お祭りも過ぎよいよ年末のあわただしさに包まれることになりました。
何かと気ぜわしいこの季節ですが、一息つくときにはこのあわただしい空気から
のがれてほっとしたいものです。
そして、その珈琲タイムには当然この一年を振り返るという時間になるはずです。
そんな珈琲時間にふさわしい味が『第四楽章』です。
気分の落ち付く深い香りと思索に誘うまろやかで艶のある飲み口。
毎年人気のブレンドです。
第四楽章は特に特定の曲を想定はしていません。どの曲も第四楽章で強まる主旋律とその展開
さらに元の旋律に戻るというパターンをイメージしこの年末に飲むブレンドにしました。
お好みの第四楽章を思い描きながらお飲みになりご自身の人生の第四楽章に重ね合わせたり、
年末で一年を振り返ったりというシーンに似つかわしいものとなっています。
不思議なもので、人は最後を意識するとその絶頂期の時と比較します。自身の事もそうですが、
歴代の芸術家でも例えば人気の陰りだしたモーツァルトの交響楽を聞くと絶頂期だったジュピター
のころとどう違うのだろうかと考えたりします。それがただ単に人気の面で陰りとなったのか、
それとも芸術的源泉が枯渇してきた故なのかとか、妙な思いも出てきます。
それは作曲家の絶頂と限界とか何が最高傑作かという議論やら好みの話になりますが、日本では
毎年この時期ヴェートーベンの第九が演奏され風物詩となっていたり、イギリスではジュピターを
いつも流していたり、その絶頂期の第一次大戦終結の頃にまとわりそれを想起させるよう使われたり
しています。EUの国家として第九が歌われたりとしたり、今クイーンの映画がヒットしていたりと
音楽と時代を意識する動きはずっとあり、皆絶頂期を思う行動になっています。
しかし、それは現在を思う一つの行動で、必ず今の自分はどうだという思考に戻ってきます。
現在に戻った時に気分をシャキッとさせもう一仕事するのがひとつの珈琲の役目です。
忙しい時期だからまったりしっぱなしではいけないのです。さてもうひと仕事それが年末です。