最近、聴きなおしているCDの中から一枚。Genesというレーベルから出た1972録音のCD、GCD-9909『Richard "Hacksaw" Harney―Sweet Man』。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/9e/c0d374a6ac68bbb6e2b470f44e32c389.jpg)
Richard "Hacksaw" Harney、リチャード“ハックソー”ハーニー。ほとんど知られていないのは残念だが、ブルース・ラグタイムギターの歴史を語る上で忘れてはならない人、と個人的には思っている。この人のギターはうまいだけでなく、何とも言えぬ深い味わいがある。ただ、このCDに入っている10曲中、歌っているのは2曲だけで、ヴォーカルはあまりうまいとは言えない。そのあたりが、あまり注目されなかった理由かもしれない。若い頃は、兄と「Pet and Can」というコンビでメンフィスを中心に他のミュージシャンのバッキングをつとめていたという。ボクサーをしていた時期もあるらしく、“ハックソー”(金鋸)はリングネームだったらしい。
1902年ミシシッピーの生まれというが、ギタースタイルはブラインド・ブレイクやブラインド・レモン・ジェファーソンなどの影響も感じられ、多くのスタイルを吸収したように聞こえる。それゆえ、この人の録音を聴くとブルースを地域で分けて考えるのはあまり意味が無いのではないか、とさえ感じられる。亡くなったのは、1973年12月。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/c9/36a05f01eb568c4b9125e591bb27d346.jpg)
Documentレーベルから出ている『Memphis Blues』というオムニバス盤。この中で、Pet and Can(Maylon and Richard Harney)として、Walter RhodesとPearl Dicksonというヴォーカリストのバックをギターデュオで計4曲(ともに1927年録音)つとめている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/9a/5a92e6d2539a23cc7ae2f7d1060b6a39.jpg)
Yazooのヴィデオ『Good Mornin' Blues』。この中で、『Guitar Rag』というギターソロ1曲だけだが“ハックソー”ハーニーの動画が見られる。全編のナレーションはB.B.King。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/a9/ccf8df101ef160e6c5a275cfed52c72e.jpg)
『Gibson's Fabulous Flat-top Guitars』という本の中、80ページにあるギブソンのJ-200というギターをかまえた写真。1971年、ヴァージニア州ヴィエンナで行われたナショナル・フォーク・フェスシヴァルNational Folk Festivalからのワンショット。ただし、このギターが本人の所有しているものかどうかは不明。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/9e/c0d374a6ac68bbb6e2b470f44e32c389.jpg)
Richard "Hacksaw" Harney、リチャード“ハックソー”ハーニー。ほとんど知られていないのは残念だが、ブルース・ラグタイムギターの歴史を語る上で忘れてはならない人、と個人的には思っている。この人のギターはうまいだけでなく、何とも言えぬ深い味わいがある。ただ、このCDに入っている10曲中、歌っているのは2曲だけで、ヴォーカルはあまりうまいとは言えない。そのあたりが、あまり注目されなかった理由かもしれない。若い頃は、兄と「Pet and Can」というコンビでメンフィスを中心に他のミュージシャンのバッキングをつとめていたという。ボクサーをしていた時期もあるらしく、“ハックソー”(金鋸)はリングネームだったらしい。
1902年ミシシッピーの生まれというが、ギタースタイルはブラインド・ブレイクやブラインド・レモン・ジェファーソンなどの影響も感じられ、多くのスタイルを吸収したように聞こえる。それゆえ、この人の録音を聴くとブルースを地域で分けて考えるのはあまり意味が無いのではないか、とさえ感じられる。亡くなったのは、1973年12月。
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Documentレーベルから出ている『Memphis Blues』というオムニバス盤。この中で、Pet and Can(Maylon and Richard Harney)として、Walter RhodesとPearl Dicksonというヴォーカリストのバックをギターデュオで計4曲(ともに1927年録音)つとめている。
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Yazooのヴィデオ『Good Mornin' Blues』。この中で、『Guitar Rag』というギターソロ1曲だけだが“ハックソー”ハーニーの動画が見られる。全編のナレーションはB.B.King。
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『Gibson's Fabulous Flat-top Guitars』という本の中、80ページにあるギブソンのJ-200というギターをかまえた写真。1971年、ヴァージニア州ヴィエンナで行われたナショナル・フォーク・フェスシヴァルNational Folk Festivalからのワンショット。ただし、このギターが本人の所有しているものかどうかは不明。