King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

一抹の不安、ピストンズ

2007年05月29日 01時24分34秒 | バスケ
土曜日の放送のNHKのピストンズ対キャバリアーズは
先に結果を知っていましたが、やはりみていて面白い
物でした。

しかし、このカンファレンスファイナル第2戦の結果のニュース
を見て少し不安を覚えました。このゲームに関して点差とか
は関係なく、2連敗したということと前半のリードを保てなかった
時点でキャバリアーズの勝ちはなかったのです。

私が不安を感じたのは、2連勝を報じるニュースの一部に
2連勝してもう優勝したような騒ぎという書き方をしているところが
あったからです。

このゲーム自体は完全にキャバリアーズの負けです。
アウェイだったからとか審判が悪いとかいう人がいますが、
レブロンが最後のシュートをあの位置でターンなどしている
時点で決まるはずもなく、その後完璧にリバウンドシュートを
打ったのに決められないラリーヒューズもお粗末だし、ティップし
たバレジャオもまた輪をかけてお粗末です。

この攻撃の前の、ラシードのフェイダウェイがきっちりときれいに
決まったの対して、キャブスの最後の攻撃のまずさとレブロンの
今の状況を表したあの攻撃は見事に力の差を見せ付けました。
ピストンズは決していい出だしでも、いい得点パターンでもなく
最後の第4Qなどビラップスのワンノンワンが悉くターンノーバーに
なってしまったときなど、決定的にまずいシーンもありました。

しかし、チームとして勝ち方が確立しているという場数の差も
見せ付けました。高さでは、イルゴースカスとかバレジャオの方が
高く何もしなくてもミスマッチでありながら、インサイドは守られて
いました。外からのシュートは簡単に打たせるもののゴールしたの守り
は、マクダイスやマキシェルによって守られました。マキシェルは
2mそこそこですが、ブロックやダンクといったパワーフォワード的な
攻守が得意で、ミドルやロングが打てれば当然スタメンも果たせる
選手です。

しかし、インサイドで活躍してもファウルになってフリースローが
悉く落ちたり、ミドルでさえろくに入らないとなるとこの試合のように
控えのマクダイスが故障して痛めた後の出番位しかないように
思います。

この試合も、ピストンズの主力が休んでいる第2Qに大量リードを
許します。キャバリアーズは、外からのシュートが決まっていたので
リードを作りましたが、展開が速くなった時にオフェンスのリズムを
確立していつもレブロンが縦に突っ込んでいき、パスアウトという
ワンパターンの攻めをやめるべきです。もっとゴールしたからミドルまで
の近距離で相手ディフェンスを破っていかないとまたホームでも
同じことになります。

レブロンジェームスがインサイドに切れ込んで、そのままゴールを
目指さないことにマスコミが質問していましたが、彼自身にも
フラストレーションが大分溜まったいるようで、最後は不発の
終わり方でしたから、今後も同じパターンで攻めるなら結果は
同じということになるでしょう。シュート率とか得点を獲るのは
不安定要素がありますが、守りに関しては同じように守って
失敗したというのは、余りありません。だからディフェンシブな
チームが最近優勝しているというのも当然なことといえます。

失点を最小に抑えて、それより多く得点するという論理です。
今年の傾向として100点を超えるゲームが増えたというのは
それだけ派手さが好まれて見せる部分を強調したバスケが
好まれたのでしょうが、プレーオフを勝ち上がってきたのは
スパーズとピストンズという失点を抑えるタイプのチームです。
それでもこの2チームがまったく同じようなディフェンスかというと
そうではなく、ピストンズのゲームはみていてとても華があり

思わず笑えるシーンもあります。この日は、ラシードがオフェンス
ファウルをしたときには、いつものような派手なリアクションがなく
直ぐに黙って守備に走り、それが何度かリプレイにでて思わず
笑ってしまいました。しかし、このファウルもビラップスの暴走気味の
ひとり攻撃に対してわざとやった節もあり、なかなかにくい事をと
いう笑いも出てくるのです。

しかし、このゲームも一番の見所の第3Qの12点差がどのように
詰められたかという大事なところをカットしてあり、なんとも間抜けな
シーンは残すという編集をしています。後半が始まったあとすぐに
ピストンズが連続得点したのでなく、最初の3本はピストンズの
決められるところなのに落とすというプレイだったのです。それが
スタメンが今までひとりで単発であった攻撃から、チーム的な
動きを取り入れたと思ったらいつの間にか点を縮めたという
感じでした。ワンノンワンでの個人技あり、ビラップスのスリーあり、
リップの走り回ってのシュートありとそれぞれに外かと思えばうちと
広いシュートレンジを持ち、多彩な攻撃パターンで決めています。

一方のキャブスが凡ミスをしてしまうのに対してそういう小さい
ミスとか息が合わなくてというのが少ないのが特徴です。
ただピストンズにも崩しどころはあり、下手に第2Qでリードを
作るより、第3Qまでつかずはなれずでゾーンから走る展開とか
スピードの強弱や控えの選手の時間帯とか突きどころは結構
あるのですから、まだあきらめずにがんばってもらいたいと思います。
そして今度の水曜も同じカードだということでまたまた楽しみです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする