King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

苦い珈琲をくれ、について

2010年10月17日 15時07分20秒 | 珈琲
旅行から帰っても体重は
変わらなかったのですが、昨日
走らずに体重計に乗ったら3Kも増えて
いました。

先日、NHKで手作りの食事の大切さ
85歳の料理研究家が訴えていました。

ここ何日かの食事がスーパーのお惣菜
のようなものばかりだったのを思い出します。

ここの所訪れたお客様の要望から、最近の
珈琲の特長であるハーブのような香りと
上品な味わいに対する苦味について考え
ることが多くありました。

うちのお客様が言うような珈琲らしい苦さの
珈琲が直ぐに思いつかなかったという反省
から、金曜日は苦味をテーマに焙煎しました。

そして、ただ深い焙煎で出たものについて
また考えたのです。

深く煎って苦味とコクが出る豆もありますが、
実際には酸味が消え、甘みも消えてしまいます。

お客様の要望は苦い珈琲です。

中には炭火で焼いた珈琲とか、渋い味が好きと
言うお客様もいました。

そういうお客様に、ただ深く煎った豆でいいので
しょうか。

珈琲は苦いものという固定観念をさらに飛び
越えた物を提供できてこそ本物だと思います。

そんな答えがちらちらと浮かぶ週末となりました。

珈琲は苦ければいいという話は、プロの珈琲屋
さんでも聞きました。

豆屋さんでも深煎り派と浅煎り派がいます。

私は、どちらかというとここでは書きませんので
直接お店に来て確かめて下さい。

私が言いたいのは、深く煎ってしまうと味が
消えてしまう豆と深く煎るとまた違った顔を見せる
という豆とその時その時の深さに味があるという
ことです。

ただ要望どおりの苦いだけの珈琲を出しても
苦いのが好きというお客さんは納得しません。

しっかりと他の味のハーモニーがないとただ
苦いだけというのは実はつまらない味なのです。

本人もそんなことは知らずに苦いのをくれと
言っているだけなのです。

そんな顔まで変わる味の変化を楽しみに
きませんか。きっと驚きますよ。
コメント
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