King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

レッドマウンテンとガヨマウンテン

2017年12月04日 11時01分29秒 | 珈琲
朝は陽が差し、温かい冬の朝でしたが、昼になり
雲が厚くなり冬の空気に包まれてきました。

つい先日までどこかで落ち葉焚きをしているかのような
香りがあったのに今では霜に濡れた落ち葉の香りに
とってかわられ季節は空気の香りで確実に判断できる
のでした。

この冬の香りをかぐとやたらとあれもしてこれもしてと
予定が立て込んでくるものです。

特に車のタイヤを替えて、スキー板にワックスを入れて
乾燥した関東の空気の中で、雪国の銀色の世界を夢想する
という重要な時間もあわただしい業務の合間に作らねば
なりません。

年々このシーズン前のワクワクを共有する会話をできる
人がいない残念さが増しますが、不思議と町にはたくさんの
スキーキャリアを積んだ車が行き交っています。

普通の北半球にある先進国では、冬にスキー休暇というのが
あり、国が冬にスキーをするのを認め推奨しているのに対し
日本ではどんどんスキーをする人が減少し、逆に外国人が増え
それも今まで雪を見たことがないという人が雪を見て喜び、
子供のようにそり遊びをして、次にスキーに挑戦する運びとなり、
その発展と自然なる発想と喜びの共通するところに日本人として
こと消費などと構えていられないものを感じます。

まず、システムとして国としてスキー休暇を認めるような
認知度と人生と休暇の意義を知る文明国としての生育が
日本にあるのかという疑問を持たざるを得ない現実があり、
それが地方の衰退とせっかくの資源に気が付かずに錆びさせて
いる現状を危惧するのです。

安倍昭恵さんがスキー人気を復活させる会の名誉会長やら
スキーイベントの名誉会長などをされ、野党はまたぞろ公務か
政府職員の手当てがと噛みつきましたが、その前に資源としての
冬の観光をもっと真剣にアピールしたり楽しむスタイルを研究
してみたのかという政治家の票とか利権に関係しないものには
関与しない姿勢に何の使命感もないのかという思いを抱きます。

さて、初めてスキーをしようとするアジアの人たちは雪国の持つ
魅力全てに通じていてもちろん温泉にも親しみます。

そういう動きに現場は言葉の通じるスタッフを準備したり、
海外から予約できるシステムを入れたりしているものの、
自分たちがなすべき本質には気が付かず、何を正し導入し
さらに地域の発展をということ
まで行きついていないように思えます。

例えば、インドネシアの人たちはどんな珈琲を飲んでいるかと
いう興味もなければ、ホテルや旅館でどんなひどいものを飲ませて
いるかという認識もありません。

彼らインドネシアやアジアの国々で今後珈琲の需要はますます
高まり、よい珈琲作りも進むものと思われます。

ただ、せっかく輸出したものが消費されている現場を見たら
多くの疑問を抱くはずです。

多くの外国人が日本でのコーヒー事情にがっかりしていて、
一部のマニア的な珈琲に感銘を受け自国でそれを展開する人も
いるわけですから、日本の喫茶店文化と珈琲をストレートで
飲み分ける文化などより良い豆と味の世界を訴えていかなければ
ならないと思います。

そんな意味でこの冬レッドマウンテンとガヨマウンテンという
今年今後小粒化しているケニアとインドシアにあるなかこの
二つのブランド豆は豊かな味を保ちこの冬を彩るものとして
年末とお正月というベストシーズンをこの豆で乗り切ること
ができる喜びを感じます。
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