ここのところの空き時間はこの『ハンドオブゴッド』と『パトリオット』を見て過ごすという
感じです。
主役のロン・パールマンは映画でよく見る顔で、私はキューブの印象が強いのですが、調べると
キューブには出ていないので誰と見間違いしているのか、調べるも解りませんでした。
その他ボディオブプルーフのダナ・デラニー、ギャレット・ディラハントなどなど脇も豪華出演陣と
なっています。
死んだ息子のビジョンが見えてそれで事件の全容が明かされていくというサスペンスなのですが、
そういう超自然現象も精神病と疑う主人公と薬のせいで見る幻覚とか精神的ショックによる幻覚とか
様々な角度でその扱いが病気か薬か本物のビジョンかというところがこの物語の中でも
真実かという不確かな中で科学的アプローチによりビジョンは本物の啓示で、真実のアプローチを
示しているとなっていくところに最初から事件を解く超常現象を真実の声としないところに
信憑性と果たして結末はどうなるのかという興味が湧く構図となっており、続きを急いでみてしまう
のでした。
ただ、被害者のPJだけが正しいかのような内容と暴力と復讐を肯定するようなストーリーに違和感も
あります。夫婦そろって犯罪者であることには変わりなく、神に見いだされたら殺人もOKなわけない
のであり、メッセージを誤って理解して被害者も出てしまうので随分手前勝手なお話なのです。
アメリカ人の思考はこうなんだ。これがアメリカファーストなんだと良く解るドラマです。
このドラマを見ていて日本語の台詞に比べ、英語の台詞は画一的で決まった言葉しか使われず語彙が
随分少ないのにびっくりします。ののしる言葉もshit,fack youばかりで、使われるシーンでくそだったり
ばかだったり、くたばれだったり日本語の表現の多様性に比べ馬鹿の一つ覚えのようなセリフで英語って
つまらない言語なんだと思ってしまいます。なにかにつけてfaking bagとか形容詞にファックがつきますが
いちいち場面に合わせて意訳していてあれそういってないよなあという事が多く、日本のドラマなんか
英語にしたらどうなっちゃうのと思うのでした。
朝のニュースでも生きがいという本がヨーロッパを中心に話題になっていると言っていましたが、もったいないなど
英語にない日本語は多いのです。グローバリズムといいつつ相互理解も言葉の差と精神性の理解から入らないと
とんでもないことになるでしょう。