King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

モジアナ高騰の悲報

2020年03月27日 11時59分56秒 | 珈琲

年度末で色々な情報が飛び込む中、いつものコーヒー卸から棚卸に付き

発注は今日の午前までという報があり、在庫を見て発注をしたところ

色々と困ったことになりました。

 

というのは二年続きコーヒー相場は暴落していて特にコモディティといわれる

通常品は安くなっていました。一方のスペシャルティと呼ばれる単一農園ものなどは

相変わらずの高騰で、有名農園になればなるほど品質が良く味がいいとされるようになって

きています。

 

その開きが広がる一方、私のようにスペシャルティとコモディティと同じに味で比べて売る

者にはスペシャルティの値段がどうも納得できない傾向にありました。こんな状況ながら

探せば安いスペシャルティもあるものでそんなのばかりが当店では並んでいます。

それでも高いと感じる方もいるかもしれませんが、一番安いのはブラジルのサントスNO2は

当店開店以来ずっと同じ値段で味は安定しています。

 

ところがこのサントスNO2も入れる商社により値段と品質はばらばらで今の状況を維持するのには

並大抵のことでは保てません。そんな中、昨年よりこのサントスNO2はモジアナ指定という特殊豆に

なっており一部味の解る方には大好評で一年分の確保した分もあと少しとなり、追加を探すとなんと

今そのモジアナ地区は世界ではもう味がいいのがばれていて争奪戦状況になり、同じものは手に入らず、

入るとしたら値段が倍近く跳ね上がるのでした。

 

これはどうしたものかという決断を迫られ、今まで通りのサントスとモジアナを入れるかどうするか

仕入計画と資金とにらんでしばらく悩むことになります。これもモジアナ指定がうまかったから起きた

珍事であり、これが元に戻るだけという簡単なことで済むのか悩ましい問題となりました。

 

コメント
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