King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

今年二回目の映画は、ハウルの動く城

2005年01月05日 03時16分03秒 | 日々のこと
元旦の映画の日に映画を見るのがここ数年の私の慣わしです。
今年も観ました。『ターミナル』。これはまったくマークも
観る予定でもなかったのですが、目的の『ハウルの動く城』が
満席では入れなくて、それになってしまいました。空港で待つだけに
なってしまう男なんて、それのどこに物語があるのか、しかし
これがとても感動してしまったのです。

同じ人間でも、最近はこういう人の事を思いやる思いやれる人が
いませんね。私は、海外旅行してきたばかりで、出てくるシーンが
みな体験したものだけに生々しく感じた部分もあります。それと
反対側からみるとこうなんだなと感心した部分もあります。

こういうべたな作りでも人を感動させる事ができるという見事で
アメリカってこういう国なんだという作品です。

やっと4日に観た『ハウル…』は、全然意味がわかりませんでした。
ストーリーがあるのこの映画、結局何が言いたいのという疑問が
残ります。魔法使いが戦争に参加するという設定が大人の感性に
引っかかるものがあります。もっと想像力を刺激する物語性が
なぜできないのだろうか。宮崎アニメなら、今まで見る側の感性に
訴えるものがあったのに、今回は絵で楽しませるところばかりが
目立つような、キャラ設定で若い男が若い娘に恋をするなんてのは
芸がないのです。

悪魔との契約とか、悪魔に取り込まれてしまったとか魔法使いの
定義上おかしいような設定も見られます。しかし、テーマとしている
ことは、伝えるべきものがある。それが愛。愛する人には、醜いも
若いもない。人を愛することの大事さ。それを伝えることの気持ちの
大事さ。愛の強さを悟る大事さ。ですね。

これから人を愛していく人。一杯恋をしようと思う人。人を好きになり
たいと思っている人。そういう人は是非見るべきですね。私のように
酸いも甘いも知り、恋をして愛を持ち愛を知る人間にはなにを今更です。

ストーリーとかメッセージとか言う前に、ソフィーの恋を見てみましょう。
恋や愛がすばらしいんじゃなくて、伝えることの勇気を感じることも大事
です。
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生NBA観戦その一 レイカーズ対ラプターズ

2005年01月05日 02時35分33秒 | 日々のこと
私が2004年暮れの休みを利用して観たNBAのゲームの感想です。
まずは、ステープルズセンターでの最初の試合。
日本を旅立ったのは、暮れも押し詰まった27日。
この日10時間も飛行機に揺られたどり着いたらまだ
27日の朝だった。午前中にホテルに入ったがすぐ観光に向かい、
アメリカというものを味わった。次の日すっかり観光客気分で有名観光地を
次々に攻略し、午後にはステープルセンターの近くの有名レストランで
巨大ロブスターを食べ英気十分。しかし、このレストランにたどり着く前に
ストームにやられかなりびしょびしょだった。食事の後、そのため一旦
ホテルに帰り、身支度を整える。すでにステープルセンターの上には、
サーチライトが舞いお祭り気分。人々がどんどんと会場に押し寄せている。

December 28, 2004
STAPLES Center,
Los Angeles, CA
Attendance: 18,997

FINAL    1   2   3   4    T
Raptors  26  29  27  17   99
Lakers   24  35   22  36  117

このツアーを申し込んだ時点で、まだラプターズのエース
ビンスカーターは、在籍中でコービー対カーターをみれると
楽しみにしていた。しかし、このゲームの1週間ぐらい前に
トレードしてしまい、ラプターズはモーニングとアーロンウィリアムズ
を得たのに、モーニングは故障ででてこないし、ウィリアムズは
出してもらえない。

