サンズ対ボブキャッツ
December 10, 2004
America West Arena,
Phoenix, AZ
Attendance: 17,105
FINAL 1 2 3 4 T
Bobcats 29 26 24 27 106
Suns 35 29 29 22 115
土曜日に、『ロードオブザリング』日曜に『戦場のピアニスト』と
かなりビデオマシンを働かせましたので、NBAのこの試合も今やっと
見終わりました。
先に映画の感想を書いておくとロードオブザリングは、原作を読んでいるので
なんか原作と違うところがあり、ちょっと頭がこんがらがるところがありました。
見ていて物語的に何で指輪を葬る旅が中つ国を救うのか解りませんし、別々に
旅しているのも何でなんだかわかりません。そして最大に解らないのが、この世の
物でないものがでてくる以上、何も弓矢や槍や刀でやりあう必要はないのに、
結局は暴力を力の象徴として使うあたり、宗教や資源や食料の与奪がなくても
争いは消えないという事がよく解りました。
争うことで生存の証が我々の遺伝子の中にきっとあるのです。
たとえ悪い魔法使いが作り出したものでも、正義のために
仲間と勇気を出して協力し合い戦わなければいけないという
なんともナンセンスなテーマなわけです。
今の世の中なら、テロリストとは戦わなければならないと
まったく同じです。裏返すとテロリストなら殺してもいい。
悪い魔法使いの手下は殺してもいい。平和は戦わないと手に
入らないという隠れた強いメッセージがあります。
本当の愛と勇気とは、この映画のように戦争なのでしょうか。
王は民のために強い兵を整え常に戦わなければいけないのでしょうか。
現実とただの物語をダブらせても仕方ないのですが、結構今の平和
とか国際貢献が叫ばれている世の中で、正義とか戦うという意味を
考えないわけにはいきません。
原作の中では、エントの戦いが痛快で映像になったとき楽しみだと
思っていました。しかし、今回の映像では、いかにも弱そうなエントは
ただ滑稽なだけでした。三部作最後では、洞窟を抜けてく中で化け物に
出会ったりとかなり難しいつくりになる内容なのでまたどのように映像化
されるのか楽しみです。
戦場のピアニストは、今まであったユダヤ人物語と同じようなもので
しつこく物語化される理由がよく解りません。ピアニストが芸術家だから
生き残ったという史実を描きたいのか、ユダヤ人虐殺の史実を残したいの
か、現在でも民族浄化を理由に多くの人が虐げられ死んでいるので、ユダヤ
人ばかり昔話で追っても仕方ないように思います。
今現在行われている戦争や紛争、非人道的事件もこのユダヤ問題と同じで
何かにかこつけていじめを生み出し富の偏在を支えているのです。これは
資本主義や共産主義にかかわらず、人間の集団上どこにでも起こることです。
それに正義とか人道支援とか国際貢献とかこじ付けが必要なのか。戦争と
いう行為が結局は今の我々の生活を支えているという本質から離す話術なのか。
考えなくてはいけません。
さて、話は変わってNBAです。
ニュースでも田臥復帰と報じられましたが、彼の実力が変わったわけではなく
当然出番もありません。アナウンサーも必要以上に田臥出場はあるのかと何度も
触れますが、うるさいだけです。終止サンズがリードして終わりましたが、
インサイドの守りがサンズは悪く、何で簡単にゴール下でノーマークを許すのか
理解できません。
あえて入れさせて、ファーストブレークを取る作戦なのか、相手のリズムを崩す
作戦なのか解りませんでした。見ているとそのノーマークのゴール下にパスが
とおってもボブキャツは、40%くらいしか得点できません。ダンクすらはずすのです。
前の試合でも、リバウンドやゴール下を守れないと書きましたが、半分は作戦なの
かも知れません。お互いのシュートで得点率が上回ればそれで勝てるのですから。
下手に強く守って3点プレーを与えたり、外から3点シュートを簡単に決められる
よりも逆に速攻で3点プレーを取ったり、早く攻めて外からゆったりと3点シュート
の成功率を上げたほうが、結果的に勝利が近いことになります。だから中はタイトに
守らないのではないか。それで、サンズは今の位置にいるのだと思います。
そうでなければ、中を簡単にフリーにして攻め手は、スタウダマイヤーが最後は
決めるというワンパターンかつ単純な戦法に対応できないはずがありません。
あれだけ解りきっていて、きっちりセンターを守れない止められないのもなさけ
ないです。今日のスタウダマイヤーは、一対一では簡単に決められるという力を
見せ付けました。彼のプレーは大きく、止めるには、早めのダブルチームかファウル
しかないでしょう。
確実にゴールしたダンクに来るところで、一度アタックで止めておかないと何度でも
ダンクにこられます。それも、位置を取ってからの攻めではなく、早い動きの中での
ダンクが得意なので、2-1-2ゾーンなど対応の仕方はあるでしょう。相手は、ディフェンス
タイトでないという点をとことん利用して、ある程度最初は打ち合いなるべく3点の
取れるプレーを多用して、手数とパンチ力双方で勝ることと、常に同じ方法で打つ勝つ
必要はないので、スローペースで崩したり、スタウダマイヤーにファウルさせたり
色々手はあるはずです。それに、戦法もこの時期だいたいはっきりしたので、対応を
