King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

今朝の珈琲はコロンビア

2010年10月25日 10時01分56秒 | 珈琲
今朝は、コロンビアエスメラルダスプレモです。

今となっては、特別な響きも、それほど高級感も
ありませんが、コロンビアというのは私の中では
評価替えが行われたもっとも顕著な豆
です。

長年コーヒーはブラジルを信じてきましたが、
その長い間に生産地は様々な変化があり、世界の
コーヒー事情も変化があったのです。

そんな事も露知らずずっとブラジルを飲み続け
世界がどう変わったかなど関係ない状況でした。

しかし、生産地の事情や日本の豆の売られ方など
様々な情報が入り、その後でも自分の舌と自分の
焙煎で飲む世界のコーヒーはまた違う世界を創り
ました。

さて、今朝のコロンビアは朝の目覚めにふさわしい
香りです。

さわやかで鮮烈な刺激のある香りに目覚めを促す
声が響いているようです。

それもゆっくり静かに体に響きます。

まるで母親の朝だよの声のように。

そして、味はマイルドできれいな酸と静かな苦味を
感じさせます。

深く煎ったコロンビアでしたが、これはこの香りと
酸なら浅煎りでもっと新鮮なイメージになるに
違いないと感じさせる香りと味に少しのギャップが
ありました。

甘味と苦味の厚さなど少し、ぴたっと収まるところに
来ていない。いや過ぎてしまった。ベストではない
そんな主張が仄見えるのです。

コロンビアは、深く煎っても浅くてもその位置でそれ
ぞれの味を出すといわれています。

しかし、それは私の中では焙煎と豆によるという
但し書きが加わります。

煎り方を変えそれぞれの顔を出す豆と煎り方により
それぞれにおいしいというのはまた違った事で、
コロンビアは焙煎は難しいものの煎り方のスイート
スポットは広いといわれています。

しかし、これも意味を取り違えて焙煎をすると
こんなことかということを感じさせるような
今朝の豆でした。

これはコロンビアに対して厳しい見方かもしれ
ません。

マイルドで鮮烈なフレッシュ感とやさしい香りに
包まれたことは確かなのです。

朝のコーヒーにふさわしい味でした。

朝からバリバリ仕事のきりっとした苦味では
ありませんが、よく駅で売っている紙コップの
苦味しかないコーヒーを飲むとこれから仕事
なんだと尻を叩かれたような気分になりますが、
今朝私が飲んだチームメイトとエールを交わしながら
ベンチを飛び出すようなそんな雰囲気の珈琲が
いいか、それは好みの問題です。

ビジネス戦士を送り出す駅売り珈琲を売って
みたいという希望もあります。

屋台でも作ろうか。
コメント
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