それに、ゲームのスターターにローズも出ていない。何でローズを出さない。
ローズも生で見られないのかと一瞬信じられないショックだった。しかし、
最初、レイカーズがよれよれのゲーム展開で、コービーは接触プレーで
肩を痛め、あまりやる気が出ない感じの出だしだった。なんだやらないのか。
俺は日本からお前を見に来たんだぜ。もうお前しかいないんだぜ。と思って
観ていると、点差はどんどん開いていく、たまらずトムジャノビッチタイムアウト。
駄々っ子コービーを説得するかのようなタイムのとり方。

なんか大丈夫かと見ていると、形はどうしてもラプターズの方がよい。
早い段階で攻める形が整い、外からも中からも点が取れる。ドニエルマーシャル
、クリスボッシュ、モリスピーターソンといった若くて活きのいいのが
得点していく。レイカーズの点の取り方は、完全なフロントコートよりバックコート
のバスケットだ。これはかなり危険な点の取り方だ。コービーがいいときは良いが、
インサイドやローポストでのワンノンワンなどで確実に得点できるプレーヤーが
いないため、コービーがいない時間に追いつかれてしまう。さらに早い展開で
攻められたり、高さでこられたらそれを止められない。

頼りはコービーのスーパープレーのみなのだ。これはテレビで見る以上に
スーパープレーだった。ダブルクラッチにしろダンクにしろ飛ぶとは思ったが、
こんなに飛んでいるのかと思う感じだった。特に、中に切れ込んでいくプレーでは
ほとんど3点プレーにしてしまううまさで、逆転された展開でも、コービーが
でてきてフリースローにより追いついてしまう。昨期のレイカーズには、フィッシャー
、シャック、といった外からのスペシャリストとインサイドからのスペシャリストが
いて、さらにコービーはなんでもどこからでも点が取れるというオールラウンダーという
華々しさだった。

今期は点はコービーが取るしかない感じだ。楽に3ポイントを打てる形も作らないし、
作れるスタッフもいない。グラントとオドムが影武者のように最後のシュートを荷う
シーンがあったが、オドムはすでにピークの動きからいくらかさびが出ている感じで
決まるはずのインサイドの切れ込みがふさがれたり、ファウルどまりになったり、
まことにふがいない。グラントは本来守備の選手なので派手なダンクや体を張った
ワンノンワンで決めるだけの高さと力強さもない。ここは力強いセンターが是非ほしい
ところだが、メドベネンコはまったくの力不足。ディバッツはいつでてくるのかという
状態。しばらくは、ウォルトンとミームの成長待ちが続くのか。

こんなチームを見放したのか、応援隊長のジャックニコルソンの姿はなく、ハリウッド
スターの顔も見えない。クリスマス休暇からニューイヤー休暇のこの時期にはさすが
スターはパーティーとか忙しいのか。

この試合で、特に発見したのはローズの守備がいいこと。コービーとのマッチアップだった
が、この試合彼のディフェンスが笛を吹かれて4つファウルをした時点で終わったと
思いました。彼が座って抗議しながら相手の足を触り、ファウルになったあのシーンです。
ローズのディフェンスはすばらしいのです。テレビなどで見ていると簡単に抜いてシュート
したり、あまりついていないように感じますが、空中でもまさに空中の格闘技と表現され
るようにシュートする方も守る方も色々動きがあるのです。

確かにただスピードで抜く場合もありますが、さまざまなフェイクとディフェンスの攻防
があり、サインのやり取りもベンチとリーダーの間でのやり取りがあり、タイムもコービー
がOKを出して、とったり交代の指示を出しているようでした。それにゲームの流がすさまじく
早く、テレビで見ているとタイムアウトや冗長な時間が結構あるように感じていましたが、
いやタイムもそんなだらだらしていなくて、時間どおりすすんでいてゲーム自体があっと
いうまです。コービーの活躍で勝ったゲームですが、彼の活躍がどのチームにもこのように
通じるか、このスタイルで最後まで戦うのか、コービーというスーパースターの行く末と
同時に懸念を持ったゲームでした。地元の人は大喜びでしたが。
コメント (2)
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