King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

海岸線に思う事

2018年12月25日 15時05分42秒 | 珈琲

いつもは関西に出張する時には必ず新幹線でした。

都内で用事を済まし、東京駅地下の売店で弁当や車内で食べるものを

買い込みのんびりと車窓を眺めると旅行気分が高まります。

そんなお気に入りの時間をなぜか今回は覆し、自分で運転していくことに

しました。そのひとつにはあのおじいさんの俳優笹野高史が語ったドライブに

について京都の撮影所までノンストップで行くという簡単に車通勤のように

楽しみながらのドライブという風に言ったことが頭にこびりつき、そんな簡単な

ことかとずっと数か月思っていたので今回は走ってみようかと思ったのです。

 

前にも一度神戸まで行ったことがあり、全くどんな様子か知らないわけでもなく、

昔なら事前に地図を見ておくだけでどこで曲がってどこのインターで降りてという

道順も地名も一度見れば覚えていましたが、最近はもうすっかりナビ任せで事前に

検索したりどう行くと安くて早く行けるかなんて調べもしません。

 

今のナビはコース選定をする際、入り口インターや出口インターを変更する機能がなく、

最初のコース選択画面で距離と時間を比較して短くて速い道にして後は時間と高速代の

節約を考えるという思考はないようです。

秩父から神戸だと前回は雁坂トンネルを通り甲府から中央高速に乗り、名神とシンプルに

行くわけですが、途中に出てくる表示を見るとなんとも複雑な高速マップと渋滞情報は

高速運転中ではほんの一瞬で読み込み理解することは不可能で、ナビの性能と選択を信用

するしかありません。やたらと渋滞考慮オートリブートとかいい道を変えてしまうのですが、

実際どこをどう変えたという発表はなく、まあ混まないならと任せていますが、果たして

遠回りさせられたり、渋滞を避けたけれどそれが馬鹿高い高速料金になったのではと言う検証も

簡単にはできません。

 

それに名古屋から先は新しい道が今でもどんどん作られていて一度通ったくらいではどこが

どうベストになるのかちっとも解りません。スキーに行く時に使う高速より狭く、そこを競争のように

行き交う車は皆性能が違い、関東ではあまり走っていない軽自動車もバイクも沢山います。

 

大型車はおおむね80Kで走っていて、それが追い越し車線に出てきて少しでも遅い大型車を抜くの

ですが、当然大型車を避け追い越し車線を行く普通車は100K以上で走っているのですが、それら

追い越し車線に出てくる大型車のためにしばしば90K以下になり、なかなか100Kを維持して走る

ことができません。対して混んでもいないのにいきなり飛び出してくる大型車に道を塞がれてちいっとも

ゆったりクルージングする感じもなく、オートドライブなども入れられません。

 

つまりたとえ高速移動手段の高級外車などを持っていてもいつも混んでいる高速でその実力を発揮すること

など到底無理で、真夜中でも大型車はいつも走っているし、そこら中に速度自動取り締まり装置もあり、

やはり快適な高速ドライブなどは幻想で車のメーカーがスポンサーの番組向けのコメントだったんでは

ないかとしか思えません。

 

そんな思いをして神戸で見る海岸線というのはとても複雑でそれが広大に見える海も実はまだ内海で

直ぐ近くに見える島やその奥の大地も実はまだ島に過ぎないというこの地形をかなり昔から行き来して

いた古代の人は私たち現代人のような人工衛星から見た地形と同じ地図としてこの海岸線を理解して

いたのか実に不思議に感じました。

 

毎日見る海の向こうの地に行ってみようという人がいたから島々にそれぞれ人が今でも住んでいる

わけで山とすぐ海のような地形のこの地方の土地というのはなんでこんなところに人は住んでいるんだという

疑問も湧いてきます。

 

神戸というと日本を代表する港であり、交易地でした。そう言う所というのは外国人居留地という地域があり、

珈琲も昔から親しまれています。有名な珈琲屋さんも多く、ビルひとつが全部コーヒー屋というのもあります。

そんな文化と経済の中継点として栄えた土地が迫る山と海に挟まれたほんの狭い土地になぜ人と物が集まったのか

どうしても最後まで気になり秀吉の時代よりも前の古代から大陸からも船の交易があった事を思うとそんな古代から

海と島の奥の奥という位置も良く解っていたのかと考えずにはいられないのでした。

 

コメント
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