King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

行きつくところ

2009年11月26日 15時10分17秒 | 珈琲
最近のコーヒー焙煎はやればやるほど行き先の
見えないものとなっています。

一方、ティスティングしてくれる人が増えて、
その好みを聞くとどういう理由かマンデリンが
好きだという人が多く、その理由を探る必要が
あると思いました。

ひとつすぐに考えつくのは、酸味の勘違いという
まだ本当のコーヒーの醍醐味というか楽しみを知らない
のではという予測です。

一様に焼きたての豆は、発する香りからとにかく
尋常じゃない物を連想させるらしく、飲んでくれる
人には驚きの好感触なのですが、私が聞きたい感想と
は微妙に違うのです。

それぞれのコーヒーの好みや好きなコーヒーの味などを
聞くとそれぞれのコーヒーの楽しみを持っていてみんな
安らぎのコーヒータイムというのを演出していることを
知ります。

それに私の珈琲は何を応えるのか。

実は、私自身コスタリカを焼いてその酸味の強烈なさわやかさ
やカメルーンの甘みの強さに感激し、何もパナマ・ゲイシャだけ
が特別特上じゃなく、甘みだけに限ればもっと甘い印象を与える
物も、酸味も強い物もいくらもあるのではないかという当然の
ことを感じていただけに、もっとこんな味もあるんだとか、
これがコーヒーなのかという驚きを発してもらいたかったのだと
思います。

しかし、人の持つ感想は千差万別であり、その人のコーヒーの
感覚から当然持つべき私と同様の驚きなど望むべくもなく、
逆に特徴のないものこそ誰でもが普通においしいという感想を
呼ぶのではと感じてしまいました。

それだけいろいろな感想を聞いたのですが、焙煎の方はあまり
順調には進んでおらず、渋みが出たり、相変わらず表面が欠ける
現象などに悩まされました。

サンプルでもらったブルーマウンテンも私の持っていたブルマンの
印象とは違う顔を見せこれはこれで良かったのですが、今まで
このような渋みを感じたことがなかったので、調べてみると
サンプルロースターでは火を弱めると渋みが出るという記事を
見つけて今までの焙煎方法をやり直さなくてはならないと感じ
ました。

味が抜けたり、表面のはげに対して一枚餅網をはさむことにより
強火にしても禿が起きず、味も良くなるという意見があり、さっそく
それも試してみましたが、時間がかかりせっかく強火にしても
あまり意味がないように感じました。

味については、どの豆を焼いてもあまり変化のない平坦なできに
なったように感じました。これは、カバーをつけて温度変化を
なるべく起きないようにした結果もあると思います。
普通に温度を徐々にあげて行き、一ハゼが終わったら温度を下げ
間を置いたりとかしないで温度はそのまま一定で今までの焙煎の
方が味は良かったのではと感じました。
コメント
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