King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

疑惑の斜面

2017年12月28日 23時57分25秒 | スキー

二日目の草津は、朝飯を食べ早々にゲレンデに向かうと同じように風と雪で、リフトも三本しか動いていませんでした。それでも下のリフトで誰も踏んでいない雪を滑ったりして何本か滑った後に青葉山レストランでお茶をしながら青葉山リフトが動くのを待ちました。というのはリフトを動かしたり、パトロールが何やら準備に動き回っている気配がしてこれは昨日と違いここもオープンするんだと思ったからです。同時にロープウェイも試運転を始めています。とすれば、ここでのんびりお茶を楽しみ開くのを待つのがベストの選択です。同じようなことを山頂の駅でもして、今度は本白根ロマンスが開くのを待ちました。この時は早いお昼をとり、食べ終わるともうリフトが動いていました。これが動いてより回転がよく本白根を滑れました。ただ、昨日はほとんど滑る人がいない状況だったのが今回はリフトが動いているのでやたらとこの本白根の壁に人がやってきました。そして、ほとんどが途中で雪にはまり動けなくなり、刺さっているのです。こうなると滑る範囲が狭まり、とても昨日のような感覚では滑れません。私の板なんかよりはるかに深雪向きのボーダーも止まってしまったために滑れずにはまったままになる人が多く、スキーヤーと違い彼らは立ち上がるのにストックがないので余計長く雪にもがくことになります。そんな状況ながら不思議に思ったのはスキー教室の教師と生徒のペアのボーダーが私の前でリフトを降り、本白根の壁に向かったのでどんなレッスンをこの斜面でやるのかと興味をそそりました。というのはこのようなコンディションではただ真っ直ぐに滑るだけしかできなくてテクニックもレッスンもあったもんじゃないのです。もし、斜面の途中で止まろうものなら板が沈み身動きが取れなくなるのです。となれば、先生も斜面の出だしで滑り方を教えて下まで滑っていかなくてはならず、途中でアドバイスや指示はできないのです。そして、生徒が滑ると案の定途中で雪にはまり止まってしまいました。もちろん先生は助けに下から駆けつけることもなくただ降りてくるのを待っています。そんな脇をこちらは三回降下してやっと脱出したなと思ったら次にまた私の前にその二人がいたのですが、さすがに違う方に行くのかと思ったらまた同じ壁に向かい、また途中で生徒ははまりという繰り返しをしたのです。こんなので何か教えることができたのかとても不思議なレッスン風景に私には見えました。つまり生徒にこの斜面が降りられる技量がないのになぜ繰り返し雪に埋まる苦行をさせたのかということです。他のスキーヤーにしろボーダーにしろ同じようなもので、何人もの人が斜面の途中で埋まって身動きが取れない様子をみたらこの斜面を迂回するなり引き返すなりすればいいのに、何を考えているのか次々に雪に埋まる人が後を絶たないのです。これは何も技術云々でなく、ある程度新雪の経験があればただ勇気をもってまっすぐに滑り下りれば誰でも下まで行けますが、一度板を横にしたり止まってしまったらそのままずぶずぶと雪に沈んでいくという経験が待っており、下手に倒れこめばそのまま雪に埋もれてしまうというさらに悲惨な状況になり、経験がなければパニックにも陥る事態になります。ただ、深雪というのはこの雪にまみれるという体験も新鮮で楽しいので、傍で見るほどの深刻さは彼らは感じてないのかもしれません。ただ、人が増えると昨日ほどの楽しさもないと感じて一旦青葉山まで降りてそこでリフトが終わるまで滑ることにしました。雪が多く降っている割に各斜面の雪付きは悪く、どこもブッシュが出ていたり雪質的には楽しさはイマイチでまたあのいつものさらさらした雪の感覚は次回の楽しみだと感じつつ初滑りはあっという間に終わりました。

コメント
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