10年前の資料ですから推して知るべしですが、それでもゴルフ4が旧態依然としていないのと同様、オーナーとして改めて読んでみますと新しい発見もあってかなり貴重です。
以下、ちょいと抜粋
コンパクトなフォルム、クリアなボディライン、そして大胆なスタイリングをもつTTは、アウディのスポーツカーデザインのなんたるかを公式に伝える、いわば大使の役割も持っています。確固としたデザインは、不必要なラインやフォルムを排除し、エッセンスのみを抽出する手法によって達成されたものです。バウハウスは現代プロダクトデザインの根底に流れる思想を確立し、70年以上の歳月が流れた今でさえ、そのシンプルな形態に心酔するデザイナーは少なくありません。
自動車のデザイン的特徴のうち、もっとも顕著な要素はホイールです。これに異論を唱えることはできないでしょう。アウディのデザイナーはしたがって、自らのクリエーションを行う際にホイールに照準を絞り、「ホイールが強調された」ボディを設計しました。とりわけサイドから見た場合は、TTクーペのボディラインは「ホイール上に」描き出されたことに気づくはずです。精妙なサイズ設定がされたホイールアーチの開口部は、大胆なアクセントとなっています。フロントおよびリアは曲面による構成としていますが、これもホイールアーチデザインをモチーフとしています。さらに、ルーフやウィンドーのライン、あるいは低く身構えたグリーンハウスエリアなどにも、ホイールアーチ形状が巧みに反復されています。
その結果、流麗なラインを持つスポーツカーは全長4060mm、全幅1765mm、全高はわずかに1340mm、というサイズとなりました。エキサイティングなライン、力感あふれるプロポーション・・・サイドから見ると特にその短いオーバーハングと狭いグラスエリアが強調され印象的です・・・
抜粋ここまで
ボディデザインについてはこのほかに本編で延々と綴られているわけですが、ドイツものの解説文らしく、非常に端的でクールな解説といえるでしょう。日頃、日常的にクルマという道具として接し続けておりますと、つい馴れ合いとなって忘れがちとなる部分にも触れてあって、オーナーとしてはまさにお宝。TTのカタログなんてがっかりするくらいにそっけないですし、トリセツにもこんなことまでは書かれてないですからねえ・・・
さらに、このバウハウスまで引き合いに出されて解説されているデザインが95年秋の発表からはすでに13年にもならんとするのに気がついてアゼンとします。2003年になって3・2モデルがリリースされ、いよいよ18インチホイールが標準で、となるわけですが、こうして学習して参りますと、やりすぎだ、とは安易に言えず、当然の採用だったのかなあ、と理解はできるのですがねえ・・・ううむ、カンドーしたぁ~(爆)!!
ところで現行の2代目TTは先代にあった「モチーフの反復」という美点をあっさりと捨ててしまっているのに気がついてふたたびアゼンとします。まあ、モノはよくなっているのには違いないですし、クルマの進化、としてみれば至極真っ当なことながら、間違ってもミュージアムに飾られることはない凡庸なデザインだ、とは言えるでしょう(現行オーナーのみなさまゴミン)。だあれも「バウハウス」云々いわないもんね(爆)!いっそA3クーペとでも・・・以下自粛