King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

外出自粛の週末

2020年03月28日 13時15分50秒 | 珈琲

突如三日間続いた東京のオーバーシュート宣言とこの週末は外出自粛せよという

知事の会見は巷のスーパーに買い占めの客を集めるという結果になりました。

上野公園の通行止めとかそんなことして何か結果につながるのかというような

行動がテレビで放送されていますが、他に人が集まり広めているところはあるのは

誰でもわかる話です。

 

そして週末の外出も自粛せよというのも夜のお店に出かける人は相変わらずいるし、

秩父の街の様子もいつもと変わらず札所には観光客の姿がありますし、うちの近所の

畑では畑仕事をするの姿があります。郵便配達や宅配便は行きかい工事の車や仕事の

車も普通に行きかっています。

全く出口の見えない状況に秩父のスーパーでもバナナがほぼ売り切れになったり、食品の

品薄感はあり、みんな引きこもり生活に入りそれにより収束が早まるのかというとそんな

ことはなく、結局は有効なワクチンなり予防薬なりが開発されない限りこの状況からの

脱却はないようです。

秩父でも桜は満開になり、桜祭りなど開催中止になったものの人がいないところに普通に

見ることはでき、いつもは混んで出かけたくない有名桜なども今なら出かけてもいいのかと

思う人もいるのでは。私は年度末の事務や来月のブレンド作成などいろいろとやることがあり、

いつもと変わらない年度末模様です。いつものサントスは結局、元のいつものサントスに戻す

事にしました。モジアナの豆をまた入れるということも考えましたが、それならもっと違うアプローチが

あることと、この今の季節からしたらあの温かみのある甘みもまた冬に出会うまで取っておくと

いうことにしました。

ソメイヨシノというのはクローンなので今全国で一番多い種類ながらいつかこの温暖化と

ともに植え替えられて行くのか、寿命が来ても次のソメイヨシノにされるのかは解りません。

コーヒーの木なども収量が落ちると植え替えられたり、より生産性の良いハイブリッドなど

その時の相場などにより次々に植え替えられていて、そんな中世の中では育てるのが難しい

品種や収量が少ないけれど珍しい味から引っ張りだこというものも多くあり、農家の姿勢により

どんな味のものが産出されるのか、その結果どんな収益になるのかという生産性なのか味なのか

品質なのかという判断はまずは経営姿勢など農家の資質を問うものとなっています。

そんな中、豆の取れる地域と品種だけではどんな味か判断しきれない事態に最近はなっていて

安定した味の農園で昔から知っている農園ばかりでもいいのですが、私としては良い味で

安いものという自分の満足以外にこんなものも知ってほしいとかついコンクールで誰々が

使った品種とか気になる情報に接してつい手を出すこともままありその奥深さを覗いた

結果はやはり発表したくなるということで売り手の罠にはまるようなこともあるわけですが、

手に入れるのはよく商社が入れすぎてしまったとかとりあえず投げるものに手を挙げること

も最近は多くなっています。そのためには現金即決だったり、仕入れの条件もきびしいものも

ありますが、それでも焼き上げてその豆姿を見るだけでうっとりするようなこともあり、

そんなことでこの先の暗澹たる世界に毎日の珈琲だけは裏切らないという思いも強くなる

この頃です。外出自粛でも夜は走りに出ます。

最近は同じように走っている人は多くなり、信号待ちなどで一緒になると挨拶されたり

すれ違いでも挨拶されることが多くなりました。車からもなぜかあいさつされたり、

わざわざ止まって横断させてくれる人も多くいます。今までコンパクトな公園橋と秩父橋

を回るコースばかりでしたが、最近はアップダウンをなくした当店の前からひたすら川上を

目指しキヤノンの前から影森駅に上がり線路を渡り裏道を戻ってくるというコースを

よく走ります。キヤノンの通りの桜も今見ごろです。夜桜の中走るのもこれから桜吹雪の

中を走るのも楽しみです。

 

 

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