King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

スターウォーズ最後のジェダイ鑑賞

2017年12月22日 12時50分22秒 | 映画

前作から意外と早い新作の登場でどんな展開かと思いましたが、世間の評判とは裏腹になんかこの戦いを続ける意味があるのかという疑問がただ沸いただけです。前作でもそれは感じたことで、あのデススターなんてずっと作られては破壊され最終兵器の完成が戦争の終結になるはずが、ゲリラ的戦いで破壊に成功しめでたしめでたしで終わりにしておけばいいものを受けて金が儲かるシリーズになったために素材をさんざ使いまわしてできるだけ引っ張ろうというものを感じてしまいます。昔は気にならなかったSF的失敗ももともと宇宙にファンタジーを取り込んで時代錯誤的チャンバラを宇宙で行うというシステム上ストーリー上の無理とかテーマとかどんどんないがしろになってきている感じもします。この帝国の立ち上がりというのはそもそもナポレオンの自ら皇帝を名乗って帝国覇権主義に走り他国を侵略した歴史に触発され民主主義が高度化すると人々は何も決められなくなって強力な強権による統一を求めるというかつてたどった道を宇宙を舞台に人の習いを描きつつそれに否を唱えて立ち上がることができる人の素晴らしに姫と騎士という古きものを持ち込んでロマン的に仕上げた冒険活劇なわけで、それがディズニー参入でならず者のハン・ソロとお姫様の恋と三角関係などの恋バナはとれなくなりその子孫が繰り広げるものに新しい対立や勢力構図など新機軸もなかなか盛り込みずらくいまだにまだ戦っているという展開を新しい構図に入れない第二作としてこのまま終盤に行ったらますます戦い未だ終わらずの展開で終わりそうでテーマもへったくれもない作品になってしまいます。そもそも帝国軍は何のために宇宙支配をしていこうとしているのかもはやわからず、物語に必然や暗黒面に支配されるということの意味ももはやなんだか分からないのです。カイロレンを暗黒面から救い出し寝返らせることができると信じて会って説得を試みるレイによりファーストオーダースノークを倒すことに成功カイロレンはレイと組んで新たなファーストオーダーを作ろうと迫るのですが、もし、戦いを終わらせる、もしくは政権の変更が可能なのはレジスタンスとしての戦いよりもこのカイロレンとの協力こそ一番の近道であり、本来の暗黒面から解放も可能だったのではないのかと思うのです。もともとルークスカイウォーカーはなぜ隠遁生活になり、最後フォログラム戦いに何をなそうとしたのか全く意味不明であり、フォースの覚醒でどう何が覚醒したのか島の暗黒面で何を見て何を確信したのか、自身の過去の秘密と向き合ってどう変わったのかという面でも説明とか必然とか描き方に魅力として伝わってこないのです。そもそも魅力的な登場人物が少なく、みんな学芸会の様なスター性のない人々の起用です。かつては王族の血族と一般の奴隷の人とその転身など聖書に出てくるような人の配置で物語の組み立てが出来上がっていたのに今回は脱走兵に整備係と無謀なパイロットとみんな必然のないところにスポットが当たっていてなんのために戦っているのかも今やわからないのです。物語に魅力はないけれどやはりかつてのスターウォーズで受けた衝撃そのままにあのワープ航法の映像やライトセーバーで戦ったりの衝撃がまだあるので見てしまうというブランド効果のみのような感じです。それに、ディズニー、JJエイブラハム、ソニーといった最強布陣で面白くないはずがないということで成り立っている映画だと思います。あと一作も結局面白くないから見ないとはならないのだろうと、公開されればまたみてしまうのだろうという映画でした。

コメント
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