トヨタは中国で電気自動車を売り出すと発表し、2025年までに全車種を
電気自動車化するとしています。
脱炭素社会とか脱化石燃料化という世の中の変化はより身近により近未来の出来事と化してきています。
そんな世の中の変化とルールの変化に日本は取り残されているようで、未だに石炭発電の火力発電所を輸出するとしています。
異次元の金融緩和で円安にして輸出企業や大企業は景気拡大の恩恵を受けていて一般の人々は長時間労働に低い賃金で離職率が上がり求人倍率は上がっても誰もそんな仕事に就こうとせず数字上の景気拡大が続いているのです。
秩父の現状はもっと悲惨で高年齢化と過疎とさびれる地方の実態をさらしています。
それなのに交わされる会話には秩父は今観光客が増えて景気がいいでしょうとか祭りの湯がにぎやかだとか土日の道路の混雑とか活気があるかのようなことが言われています。
しかし、それらは実体経済の動きを知らない人たちのうわべの見方です。
確かに駅や市役所は新しくなり、道も広がりいろいろと投資が進んでいるように見えるものの実際には人口がどんどん高齢化し一人暮らしのお年寄りばかりがいる旧市内や耕作放棄地が増え野生動物がすぐ身近に現れるようになっているのです。
これらは実体経済に合わせた政策や具体的な処方箋がなく、見た目の豊かさだけという日本の現状の危うさを表しています。
毎年過去最高の予算を組みその35%が国債によるものであり、それがずっと続くという借金財政でこれが火種とならず国際問題にもならず何かあると比較的安全な通貨として買われ続けるという不思議な現象がもう何年もつづいています。
テレビを見れば日本のおもてなしとか外国人が日本の文化やアニメをもとめて続々と訪れて世界に誇る国であるかのように持ち上げています。
かつて、武士道を説いて日本の独自性をアピールし世界に独自のルールでアプローチした新渡戸稲造が結局は日本の進む方向を変えられなかったように正しいことだけでは動き出したうねりは簡単には方向修正できないのです。
しかし、正しいとみんなが気が付くことやおかしいと言い続けることで誤った方向に向かうルール変更に修正が加えられるのではないでしょうか。
世界では脱炭素社会が進んでいるが、地方で何ができるかといえば薪ストーブとかペレットストーブの普及ではないでしょうか。
秩父に移住する人のほとんどが薪ストーブを使い、その前で飲む珈琲をと買い求めにいらっしゃいます。
放棄された農地や山間地の活用で人口減を食い止め秩父の良さをアピールしていくことが今後より重要な施策になっていくのではないでしょうか。