見せてもいい頃です。
December 10, 2004
America West Arena,
Phoenix, AZ
Attendance: 17,105
FINAL 1 2 3 4 T
Bobcats 29 26 24 27 106
Suns 35 29 29 22 115
土曜日に、『ロードオブザリング』日曜に『戦場のピアニスト』と
かなりビデオマシンを働かせましたので、NBAのこの試合も今やっと
見終わりました。
先に映画の感想を書いておくとロードオブザリングは、原作を読んでいるので
なんか原作と違うところがあり、ちょっと頭がこんがらがるところがありました。
見ていて物語的に何で指輪を葬る旅が中つ国を救うのか解りませんし、別々に
旅しているのも何でなんだかわかりません。そして最大に解らないのが、この世の
物でないものがでてくる以上、何も弓矢や槍や刀でやりあう必要はないのに、
結局は暴力を力の象徴として使うあたり、宗教や資源や食料の与奪がなくても
争いは消えないという事がよく解りました。
争うことで生存の証が我々の遺伝子の中にきっとあるのです。
たとえ悪い魔法使いが作り出したものでも、正義のために
仲間と勇気を出して協力し合い戦わなければいけないという
なんともナンセンスなテーマなわけです。
今の世の中なら、テロリストとは戦わなければならないと
まったく同じです。裏返すとテロリストなら殺してもいい。
悪い魔法使いの手下は殺してもいい。平和は戦わないと手に
入らないという隠れた強いメッセージがあります。
本当の愛と勇気とは、この映画のように戦争なのでしょうか。
王は民のために強い兵を整え常に戦わなければいけないのでしょうか。
現実とただの物語をダブらせても仕方ないのですが、結構今の平和
とか国際貢献が叫ばれている世の中で、正義とか戦うという意味を
考えないわけにはいきません。
原作の中では、エントの戦いが痛快で映像になったとき楽しみだと
思っていました。しかし、今回の映像では、いかにも弱そうなエントは
ただ滑稽なだけでした。三部作最後では、洞窟を抜けてく中で化け物に
出会ったりとかなり難しいつくりになる内容なのでまたどのように映像化
されるのか楽しみです。
戦場のピアニストは、今まであったユダヤ人物語と同じようなもので
しつこく物語化される理由がよく解りません。ピアニストが芸術家だから
生き残ったという史実を描きたいのか、ユダヤ人虐殺の史実を残したいの
か、現在でも民族浄化を理由に多くの人が虐げられ死んでいるので、ユダヤ
人ばかり昔話で追っても仕方ないように思います。
今現在行われている戦争や紛争、非人道的事件もこのユダヤ問題と同じで
何かにかこつけていじめを生み出し富の偏在を支えているのです。これは
資本主義や共産主義にかかわらず、人間の集団上どこにでも起こることです。
それに正義とか人道支援とか国際貢献とかこじ付けが必要なのか。戦争と
いう行為が結局は今の我々の生活を支えているという本質から離す話術なのか。
考えなくてはいけません。
さて、話は変わってNBAです。
ニュースでも田臥復帰と報じられましたが、彼の実力が変わったわけではなく
当然出番もありません。アナウンサーも必要以上に田臥出場はあるのかと何度も
触れますが、うるさいだけです。終止サンズがリードして終わりましたが、
インサイドの守りがサンズは悪く、何で簡単にゴール下でノーマークを許すのか
理解できません。
あえて入れさせて、ファーストブレークを取る作戦なのか、相手のリズムを崩す
作戦なのか解りませんでした。見ているとそのノーマークのゴール下にパスが
とおってもボブキャツは、40%くらいしか得点できません。ダンクすらはずすのです。
前の試合でも、リバウンドやゴール下を守れないと書きましたが、半分は作戦なの
かも知れません。お互いのシュートで得点率が上回ればそれで勝てるのですから。
下手に強く守って3点プレーを与えたり、外から3点シュートを簡単に決められる
よりも逆に速攻で3点プレーを取ったり、早く攻めて外からゆったりと3点シュート
の成功率を上げたほうが、結果的に勝利が近いことになります。だから中はタイトに
守らないのではないか。それで、サンズは今の位置にいるのだと思います。
そうでなければ、中を簡単にフリーにして攻め手は、スタウダマイヤーが最後は
決めるというワンパターンかつ単純な戦法に対応できないはずがありません。
あれだけ解りきっていて、きっちりセンターを守れない止められないのもなさけ
ないです。今日のスタウダマイヤーは、一対一では簡単に決められるという力を
見せ付けました。彼のプレーは大きく、止めるには、早めのダブルチームかファウル
しかないでしょう。
確実にゴールしたダンクに来るところで、一度アタックで止めておかないと何度でも
ダンクにこられます。それも、位置を取ってからの攻めではなく、早い動きの中での
ダンクが得意なので、2-1-2ゾーンなど対応の仕方はあるでしょう。相手は、ディフェンス
タイトでないという点をとことん利用して、ある程度最初は打ち合いなるべく3点の
取れるプレーを多用して、手数とパンチ力双方で勝ることと、常に同じ方法で打つ勝つ
必要はないので、スローペースで崩したり、スタウダマイヤーにファウルさせたり
色々手はあるはずです。それに、戦法もこの時期だいたいはっきりしたので、対応を
見せてもいい頃です。